最終更新日:2020-11-23
結婚式や披露宴のゲストに、ご祝儀のお返しとして贈る“引き出物”。
実は、これには“数”に関するマナーがあります。数がひとつずれるだけで縁起の悪い数字に変わってしまうため、前もって把握し注意するようにしましょう。
ここでは、引き出物に関するマナーのひとつである、数との関係についてご説明します。
品数を分けられない“奇数”にするのがマナー
引き出物に関するマナーには、地域差があります。ただ、数に関してはどの地域においても共通で、「品数は“奇数”でなくてはならない」とされています。なぜ“偶数”がNGなのか、その理由は偶数が「割り切れるから」です。数字として考えると単なる割り算ですが、言葉として考えたとき、偶数は「割れる」という“忌み言葉”に変わってしまうのです。
若い新郎新婦の場合、「気持ちがこもっていれば大丈夫」、「3つ用意するのは予算的に厳しい」と品数を2つにしようと考えることもあるはず。しかし自身は気にならなくても、受け取る側にしてみれば不愉快に感じてしまう方もいるかもしれません。とくに、年配の方だと縁起を気にする方も多いので要注意。品数を偶数にして贈ることで、関係が悪くなってしまう可能性があります。
上記のことから、引き出物を用意する際は「奇数になっているかどうか」を意識することが大切だといえます。なお、奇数でさえあればOKで内訳について決まりはありません。
家族連れの場合は“3”より“5”がベスト
「友人とは違い、親族だと家族連れで列席するケースが多々あります。この場合は頂くご祝儀も高額になるケースがほとんどなので、それに見合った引き出物を贈るのが正しいマナーだといえます。今は奇数のなかでも3点セットが一般的ではありますが、家族連れの方には5点セットの引き出物を贈るようにしましょう。
なお金額に関しては、あらかじめ両親に確認しておくのが望ましいといえます。なぜなら、親族間で金額を決めているケースも少なくないからです。もし金額が決まっているなら、その金額内で5点セットの引き出物を用意しておきましょう。
相手に失礼にならないよう、マナーを守ろう
いかがでしたか? 感謝の気持ちを込めて贈る引き出物。これを台無しにしないためにも、マナーについてよく理解しておくことが大切です。「品数は奇数にすること」、「家族連れには5点セットを用意しておくこと」、これらを押さえゲストに喜んでもらえるような引き出物を贈りましょう。