
最終更新日:2026-06-08
親族で集まってご先祖様を供養する、お盆。
お盆の風習やマナーは地域によってさまざまで、お供え物選びにもちょっと頭を悩ませてしまいますね。
「お供えはどんなものがいい?」「どんなのしを使えばいいの?」「関東と関西ではお盆にどんな違いがあるの?」…などなど、お盆にまつわる疑問や不安もあるかと思います。
ここでは、そんなお盆のお供え物やお返しに関する基本的な内容をはじめ、「時期」や「相場」といったマナーについても徹底網羅します。また、お米の目利きや精米方法、さらにはブレンド米づくりでセブン‐イレブンのおにぎりの監修を通じて「圧倒的なごはんのおいしさ」を実現した、八代目儀兵衛がおすすめする法事専用のお米ギフトも併せて詳しくご紹介します。
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お盆ってなに?

浄土から帰ってくるご先祖様の魂をお迎えし、供養する行事
毎年お盆の時期になると、ご先祖様や亡くなった方たちが、浄土から現世に帰ってきます。
故人やご先祖様の魂をお迎えしたら、お供えや法要などを行い、おもてなしをするのが一般的なお盆の過ごし方です。
お盆とは、もともとは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれる仏教行事のこと。
それが日本古来の農耕儀礼や先祖信仰と結びついて、現在のような形へと変わってきました。
日本全国にお盆の文化が定着するまでの間に、それぞれの地域によって、異なるお盆のやり方が生まれました。
そのため、お盆の時期や風習は、関東や関西などの土地柄によって、今でもさまざまな特色が見られるのです。
それぞれのご家庭でも、親族で集まって食事会をしたり、帰省してお墓参りをしたりと、固有のお盆の習慣があるかもしれませんね。
それではこれから、関東と関西での違いなどもふまえながら、お盆の時期や風習についてご説明していきます。
お盆の時期はいつ?
8月15日を中心とする13日から16日の4日間が、ほぼ全国的なお盆の時期です。
このタイミングで、会社やお仕事がお盆休みになる方も多いですね。
関東(主に東京)のお盆の時期
関東地方でもほとんどの地域では、お盆は8月に行うのが一般的です。
しかし、少数派にはなりますが、東京をはじめとした一部の地域では、7月にお盆を行うことがあるのです。
関西のお盆の時期
関西でのお盆の時期は、8月13日から16日が一般的です。
関東(東京)と関西で、お盆の時期が違うのはなぜ?
7月は新暦のお盆(新のお盆)、8月は旧暦のお盆(旧のお盆)
明治時代から、旧暦にかわって新暦が使われるようになりました。
旧暦の7月15日は、新暦に当てはめると8月15日となり、1か月のずれが生じることに。
東京やその周辺などの一部地域では、新暦の7月15日にお盆を行うことが受け入れられたため、現在まで7月のお盆の風習が続いているのだと考えられます。
7月のお盆は、「新のお盆」や「東京盆」と呼ばれることもあります。
しかし、関西を含む全国的には、旧暦の7月15日(つまり新暦での8月15日)のままお盆を行っていた地方の方が多かったため、8月にお盆を行う方が一般的となったようです。
こちらは「旧盆」「旧のお盆」と呼ばれることもあります。
地域によって、いつお盆を行うのか確認を
東京以外にも、一部の地方都市部などでは、7月にお盆を行う地域があるようです。
各ご家庭の考え方や出身地によっても、お盆の行事を行う時期が異なるケースがありそうですね。
お供え物を持参する場合などは、お相手先がいつお盆の供養を行うのかを、しっかりと確かめておくのをおすすめします。
お盆には何をするの?

