最終更新日:2022-04-12
本来、出産内祝いとは「子宝を授かった幸せのお裾わけ」で近所の方々やお世話になった人たちに贈り物を行うというものでした。ただ、最近では出産祝いを贈ってくれた相手に対するお礼という側面が強くなっています。作法やマナーは時代、環境によって大きく異なるものです。例えば贈り物として敬遠されがちな刃物。これは「縁を切る」ということから縁起が悪いといわれています。
しかし同時に結婚式のケーキ入刀からわかるように「運を切り開く」という意味もあり縁起の良いものとして扱われる場合もあります。このように作法やマナーは「水もの」といいますか、環境や相手によって大きく変わるものです。最低限のルールがあるとすれば、それは相手を思いやらない贈り物でしょう。糖尿で苦しんでいる方にお菓子を贈るのは常識がないことですし、お子様の居ない家庭に子ども製品を贈ることもおかしいことです。相手を知り、相手のために贈り物を贈るというのが最低限の作法でありマナーといえます。
出産内祝いのマナーについてですが、大切にして欲しいのは時期です。出産内祝いを贈る時期は、正式にはお宮参りの頃(生後1ヶ月頃)です。
しかし最近では先述をしたように出産祝いに対してのお礼という側面が強くなっているので、頂いたタイミング次第では贈る時期を変えるのが現実なようです。
生後1ヶ月以内に出産祝いを贈ってくれた方には、まとめて出産祝いを贈り、その後遅れて出産祝いを贈ってくれた方にはその都度、贈り返すというものです。産後は非常に慌ただしく内祝いを選んで、贈る相手を列挙して、などの作業は難しいものです。
ですから出産中に内祝いの製品や贈る相手をあらかじめ選んでおいた方が確実でしょう。最近では出産内祝いを渡すこともかねて、子どものお披露目パーティを行う方もいらっしゃるようです。相手を楽しませる、満足してもらうという精神があればどのようなかたちでもそれは立派な贈り物です。是非、出産内祝いで相手を笑顔にしてあげてください。
スタッフからの一言
プレゼントや贈り物の基本は作法やマナーではなく「相手を思うこと」です。贈り物はこれだとステレオタイプ的に考える必要はまったくありません。クッキーやお菓子に目がない男性もいれば、甘いものが苦手な女性もいます。贈り物を贈る際に必要なものは、相手がどうやったら笑顔になってくれるかというものです。出産内祝いは普段の感謝の気持ちを伝えられるいい機会です。子宝に恵まれたという幸せと一緒に感謝の気持ちを伝えられれば最高ですよね。難しく考えずに相手の笑顔を思い浮かべながら贈り物を考えてみてください。