
最終更新日:2020-11-21
結婚式が決まってその少し前に婚家へ花嫁が支度した家具や衣装を前もって送り届けるという「荷出し」と呼ばれるものはいろいろな地域で行われていました。地域によっては今も行われている風習のようなものです。
しかし、現在は核家族化が進み、隣近所との付き合いも薄くなってきた今日では街中ではほとんど見かけることはありません。以前は花嫁が何を持参して嫁入りしてきたのか、箪笥の中身まで隣近所の人に見せていたもので、その時には結婚のお祝いを持って見に行ったものです。
車何台で来たとか、持ってきたものの中身の批評などを井戸端会議の話しの種になっており、その近所の人たちには内祝いとして、紅白まんじゅうなどが配られていたものでした。
お役立ち情報
荷出しとは、婚姻に関する古いしきたりの一つです。結婚式の数週間前から当日までに、新婦が新居に荷物を送ることで、主に関西圏での呼称です。荷物を送る事に関する責任者は荷宰領と呼ばれ、身内の中から選びます。新郎は荷物のリストが書かれた目録を読み、確認したうえで受書を新婦に渡します。荷出しの際は、結納返しや内祝いとは別に、新婦側がお祝いの品を必要とする地域もあります。荷入れとも言われ、地域によっては昔は良く行われていましたが、現在では一部の地域で見られる程度です。