地域やご家庭での違いはありますが、ご先祖様を供養するために、お盆には主に以下のようなことを行います。
| ●お墓参りをする ●盆棚(精霊棚)を用意し、お花やご先祖様の乗り物になる精霊馬(きゅうりの馬・なすの牛)などを飾る ●13日の夕方、「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えする。火を焚けない場合には、盆提灯を吊るす ●14日・15日はご先祖様がお家に滞在しているので、お供え物と祈りを捧げ、家族といっしょに過ごす。故人と近しい人たちで会食を行う場合も ●16日の夕方、送り火を焚いて、ご先祖様のお見送りをする |
その他には、ご住職を自宅にお呼びしてお経をあげていただいたり、説法をしていただくこともありますよ。地域によっては、お盆のお祭りや盆踊りなどを行うことも。
忌明け後、初めてのお盆(新盆)の場合
故人の忌明けの後、初めて迎えるお盆のことを「新盆(にいぼん)」「初盆(はつぼん)」と呼びます。
新盆では、故人が仏様になって初めて自宅に帰ってくるので、供養のための法要を特に手厚く行います。
| ●近親者を招いて新盆の法要を行う ●法要の参列者との会食 ●参列いただいた方に、新盆の法要の引き出物を渡す |
お寺や斎場・自宅などで法要を行うのが、一般的な新盆・初盆のやり方です。
自宅に故人の魂をお迎えする場所が必要になるため、新盆・初盆用の白い提灯、お供え物や位牌などを安置するための盆棚(精霊棚)も、新盆・初盆を迎えるときに用意します。
また、法要の準備と併せて考えておきたいのが、参列者にお渡しする「引き出物(お返し)」です。「新盆のお返しには何を選べばいいの?」「金額の相場はどのくらい?」とお悩みの方も多いかもしれません。
以下の記事では、新盆・初盆のお返しの基本マナーやおすすめの品物、気になる費用相場について詳しく解説しています。ぜひ準備の参考にしてください。
初盆のお返しは必要?それとも不要?人気のお返しやマナーなども併せてご紹介
初盆のお返しの相場の金額はどのくらい?金額別のおすすめの品についてもご紹介
神式やキリスト教式でもお盆はあるの?
さきほど、お盆とは、もともとは仏教行事であるとお伝えいたしました。
それでは神式やキリスト教式の場合は、お盆をどのように過ごすのでしょうか?
そちらについても、少しご説明いたしますね。
神式
神式でも、お盆に相当する供養の行事を行います。
神式の場合、「祖霊舎」という神棚が、仏壇と同じ位置付けとなります。お盆には、祖霊舎の前に祭壇を置いて、お供え物や榊を飾ります。
ご先祖様をお迎えする場所は異なりますが、お盆の時期にご先祖様を供養するのは、神式も同じです。宗教的な用語や細かいマナーを除けば、仏教のお盆との大きな違いはありません。
キリスト教式
キリスト教には、お盆という風習はありません。
キリスト教の教えでは、亡くなった方が神様のもとに召された後は、現世に帰ってくることはないとされているからです。
なぜお盆にはお供えをするの?
現世に帰ってきたご先祖様や故人を労い、もてなすため
普段は浄土で暮らしているご先祖様たちは、お盆になると、長旅をして現世へ帰ってきます。
お盆には、その道中の乗り物となる精霊馬、精霊牛を飾ったり、生前好きだったものや「五供」をお供えするのが一般的です。
お供え物によって、あの世とこの世への行き帰りの無事の祈願や、故人を大切に思う気持ちを表します。
「五供」のお供え物の意味
仏壇や盆棚に飾るお供え物は、「五供(ごく)」と呼ばれるものが基本となります。
五供のお供え物とは、以下の5つです。
香
お線香のことです。仏様は香りを召し上がるとされているので、香りの良いお線香を焚いてさしあげます。
お線香の香りによって、心身を清めることができるとも考えられています。
花
仏壇にお花をお供えすることを、「供花(くげ)」と言います。季節の花や、故人の好きな花を飾り、元気がなくなったら取り替えます。
トゲや毒のあるもの、首が落ちるもの、香りがきついもの、黒い花やつる性の花などは避けましょう。
灯
ろうそくや提灯の灯りのことです。
仏様の慈悲の光で、迷いなく導いていただくという意味があります。
浄水
清らかな水のことです。仏様の喉の渇きを潤すため、飲水をさしあげます。
穢れなき水を捧げて、心を清めるという意味もあります。
飲食(おんじき)
私たちがいつも食べている主食、とくに炊き立てのごはんのことです。仏前にお供えするごはんのことを、「仏飯」「香飯」などと呼びます。
食べ物ではごはんの他に、団子、素麺、季節の果物や頂き物のお菓子などをお供えすることもあります。
お盆のお供えのマナー
お盆には、自分の家のご先祖様以外にも、配偶者やパートナーの方の親戚などに、お供えの品物を贈ることも多いですよね。
「よかれと思ってお供え物を贈ったのに、逆に相手を困らせてしまった…」なんてことにならないために、お供えの贈り方にもいくつかのマナーがあります。
故人とそのご家族にも失礼にならないよう、お供えを贈る前には、きちんとマナーを確認しておくのがベストですよ。
よそのお宅にお盆のお供えを贈る場合には、どうしたら良いのかを見ていきましょう。
お供えはどんな関係の相手に贈るの?
お盆のお供えは、贈りたい方に向けて用意します。具体的には以下のケースが考えられます。
| ・新盆の法要に招かれた相手 ・自分の親戚・友人・恩師 ・配偶者やパートナーなどの親戚・友人・恩師 など |
新盆の法要に参列できない場合でも、招かれたときにはお供え物を贈るようにしましょう。
お供えを直接渡すときのマナー
お供えを持参して訪問する場合には、あらかじめその旨を連絡しておきましょう。
お宅に伺ったら、「御仏前にお供えください。」と、一言添えてお家の方にお供え物を手渡します。
そして、仏壇にお線香をあげて故人に御挨拶をします。
お供え物は、受け取った方が仏壇にお供えするものです。贈り主が直接仏壇にお供えするのは控えましょう。
お供えは配送でもいいの?
直接渡せないときには、お供え物は配送しても構いません。
ただし、お花などをクール便等で送るときには、受け取りになる方の都合がよい日時を確認してからにしましょう。
お供えを配送する際には、その旨を記した手紙を付けます。
お供えはいつまでに届けばいいの?
お供えを贈る適切なタイミングは、法要の有無によって異なります。
お盆の法要を行う場合
法要の日取りの1週間前から前日までに着くように送ります。
通常のお盆の場合
お盆入りの前日までに着くように送ります。
お盆を8月13日~で行うお宅には、8月12日までに届くようにするのがよいでしょう。
お盆のお供え物の選び方

