最終更新日:2022-05-07
内祝いを贈るとなれば、多くの方が“のし紙”という単語を耳にすることになります。とはいえ、この意味がよく分からないという方も少なくないはず。ここでは、そんなのし紙の概要と、外熨斗・内熨斗の使い分けについてご紹介します。
じつは分かっていない? “のし紙”って何?
のし紙とは、“水引”と“熨斗”を印刷した“掛け紙”のことで、日本の贈答の特徴ともいえるものです。水引は慶事や弔事にて使用する紙製の紐のことで、熨斗は平たく打ち伸ばした干しあわびのこと。じつは室町時代には、干しあわびは祝い事や出陣前の儀式に欠かせない肴とされていたそうです。
贈り物にかけた掛け紙を水引でくくり、熨斗を添えて贈るというのが本来の方法でしたが、現在は1枚の紙にすべて印刷したものをのし紙と呼んでいます。なお、のし紙の一つである“弔事用ののし紙”には、喜ばしい儀式の肴である熨斗が描かれていません。
どう使い分ける?外熨斗 or 内熨斗
内祝いを贈るときは、品をのし紙で包んでから先様へ届けるのが一般的です。結婚内祝いや出産内祝いなど、さまざまなシーンで利用されるのし紙には外熨斗と内熨斗の2種類があり、なかには「どう使い分けたらよいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
外熨斗と内熨斗の相違点は、先様へ内祝いを渡したときに表書きが見えるかどうか。のし紙には表書き(贈答の目的)が書かれていますが、内熨斗の場合はこれを包装紙で包むことになるので「なんのための贈り物なのか」が一見すると分からない状態です。
現在は“お返し”として考えられている内祝いですが、本来は自身に起こった幸せをおすそわけするための行為。したがって、先様の祝い事に対する贈り物でない限り、おくゆかしさを感じさせる内熨斗がおすすめです。反対に、贈答の目的をはっきり伝えたいという場合には外熨斗がおすすめです。
八代目儀兵衛では、ご購入の商品に無料で熨斗紙をつけることができます。結婚内祝いや出産内祝いなどのほか、母の日や七五三などのイベント事、米寿祝いでも利用することが可能です。熨斗紙はすべて内熨斗となっているので、配送中にのし紙が破れたり汚れたりする心配がありません。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。
シーンにあわせて正しい“のし紙”選びを
このように、のし紙は古くから日本で利用され続けてきたもので、贈答には欠かせないものです。そして上記のとおり、使用するのし紙は慶事か弔事かで変わり、また贈答の目的によって外熨斗か内熨斗かが変わります。これから内祝いを贈る機会がある方は、上記をきちんと押さえておきましょう。