最終更新日:2022-01-05
白く美しいお米に、少し黒っぽい色がついているのを見かけたことはありませんか。
全体が白いだけに、黒っぽいお米は目立って、気になったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回はなぜお米が黒っぽいのかをご紹介いたします。
どうしてお米が黒っぽいの?
まずはお米が黒っぽい色になる理由についてご紹介いたします。
黒っぽいお米ができる理由
お米に黒い点のようなものがある原因は、米の栽培中に虫が稲を食べた跡です。
黒っぽい色ではなく、茶色い色になることもあります。原因となる虫はカメムシで、栽培されている稲に飛んで米の栄養を吸うことで変色してしまいます。この黒くなった米は一般的に「斑点米」と呼ばれています。
また、虫が原因ではなく熱によって米の表面が黒くなることもあります。
食べても大丈夫?
黒っぽい米を見ると品質を気にする方もおられるかもしれませんが、食べても身体に影響はありません。ただし、虫が原因の場合は栄養を吸われているため、栄養成分やうまみ、食感がほかのお米に比べて劣ることがあります。被害の大きいものは精米時に弾かれているので、購入したお米で明らかに味が落ちていると感じることはないので心配いりません。
注意したいのが、虫や熱による変色ではなくカビが原因で黒くなっている場合です。
お米にカビが発生するとグレーのような色になります。梅雨や夏に高温多湿になる場所で米を保管しておくと、カビの原因になりますので、その場合は食べないようにしてください。
また、長期間空気に触れる状態で米を保管していると酸化してグレーになることもあります。
お米をおいしく安全に食べるためにも、保管方法や場所には注意してください。
黒っぽいお米をなくすことはできないの?
黒っぽいお米はなくせないのかと思った方もおられるかもしれませんが、黒っぽいお米があることはそれほど悪いことではありません。
黒っぽいお米をなくすための農家の努力
お米に虫がつかないようにするには農薬の散布が有効ですが、農薬を使うことで懸念されることはたくさんあります。
EUではミツバチが大量死したことを踏まえ、種類によっては使用の規制が行われています。
日本でも農薬によるカメムシの駆除が行われていますが、場所によっては高い頻度で農薬の散布が必要になります。
意外!?黒っぽいお米があるのはいいこと?
たくさん農薬を使うことで懸念されるのが残留農薬です。農薬をたくさん使っていると心配になる方はおられると思います。
ですが、お米は精米時に表面のぬかなどを取り除き、基準をクリアした安全性の高いお米しか流通しません。また、虫が食べているということは、虫が食べることができるほど安全なお米の証でもあります。
黒っぽい見た目をしているので不安になる方もおられるかもしれませんが、虫が原因の黒っぽいお米には問題がありません。これから黒っぽいお米を見つけても、安心して食べてくださいね。
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