ごはんの味や食感が変わる!素材が違う4種のアウトドア用クッカーをご紹介【前編】

ごはんの味や食感が変わる!素材が違う4種のアウトドア用クッカーをご紹介【前編】

最終更新日:2023-05-17

特別な楽しさやおいしさが詰まった、キャンプのごはん。

でも、お米が炊けるアウトドア用の調理器具はたくさんあって、どれがいいのか迷ってしまいますよね。

見た目や重さを重視しがちなキャンプ用品ですが、実は、大切なポイントがもうひとつ。

炊飯時に使うクッカーの素材によって、炊きあがったごはんの味や食感が変わるということをご存じでしたか?

素材によって熱の伝わり方や保温性などが異なるため、同じお米を使って炊いても、まったく違った味わいのごはんになるのです。

今回は、アルミ・チタン・鉄・銅の、4種類の素材のクッカーで、ごはんの炊き比べを行いました。

ごはんの仕上がりや炊飯のコツ、おすすめの食べ方など、どの素材もそれぞれ違った魅力を持っています。

みなさんもぜひ、お好みのものを見つけてみてください。

【記事編集】

京の米老舗 八代目儀兵衛

江戸時代より続く、京都の米屋。全ての社員がお米マイスターの資格を持つ、お米のおいしさを追究するプロ集団(五ツ星お米マイスター9名在籍)。その技術と熱量は、ミシュランの星付き店などからも絶大な信頼を寄せられている。さらに、セブン-イレブンのおにぎり監修を2023年から務める。また、HITACHIや伊藤園といった大企業ともコラボを重ね、老舗ベンチャー”としてお米業界の常識を覆し続けるような取り組みを多数実現。メディア取材や出演も多く、テレビや雑誌・WEBでの注目度も高い。

素材別アウトドア用クッカー4選、それぞれの特徴・ごはんの炊き方・おすすめレシピをご紹介!

初心者でも安心の王道のものから、知る人ぞ知るちょっと珍しいものまで、炊飯ができるキャンプ用品(クッカー)は実にさまざま。

そこで今回は、「素材によってどんなごはんが炊けるのか?」に注目し、4種の素材のクッカーをチョイスしてみました。

こちらの【前編】では、アルミ製の「メスティン」と、チタン製の「シェラカップ」の2種類をご紹介していきますよ♪

それでは、それぞれの特徴やごはんを炊く方法を見ていきましょう!

初心者でも手軽においしいごはんが炊ける!アルミ製クッカー「メスティン」

メスティンとは、ハンドル付きの深めのお弁当箱のような、アルミ製の調理器具です。

軽い・収納や持ち運びがしやすい・価格もお手頃と、便利で使いやすいのが魅力。

キャンプ入門者から上級者まで、人気の定番となっています。

アルミ製の調理器具の特徴は?

メスティンの素材に使われているアルミは、熱伝導率が高く全体に火が回りやすい半面、蓄熱はできないので、すぐに冷めてしまうのも特徴です。

熱しやすく冷めやすいので、余熱での調理や保温はちょっと苦手なクッカーと言えますね。

メスティンでおいしいごはんを炊く方法

1.浸水を済ませたお米1合と水をメスティンに入れる
2.蓋は開けたまま、弱火~中火で、沸騰するまで優しくかき混ぜる
3.水気がなくなり、とろみが出てお粥状になったら蓋をする
4.とろ火で25分加熱する
☆アルミは熱を入れていないと、すぐに冷めてしまいます。
継続して良い火加減で熱を入れることが、メスティンでごはんをおいしく炊くコツです。
5.シャリ切り(内にこもった蒸気を逃がしながら優しくかき混ぜること)を行い、蓋をずらして開けたまま5分間水分を飛ばす

メスティンで炊いたごはんのおいしい食べ方

メスティンを使ってお米を炊くと、ツヤや甘みがしっかりと感じられる、お米のおいしさが存分に引きだされたご飯となります。

そしてその醍醐味は、炊飯器ではなかなか味わうことができない「おこげ」を楽しむこと!

香ばしいおこげは、いつものごはんとは一味違う、ワイルドな味わいを添えてくれますよ。

メスティンで炊くなら、噛むほどに豊かな甘みが広がる「神楽」がピッタリです。

アクセントに塩を少々ふれば、おこげの香ばしさに加えて、さらに甘みも際立ちます。

ちょっぴりお醤油を垂らして、卵かけごはんで豪快に…、なんて食べ方もおすすめ。

想像しただけでもお腹が鳴りますね。

メスティンはこんな人におすすめ!

メスティンは軽くて取り回しがしやすく、蒸し・煮込み・燻製などにも活用できる、万能さや手軽さが抜群です。

アウトドア初心者や、ソロキャンプのおともにもピッタリですね。

1000円台から手に入るものもあるので、「いきなり高価なクッカーを買うのは不安…」という方でも、チャレンジしやすいのではないでしょうか?