お盆のお供えには、弔事であることや、気温の高い夏場であることから、ふさわしいものとそうでないものがあります。
故人にもそのご家族にも喜んでいただけるよう、心を込めて良いお供え物を選びたいですね。
では、どのようなお供え物を選ぶとよいのか、見ていきましょう。
お供えにふさわしいもの
お盆のお供えとしては、以下のようなものを選ぶのがおすすめです。
食べたり使ったりしたあとは消えてなくなる、「消えもの」を選ぶようにしましょう。
お供えは、お盆の間は盆棚にお供えしておくものなので、傷みにくいことも必須です。
ロウソク・お線香
ロウソクやお線香は、仏壇があるお宅ならば日常的に使うものです。
特に、贈答用のお線香とロウソクの詰め合わせなどは、新盆のお供えにはぴったりです。
お菓子
クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子、ゼリーの詰め合わせなど、小分けにされていて、日持ちがするお菓子を選びます。和菓子ならば、夏らしく水羊羹などもおすすめ。
ご年配の方や小さなお子さまは、おせんべいなどの硬いものは食べられないこともあります。ご家族みんなで楽しめるものを、受け取る方の家族構成を考慮して選ぶと良いですよ。
果物
果物の盛り合わせやフルーツバスケットは、盆棚を華やかに飾ることができます。
スイカやメロン、みかんにリンゴなど、丸い果物は「円=縁」を連想するため、特に好まれます。
傷みやすいものでなければ、故人の好きだった果物なども喜ばれます。
お花
花束やフラワーアレンジメントなど、仏壇にお供えするお花を贈ることも。
お花屋さんに「お盆のお供え用に」とお願いすれば、予算や故人の好みなども取り入れながら、お盆らしいイメージで作ってもらえますよ。
お供えしてはいけないもの
お盆は不祝儀であり、食べ物が傷みやすい真夏に行う行事なので、以下のようなものはお供えしてはいけません。
四つ足生臭もの
「四つ足生臭もの」とは、肉や魚などのことです。殺生を連想させるので、お供えには不向きです。
冷蔵品などの傷みやすいもの
傷みやすい要冷蔵の食べ物や、賞味期限が短い食べ物は、衛生的にもよろしくありません。
お菓子の場合、アイスクリームやチョコレートなどは、夏の暑さで溶けてしまうので避けましょう。
お供えしておいたら賞味期限切れに…、なんてことになったら、相手にも嫌な思いをさせてしまいますよね。賞味期限は、送る前にきちんと確認しておきましょう。期限まで1か月程度あると安心です。
形に残るもの
「縁起の悪さがあとを引く」と考えられるので、形に残るものはお供えしません。
お祝いで贈られるもの
お祝い事でよく贈られる昆布や鰹節などは、お盆には適していません。
お供え物の金額の相場
お供え物の値段は、一般的には、3,000円から5,000円が相場となります。一方で、故人と特に親しい間柄であった場合や、親族として手厚くお迎えしたい場合は、5,000円〜10,000円前後のより上質な品物が選ばれるケースも多くみられます。
あまり高価なものは、かえって相手に気を遣わせてしまうかもしれないので、相場の金額に収めるのがよいでしょう。もしも高めのお供え物を贈る際は、ご遺族がお返しの手配に気を遣わずに済むよう、日持ちのする個包装の品や、ご家族皆様で分けていただけるような実用性の高い詰め合わせなどを選ぶのがおすすめです。故人への特別な想いを込めて、相手に喜ばれる安心の品質のものを贈るのがポイントです。

