結婚内祝いの歴史

結婚内祝いの歴史

最終更新日:2022-04-11

結婚内祝いがいつから始まったのかははっきりとしていませんが、結婚という制度とほぼ同時期に行われていた可能性が高いといえます。結婚式に参加した方に渡す引き出物の起源は平安時代だといわれています。当時は結婚式に参加したお客様に馬を贈るという習慣があったそうです。

その馬を庭に「引き出して」贈ることから、結婚式の参加者への贈り物を「引き出物」と呼ぶようになったといわれています。引き出物の「引き」は長引く、長く続くという縁起言葉でもあり、結婚生活が末永く続くという意味が込められています。また最近は違いますがかつては、引き出物は大きいサイズのものがいいとされていました。もしかしたら馬を贈っていた由来から大きいものが好まれていたのかもしれません。このように一部の権力者や貴族の間では平安時代からこのような制度は存在していました。

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しかし結婚式という制度自体が一般化しておらず、引き出物や結婚内祝いも制度化したのはかなり後になってからだと考えられます。ただし、名称ははっきりしなくても結婚を祝福された夫婦が近所の方々や身内の方々にないかしらのお礼をしていたことは簡単に想像できます。では、引き出物や結婚内祝いが一般的に行われるようになったのはいつからなのでしょうか。それはおそらく明治時代あたりからだと考えられます。江戸時代は一部の権力者以外は結婚という位置づけがそこまで高くなかったはずです。
結婚は子孫を残すための過程であり、結婚よりも妊娠や出産の方が重要度の高いイベントだったはずです。その証拠に出産や子どもに関する行事の数はかなり多く存在します。明治時代から一般市民も苗字が許され、家と家の結びつきが強くなったはずです。

そうなると結婚というイベントに関わる人数が必然的に増えます。その際に祝儀や引き出物などの文化も一気に大衆化したと考えられます。江戸時代、明治時代初期までは結婚は各家庭で行われていたものですが、明治中期から神前で行う婚姻が制度化され一般化したのです。

スタッフからの一言

古くは平安時代から行われていた結婚内祝い(引き出物)ですが、日本人の礼を重んじるという文化が脈々と受け継がれてきたことを感じてしまいます。一般化したのは明治時代中期あたりだと考えを書きましたが、厳密に制度化されていない状態で古くから一般大衆も似たようなことをやっていたのではないかと思います。御歳暮、御中元など日本人は贈り物を贈るという文化が根付いています。程度の差はあれ、それは本当に古い時代から行われていたように感じます。これは「相手を喜ばせたい」、「感謝の気持ちを伝えたい」という日本人の「まごこころ」そのものだと思います。贈り物という素晴らしい文化を今後も継承していきたいですよね。

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