SNSで話題沸騰!チタン製クッカー「チタンシェラカップ」と「OKAMADON」

OKAMADONってどんな調理器具?

「OKAMADON」は、アウトドアブランド「OLD MOUNTAIN」から発売された、お釜の蓋のような調理器具。

写真では、上に載っている木の蓋の部分が「OKAMADON」です。

深底シェラカップと併せて使うことで、まるでお釜のようにご飯が炊けてしまうというのがユニークですよね。

小さなかまどのようなかわいらしい見た目で、人気急上昇中です。

チタン製の調理器具の特徴は?

今回ご飯の味や炊きあがりを左右するのは、チタン製の深底シェラカップ。

写真では、OKAMADONが載っている下のカップです。

チタン製の調理器具は、熱伝導率が低いのが特徴。火を直接当てている部分だけに熱が集中してしまいます。

そのため、下のほうだけが焦げてしまったり、炊きムラができやすいのが難点。

熱をクッカー全体に行きわたらせるために、補助器具のバーナーパッドを使用するなど、焦げ付かせない工夫が必要になります。

こちらが、チタン製クッカーでごはんを炊くときの必需品、バーナーパッド。

熱源の上に置いて使います。

OKAMADONとチタンシェラカップを使っておいしいごはんを炊く方法

1.浸水させたお米1合と水をシェラカップに入れる
☆熱を分散させるため、必ずバーナーパッドを使用しましょう。
2.蓋を開けた状態で強火にして、優しくかき混ぜる
☆チタンが焦げ付かないように、あえて最初は強火にします。
一気に加熱して、あとはなるべく余熱で火を入れるのがポイントです。
3.沸騰直前になったらOKAMADONをかぶせる
4.とろ火で12分加熱し、火を止める
5.蓋をしたままタオルなどで包み、余熱で10分蒸らす

OKAMADONとチタンシェラカップで炊いたごはんのおいしい食べ方

OKAMADONとチタン製のシェラカップを使って炊いたごはんは、お米の粒感が楽しめる、しっかりとした食感になります。

歯応えのある具材やタレと絡めてもごはんが負けないので、丼にして楽しむのがおすすめです。

湯煎して温めるだけでおいしく食べられる、レトルトの丼の素などを持っていくと便利です。

さらにおいしい丼を極めるなら、丼専用のお米「丼」をぜひ。

ほどよい粒感と歯ごたえのごはんが、丼のつゆと絶妙に絡み合い、お口の中で最高のハーモニーを奏でます。

ひと粒ひと粒が力強く炊きあがったごはんは、アウトドアの王道、カレーもおすすめ。

八代目儀兵衛オリジナルのカレー「大人の欧風カレー」はいかがでしょう?

厳選した素材の甘みをぎゅっと凝縮した、あと引く辛さと旨みが絶品の自信作です。

さらにカレーとお米の相性にもこだわるなら、洋食のためのお米「洋」がベストマッチ。

強い甘みと弾力が特徴のお米で、コクのあるカレーとのマリアージュを存分にお楽しみいただけますよ。

OKAMADONとチタンシェラカップはこんな人におすすめ!

チタンは軽くて強い素材なので、どこにでも持っていけるタフさがあります。

お気に入りを長く愛用したい方におすすめです。

OKAMADONと合わせると、昔ながらのお釜のような見た目で写真映えもバッチリ。

目でも楽しみたいなら、これで決まりですね!

しっかりしたごはんが炊けるので、カレーや丼がお好みの方とも相性が良さそうです。

しかし、焦げ付き対策などの工夫が必要なので、中級者から上級者向けであるとも言えそうです。

アウトドアに慣れてきたら、チャレンジしてみるのがおすすめですよ。

使い方や火加減にコツがいるぶん、上手にごはんが炊けたときの達成感もひとしおでしょう。

初心者でも楽しめるアルミ製、手ごたえのあるキャンプになりそうなチタン製

アルミとチタン、調理器具としては身近な素材の2種類ですが、どんなごはんが炊けるかは、まったく違っていましたね。

おこげがおいしいごはん、丼やカレーに合うごはん…、どちらも魅力的で、さらに迷ってしまうかも?

今回ご紹介した2種類のクッカーを比較すると、軽くて持ち運びやすいという点は同じですが、初心者でも使いやすいのはアルミ製のクッカーと言えそうです。

初心者を卒業して、ちょっと手ごたえを感じたくなったら、チタン製クッカーに挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

【後編】では、鉄製の「ダッチオーブン」と銅製の「コッパーオークポット」をご紹介します。

ぜひそちらも併せてご覧ください♪

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高品質で美味しい業務用米・お米の卸・仕入れの通販
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