「御供物料」「御仏前」としてお金を包む場合もあります。
その場合は、故人との関係や地域での慣習などによって差異はありますが、10,000円〜30,000円が相場となります。
地域によっては、御供物料のみの場合やお供え物のみの場合など、いろいろなパターンが考えられます。
どのようにお供え物や御供物料をお渡しするかは、ご家族や地域の年長者の方などにも相談してみてくださいね。
八代目儀兵衛のLINEチャットでも、お盆のお供えの金額や選び方などについてのご相談をお受けしております。
経験豊富なスタッフが皆さまのご不安に寄り添い、アドバイスをいたします。
より良いお盆をお迎えになるために、私たちがお役に立てたら幸いでございます。
仏教ごとのお盆のお供えについて

お盆のお供え物は「故人のために」と考えられがちですが、実は仏教の宗派ごとにその意味合いや重視される作法は異なります。基本となる「五供(ごくう:香・花・灯明・浄水・飲食(おんじき))」の精神は共通しているものの、飾る品物や仏教的な捉え方にそれぞれの特徴があります。
ご遺族やご先祖様に失礼のないよう、また故人を心を込めてお迎えするために、各宗派の基本的な考え方とお供え物のポイントを確認しておくことが大切です。
浄土宗
浄土宗の習わしに沿ってお盆のお供え物を準備する際は、時期や品物選びにおいてご遺族の心情に寄り添った配慮が必要です。
手配するタイミングは、法要の日よりも前か、遅くともお盆期間が始まる13日までに届くよう調整します。地域によって7月盆と8月盆の違いがあるため、事前の確認は欠かせません。
品物は、常温で日持ちする個包装のお菓子や傷みにくい果物が最適です。仏教の教えから肉や魚などの生ものは避け、さらに初盆の場合は、ご遺族の悲しみを呼び起こさないよう故人の好物だった品も控えるのがマナーです。
包みにはのしのない「かけ紙」を使い、表書きは「御供」、下部にフルネームを記載します。水引は「結びきり」で、地域に合わせて黒白または黄白を使い分けましょう。
浄土真宗
浄土真宗におけるお盆のお飾りやお供えは、他宗派のように「先祖の霊を迎える」ためではなく、ご本尊である阿弥陀如来へ敬意と感謝を捧げるために行います。そのため、一般的なお盆で見られる盆棚(精霊棚)や、故人のための霊供膳などは原則として用意しません。
お飾りは通常の法要と同じく、仏壇に「打敷(うちしき)」を掛け、ご本尊の手前に「供笥(くげ)」という専用の台を用いてお供え物を配置します。お供えする品は、お餅やお菓子、季節の果物などが基本です。これらを左右一対(対称)になるよう美しく整えますが、お供え物のボリュームでご本尊が見えなくならないよう、高さや配置には注意が必要です。
なお、「故人が愛飲していたから」という理由でビール、日本酒、もしくは好きだったタバコなどをお供えするケースがみられますが、これらは嗜好品であり、お供え物としてはふさわしくないと考えられています。他宗派の習わしに惑わされず、阿弥陀如来への報恩感謝を表す品を選ぶことが大切です。
曹洞宗
曹洞宗のお盆では、仏教の基本である「五供(ごくう:香・灯明・花・浄水・飲食)」を大切にお供えします。
これらに加え、ご先祖様をお迎えする「精霊棚(盆棚)」には季節の野菜や果物、故人が生前に好んでいた食べ物を飾るのも良いとされています。また、お盆に欠かせないのが「迎え団子」です。精霊棚にお供えする団子は、白玉団子やきなこ団子など、特に厳しい決まりはないため、心を込めて用意することが大切です。
棚の飾り付けで特徴的なのが「真菰(まこも)」です。真菰とは古くから薬用や食用として親しまれてきたイネ科の植物で、お盆の時期にはこれをござ状に編んだものを精霊棚の下に敷く習わしがあります。一般的なスーパーなどでは手に入りにくいものですが、お盆の時期になると仏具店などで手軽に購入することができます。伝統的な作法に則って棚を整え、ご先祖様を温かくお迎えしましょう。
真言宗
真言宗におけるお盆は、大切な「追善供養」の機会として位置づけられています。日頃の仏壇へのお供えやお墓参りと同様、お盆の法要を通じて故人の御霊を供養することは、巡り巡って生きている私たち自身が功徳を積むことにも繋がるとされています。お盆の月に入ったら、慌てずに少しずつ準備を進め、当日はゆったりとした気持ちでご先祖様をお迎えしましょう。
お供えの基本は、盆花、団子、そして一汁三菜の精進料理です。他宗派では避けられることもある故人の好物(お菓子や飲み物、果物など)も、真言宗では積極的にお供えして差し支えありません。
さらに、精霊棚の周囲には「道しるべ」としてほおずきを逆さに吊るします。また、行き場のない魂に施しを行う施餓鬼(せがき)供養のため、刻んだなすとキュウリに洗米を混ぜた「水の子」や、蓮の葉を敷いた器に清らかな水を張った「閼伽水(あかみず)」を用意し、お清め用のミソハギの枝を添えて飾るのが特徴です。
日蓮宗
日蓮宗のお盆やお給仕では、仏様やご先祖様を供養するために仏壇を美しく整える「荘厳(しょうごん)」を大切にします。基本となるのは、香、灯明、花、浄水、飲食(おんじき)の5つを捧げる「五供(ごくう)」の精神です。
まず、主食であるご飯(仏飯)は仏壇の中段右側に、お水(またはお茶)は中段左側にお供えします。これには、喉の渇きを癒やすとともに、日々の食への感謝を示す意味があります。
花立てに飾るお花は、場を清め仏様に喜んでいただくためのものです。また、灯立てに灯すロウソクの明かりは、仏様の「知恵」を表し、あの世とこの世を繋ぐ誘導灯の役割を果たします。安全面を考慮し、短時間で燃え尽きるロウソクを選ぶのも作法のひとつといえます。
線香(香炉)は、「香食(こうじき)」の言葉通り、香りが故人の食べものになるとされています。日蓮宗の正式な作法では、線香を折らずに1本、香炉の真ん中に立ててお供えします。最近では、灰が飛び散らず見た目も洗練された「洗える香炉石」などを活用し、仏壇周りを清潔に保つ工夫をされる方も増えています。
【相手・関係性別】初盆のお供え

