最終更新日:2020-11-21
粗菓とは、粗末な菓子、取り上げるほどのものではない品という意味です。祝事や内祝い、一般的なご進物などの「のし書き」にも使われます。
しかし粗品と同様に、人様に勧めたりお贈りしたりする時にへりくだってそのように使う謙譲語ですから、本当に粗末なお菓子を勧めているのではありません。あくまでも謙遜です。
それに対して「結構なものを頂戴いたしました」「身に余るものを頂きました」という気持ちをその場で表す、もしくは手紙などでお返しします。相手が粗菓といっているからといって、頂戴する側の自分も粗末という言葉をその品に対して遣ってはいけません。大変失礼に当たります。
これは日本特有の精神でもありますので、海外の人の場合には「粗末なものなら勧めなきゃいいのに」ということになりかねません。他の言葉をチョイスした方が無難なケースもあるでしょう。
お役立ち情報
粗菓は、人に菓子をすすめたり贈ったりするときに謙遜して言う言葉で、本当に粗末な菓子をすすめたり贈ったりするわけではないことも多いです。御祝事の際には、贈り物を頂いた人には「内祝い」そうではない人には「粗菓」という熨斗をつけることも多いです。どのようなお菓子を贈らなければいけないという決まりは特にありませんので、相手の好みや目的を考えて選ぶと良いでしょう。またお菓子以外の品物も同封するのであれば、粗品等になるのが一般的です。