最終更新日:2020-11-21
出発点が狭くとも、末の方に移行するにしたがって広がるようなものの様が、だんだんと栄えてゆくことになぞらえて、おめでたいものと結び付けたものです。
「すえひろがり」とも「すえひろ」とも読まれます。扇や儀式の時も用いる扇の中啓などはこのような形状をしていることから、末広の異名を持ちます。
内祝いの時などはおめでたさの表現として、末広のものを贈る習慣があります。扇のようなもともとその形状をなしているものもあれば、実用的な花瓶のようなものであっても、末に従って広がるような形状のものなどが重宝されます。
会社名にその名を冠しているところの商品なども、おめでたさを表しているとして、登用されることが多く見られます。
お役立ち情報
末広は純白の扇を2本1組にしたもので、古くから縁起物として扱われています。末長く栄えるようにといった意味合いが込められています。近年でもその意味合いは重視されて内祝い等の慶事の贈り物で使われる事がありますが、ライフスタイルの変化に伴って扇そのものでは無く、拡大解釈された贈答品として扱われるケースの方が増えています。扇型を模った銘々皿や、白色を中心とした小皿のセット等に、祝いの熨斗を付けて贈答品とするのがその代表例です。