初盆(新盆)のお供え物を選ぶ際は、亡くなった故人様やご遺族との「関係性」によって、予算の相場やふさわしい品物が変わってきます。近しい親族であれば手厚く上質なものを、友人や職場関係であればご遺族に気を遣わせない配慮が必要です。関係性ごとのマナーを知っておくことで、失礼にならず、かつ相手の負担にならないお供えができます。以下では、相手別の金額目安やおすすめの品選びについて詳しく解説します。
実家・義実家(両親)へお供えする場合
実家や義理の実家の両親が亡くなり、初めてのお盆を迎える場合は、身内として特に手厚くお供えを用意するのが一般的です。金額の相場は10,000円〜20,000円程度と、他の関係性に比べて高めになる傾向があります。現金(御供物料)とお供え物の品物を両方用意して持参するケースも少なくありません。
品物を選ぶ際は、親族が集まった際にみんなで分け合えるようなワンランク上の上質なギフトが喜ばれます。たとえば、普段より贅沢な高級米の詰め合わせや、老舗の和菓子、日持ちのする特選おせんべいなどが定番です。
また、実家への帰省を兼ねて持参することが多いため、お盆の準備で忙しい遺族の手間を煩わせないよう、あらかじめ配送で盆入り前(13日前後)に届くよう手配しておくのも、現代の優しい心遣いとして定着しています。
兄弟・姉妹へお供えする場合
兄弟や姉妹の初盆にお供えを贈る場合、金額の目安は5,000円〜10,000円程度が相場とされています。自分の年齢や、故人の家族との付き合いの深さによって調整するとよいでしょう。
品物選びにおいては、形式的なものよりも「故人が好きだったもの」や「残された家族が日常的に使える実用的なもの」を意識すると喜ばれます。毎日の食卓に欠かせないお米のギフトをはじめ、少し上質な個包装のクッキーやゼリー、ジュースの詰め合わせなどは、小さなお子様がいるご家庭にもぴったりです。
もし高額なお供え物やお供え金を用意する場合は、ご遺族がお返し(引き出物)の準備で悩まないよう、「お返しは不要です」と一言添えてお渡しするか、後に残らない「消えもの」を中心にして、相手の精神的・経済的な負担を軽くする配慮を心がけましょう。
親戚へお供えする場合
叔父・叔母や従兄弟など、親戚の家が初盆を迎える際のお供えは、3,000円〜5,000円程度が一般的な相場です。ただし、生前に特別お世話になった場合や、親族間で一律のルール(金額の取り決め)がある場合は、それに合わせて5,000円〜10,000円程度に増額することもあります。まずは事前に自身の親や兄弟に相談してみるのが確実です。
親戚へのお供え物としては、仏壇周りが華やかになる季節の果物の盛り合わせや、日持ちのするお菓子の詰め合わせが定番です。また、お盆期間中は多くの親戚がお参りに訪れてお供え物が重複しやすいため、賞味期限を気にせず保管できる「お米」や「素麺」といった常温保存が可能な主食系のギフトも「重宝する」と大変人気があります。
基本的にはのし(かけ紙)を掛け、表書きを「御供」として、誰からの贈りものか分かるようにフルネームを記載して贈りましょう。
友人・知人へお供えする場合
友人や知人の初盆にお供えを贈る場合は、あまり高価なものを贈るとかえってご遺族に気を遣わせてしまうため、3,000円〜5,000円程度に収めるのがマナーです。
品物は、お盆の時期にぴったりな清涼感のあるゼリーや水羊羹、個包装の焼き菓子などが人気です。また、故人との想い出にちなんだ品や、生前に好きだった食べ物・飲み物を選んでも温かい気持ちが伝わります。ただし、初盆を迎えて間もない時期は、遺族の悲しみがまだ深いこともあります。あまりに個人の趣味が強すぎるものや、当時の記憶を鮮烈に呼び起こすような品物は避け、遺族の心情に寄り添った定番の実用的な品(お米やお菓子)を選ぶのが無難とされています。
遠方に住んでいて直接お参りに行けない場合は、お盆期間(13日〜16日)よりも前に届くよう宅配便で手配し、お悔やみの手紙(添え状)を同封するとより丁寧です。
職場関係(上司・同僚・取引先)へお供えする場合
上司や同僚、または取引先などの職場関係の方が初盆を迎える場合のお供えは、3,000円〜5,000円程度が相場です。部署や有志一同など、複数人で連名でお金を出し合って5,000円〜10,000円程度のお供え物を用意するケースも多くみられます。
職場関係へのお供え物選びで最も重要なのは、「ご遺族の負担を徹底的に減らすこと」です。そのため、お返しの気を遣わせない金額に抑えるのはもちろん、品物も日持ちがして小分けにしやすい個包装のお菓子や、毎日の生活で必ず消費できるお米のギフトなどが最適です。肉や魚などの生ものは仏教上の禁忌(殺生)にあたるため、絶対に避けましょう。
また、会社の取引先へ贈るなどビジネスが絡む場合は、個人の判断で動かず、社内の慶弔規定を確認したり、上司に相談したりした上で、失礼のないよう礼儀に則った手配をすることが大切です。
お盆のお供え用の“のし”はどんなものを使うの?
お供え物には包装紙とは別に、必ず掛け紙を付けましょう。
「掛け紙って、のしとは違うの?」「お供えにはどんな掛け紙を使ったらいいの?」「関東と関西では違うものを使うの?」などのポイントについて、これからご説明していきますね。
お盆のお供えののしは「熨斗」ではなく「掛け紙」
「のし」というと、なんとなく「贈りものに掛ける紙」のことを思いうかべる方も多いのではないでしょうか?
のしとは漢字では「熨斗」と書き、のしあわびを略してそう呼んでいます。

熨斗はお祝いで用いられる縁起物で、祝儀の贈りものにのみ添えるのが正式なルールです。
熨斗を印刷した紙のことを「のし」や「のし紙」と呼びます。
不祝儀の場合は、正確には「掛け紙」といいます。
小さなことではありますが、正しく使い分けられると、ご年配の方や目上の方から「礼儀がしっかりしているな」と思っていただけますよ。
水引の種類と意味
掛け紙には、水引(みずひき)という模様が描かれています。
水引とは、慶事や弔事の贈りものの包み紙に結ばれる飾り紐のことです。
お盆のお供え物では、以下の2種類の水引がよく用いられます。
結びきり

結びきりは、本結びやこま結び・真結びと呼ばれることもあります。
中央で固く結ばれ、一度結ぶと引っ張ってもほどけない結び方です。
「二度くりかえすことがありませんように」 という意味を込めて、弔事のお供え物などでよく用いられます。
あわじ結び(あわび結び)

あわじ結びは、あわび結びとも呼ばれます。
一度結ぶとなかなかほどくことができないので、結びきりと同じように「一度きりでありますように」といった意味が込められています。
関東と関西で使われるのし(掛け紙)の違い
関東と関西では、掛け紙に描かれる水引の色が異なります。
地域によっても水引の色が異なる場合がありますので、受け取る方のお住まいに合わせたものを選ぶようにしましょう。
関東のお盆で使われるのし(掛け紙)
関東では、水引の色は黒白が一般的です。黒銀や双銀の場合もあります。
黒白・黒銀・双銀のいずれかの水引が描かれた掛け紙を選びましょう。

関西のお盆で使われるのし(掛け紙)
関西では、水引の色が黄白のものが一般的です。

お盆のお供えののし(掛け紙)の書き方
掛け紙には、表書きと贈り主の名前を書きます。表書きとは、なんのための贈りものであるのか分かるように記載することです。
お盆のお供えの場合、表書きは「御供」となります。
毛筆か筆ペンを使い、薄墨ではなく濃墨で書きましょう。ボールペンや万年筆は避けるのがマナーです。
表書きの書き方

表書きは、のし紙の上部の中央に書きます。
水引の結び目の下には、贈り主の名前をフルネームで記載します。
神式の場合、のしはどうなるの?
神式の場合も、お供え物には掛け紙をかけてお渡しします。

仏式の掛け紙と同様に、関東では黒白、関西では黄白の水引のものがよく用いられています。また表書きも仏教と同じく「御供」とします。
神式では仏式と異なり、お墓や仏壇にお線香をお供えしません。神式の方へのお供え物としては、お線香は適さないので注意しましょう。
掛け紙(のし紙)のかけ方
掛け紙(のし紙)の掛け方には、「内のし」と「外のし」の2種類があります。
それぞれの掛け方に意味合いやメリットがありますので、手渡しの場合と配送の場合、地域での慣例などに合わせて選んでみてください。
内のし
内のしとは、品物に直接のし紙を掛けてから、包装紙で包む方法です。
掛け紙ごと包装紙に包まれているので、掛け紙が汚れたり破れたりする心配がありません。
お供え物を配送する場合には、掛け紙がしっかりと守られている内のしを選ばれる場合もあるようです。
外のし
外のしとは、品物を包装紙で包んでから、掛け紙をかける方法です。
掛け紙がいちばん外側になりますので、表書きや贈り主の名前が一目で分かるようになっています。
親戚が多いお宅などでは、お盆には複数のお供えをもらうことも。そんな場合には、誰が贈ってくれたのか分かりやすい外のしのほうが喜ばれることもあります。
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また、炊いてお仏飯としてお供えいただけば、甘くふくよかなお米の香りを、故人様にも楽しんでいただけることでしょう。
お供え物にお付けする掛け紙も、ごいっしょにお選びいただけますので、ぜひご相談くださいませ。
以下では、お盆のお供えにぴったりの、八代目儀兵衛おすすめのお米ギフトについてご紹介します。
偲「二分」(お米2合×2個)【2,300円(税込)】

連名へのお返しや小ぶりなギフトに最適な、法事専用の「偲(しのび)」。熟練の職人が和のグラデーションで美しく仕上げた2種の厳選米を詰め合わせました。大それたものではなく、日常の「美味しい時間」として感謝をスマートに託せる一品です。戸惑いがちなマナーや挨拶状のサポートも万全です。
| 内容:料理米2合×2個(極、結) |
偲「白山」(お米2合×2個・タオル)【3,900円(税込)】

極上のお米と最高峰「今治浴巾」のプレミアムタオルが紡ぐ、日常にそっと寄り添うギフトです。清らかな白の美しさが際立つ佇まいは、大切な方へ極上のここちよさを届けます。食卓で想い出話に花を咲かせる美味しさと、日々の暮らしを彩る実用性を兼ね備えた、感謝が伝わる特別なセットです。
| 内容:料理米2合×2個(結×2)/タオル:約34×34cm(ウォッシュタオルサイズ) |
偲「衣笠」(お米2合×5個・お供)【8,000円(税込)】

料理に合わせた個性を愉しむ5種類の厳選米に、京都の味わい深い「ごはんのお供」を添えた心あたたまる逸品。箱を開けた瞬間に広がる鮮やかな和の色彩が、大切な節目を優雅に彩ります。ご飯の美味しさを引き立てる極上のお供とともに、故人を偲ぶ食卓へ穏やかで和みのあるひとときをお届けします。
| 内容:料理米2合×5個(極、結、和、洋、煮)/炊き込み「京の竹の子」×1個 / 炊き込み「丹波しめじごはん」×1個 / ちりめん山椒×1個 / 梅干し×1個 / 八穀米×1個 |
偲「鞍馬」(お米2合×6個・お供)【13,000円(税込)】

彩り豊かな6種のお米を、熟練の職人が一つひとつ美しい風呂敷で大切にお包みしました。さらに、京都の奥深い味わいを選りすぐった7種の「ごはんのお供」を贅沢に詰め合わせました。箱を開けた瞬間の感動と、五感で楽しむ贅沢な食体験が、故人からの「最後の美味しい贈りもの」として食卓を優しく彩ります。
| 内容:料理米2合×6個(極、結、和、洋、中、健)/炊き込み「京の竹の子」×1個 / しおのり×1個 / ゆずのり×1個 / わさびのり×1個 / ひじき梅×1個 / しょう油×1個 / ほうじ茶「夢かをり」×1個 |
偲「貴船」(お米2合×12個・お供)【21,000円(税込)】

圧倒的な存在感を放つ、12種類すべての厳選米を詰め合わせた重量感たっぷりのお重仕立て。蓋を開ければ、心に沁み入る圧倒的な和のグラデーションが広がります。極上のごはんのお供とともに贈る贅沢な京の味わいは、格別の感謝を伝える大役をしっかりと果たします。特別な法要や香典返しに。
| 内容:料理米2合×12個(極、結、和、洋、中、健、鮨、煮、丼、粥、玄、餅)/炊き込み「京の竹の子」×1個 / 炊き込み「丹波しめじごはん」×1個 / しおのり×2個 / ゆずのり×1個 / わさびのり×1個 / ちりめん山椒×1個 / ひじき梅×1個 / 肉味噌×1個 / 梅干し×2個 / ごま塩×1個 / しょう油×1個 / 玄米茶「八雲」×1個 / ほうじ茶「夢かをり」×1個 / 八穀米×1個 |
お盆のお供えに関するよくあるご質問

お盆のお供えやお返しは、故人やご先祖様への大切な意を表すものですが、地域ごとのしきたりや宗派による違いが多く、「これで合っている?」と疑問に思うことも少なくありません。
そこで以下では、お盆のお供えやお返しを準備する際によくある疑問についてみていきます。
Q1.お供え物としていただいた「お下がり(特にお米や食品)」は、いつ、どのようにいただくのが正しいですか?
お仏壇や精霊棚にお供えした食べ物は、お盆の期間が過ぎたら(または毎日のお勤めが終わったら)「お下がり」として、ご家族や集まったご親戚で美味しくいただくのが最大の供養となります。仏様やご先祖様が召し上がった後のお下がりをいただくことには、そのお下がりを通じて「ご先祖様とのつながりを感じる」「無病息災を願う」という意味があるため、決して無駄にしてはいけません。
特にお米や個包装のお菓子などは、日持ちがするためお盆期間中ずっとお供えしがちですが、傷んでしまう前に下げるのがマナーです。
なお、お盆のお返し(引き出物)として、こうした「お下がり」を参列者や親戚に配ることはありません。お返しには、あらかじめ返礼用として別途手配しておいた新しいお米ギフトやお菓子などをお渡しするのが礼儀です。
Q2.遠方でお盆の法要に参列できないため「お供えの料理」を持参できません。代わりに現金を包む場合、表書きやマナーはどうなりますか?
直接お参りできず、精進料理などの供物も用意できない場合は、お供えの代わりとして現金を郵送するのが一般的です。これを「御供物料(おくもつりょう)」や「御仏前(ごぶつぜん)」と呼びます。
現金を包む際は、不祝儀袋(香典袋)を使用します。表書きは、四十九日が明けているお盆(初盆含む)であれば「御仏前」または「御供物料」とするのが基本です。水引は黒白の結びきりを選びますが、関西などの一部地域では黄白を用いることもあります。
郵送する時期は、お盆の法要が行われる日よりも前、もしくは8月盆であれば8月13日の「盆入り」までに届くよう、現金書留で手配しましょう。その際、遠方からご先祖様を偲んでいる旨や、ご遺族への労いを綴った丁寧なお手紙(添え状)を同封すると、より一層誠意と感謝の気持ちが伝わります。
Q3.親戚で集まる際のお盆の手土産は、「お供え物」と「手土産」のどちらの名目で渡すべきですか?
実家や親戚の家に集まる際、仏壇にお供えする品とは別に、家族で食べるお菓子などを持参することがあります。この場合、両者を明確に区別して用意し、渡し方を変えるのがマナーです。
仏壇の前に飾ってもらうものは、のし(かけ紙)を掛け、表書きを「御供(または御仏前)」として渡します。こちらはご先祖様や故人への贈りものです。一方で、集まった一同で食べるお菓子やジュース、果物などは「手土産(または御挨拶)」として、のしを付けずに(もしくは無地のしで)遺族の家主へ直接手渡します。
すべてをひとまとめにして「お供え」として仏壇にあげてしまうと、家主が「これは皆で食べていいものか、お盆が明けるまで飾っておくべきか」と迷ってしまう原因になります。「こちらは仏壇へ、こちらは皆さんで召し上がってください」と言葉を添えてお渡しすると親切です。
お盆のお供えのお返しは、八代目儀兵衛にお任せください

お盆のお供え物は、ご先祖様や故人様への尽きない感謝と、ご遺族を労わる優しさを伝える大切な贈りものです。地域や宗派ごとのしきたり、相手との関係性に応じたマナーを踏まえ、真心を込めた品物選びを心がけることが大切です。初盆という特別な節目だからこそ、失礼のないよう事前の丁寧な確認が安心に繋がります。
八代目儀兵衛では、お盆のお供えや初盆のお返しに最適な法事専用のギフトシリーズ「偲」をご用意しています。どなたにも毎日喜ばれる厳選された極上のお米と、京都の職人による美しい仕立ては、言葉だけでは表せない深い感謝を伝えます。金額や用途に合わせてお選びいただけますので、相手の心に届く特別なひと品がきっと見つかるはずです。
お盆のお供え物に最適な八代目儀兵衛のお米ギフトについて詳しく見る







