最終更新日：2023-06-06
その１からその4までは、「十二単」の風呂敷と「いろあそび」のガーゼハンカチを使った、ハンドメイドのアレンジをご紹介して参りました。
こちらのその５では、遅ればせながら、『風呂敷の基本の使い方』をお伝えしたいと思います。
風呂敷を使って何かを包む、という経験をしたことがない方が増えている今だからこそ、何気ないおすそ分けの品物や、身の回りの物を風呂敷で包むテクニックを知っていたら、ちょっぴり粋ですよね。
今回は「十二単」の風呂敷の大きさに合わせて、小さなぬいぐるみやギフトボックス、そして小さな瓶など、身の回りのものを風呂敷で包む方法をいくつかご紹介します！
十二単の風呂敷は、約35cm×35cmと小さめのサイズ感となっていますので、今回包んだものは全て、手のひらくらいの大きさです。
①四角いボックスを包む
このボックスを、風呂敷で包んでみました。
普段からサステナブルな取り組みに意欲的な方へのプレゼントには、包装紙がわりに風呂敷を使ってみるのはいかがでしょう？
こちらの結び方は、「お使い包み」という結び方です。包装紙で箱を包むときのような要領で、簡単にできる包み方です。
包み方
①風呂敷の中央に、対角線上に箱を置く
②手前の布を箱に被せる
③奥側の布も箱に被せる
④左右の布を、形を整えながら持ち上げて箱の上で結ぶ
こんな感じになります。
布が余ったりくしゃっとしてしまうところは、引っ張ったり畳みこんだりして、きれいに見えるように整えましょう。
②小さい瓶を包む
小さめのお酒やご当地限定ジュースなど、お土産やおすそ分けの瓶をかわいらしくラッピングしてみませんか？今回使用したのは２００mlの小さいサイズの瓶です。
今回の包み方は、「瓶包み」という結び方です。結び目が2つになって、華やかでかわいらしいですよ。
包み方
①風呂敷の真ん中に瓶を置く
②前の布と奥の布を持ち上げて瓶の上で合わせ、そのまま結ぶ
③結んでいない布を、裏で交差させるようにする
④交差させた布を前に持ってきて、瓶の真ん中で結ぶ
こんなかわいらしい包みの中から、美味しいお酒やジュースが出てきたらワクワクしますよね。
そのまま渡すと味気ない瓶も、風呂敷で包んで華やかな印象に。
持ち寄りでパーティーをするときなどにもおすすめです。
③茶筒を包む
おすそ分けやお土産で手渡すことも多そうな、お茶類。お茶と風呂敷は、相性抜群ですよね。お互いの趣を引き立てあう、ウサギの耳のような遊び心ある結び方をご紹介します。
包み方
①風呂敷の真ん中に、茶筒を置く
②４つの端を上でまとめる
③1つの端で、残り3つの端をくるりと巻き付けて結ぶ
④3つの端の内一つを、丸めて結び目に入れ込む
ウサギの耳がぴょこんと出ているようなかわいらしさに、もらった方も思わずほっこりしてしまいそうな結び方です。
気の置けない間柄の方に贈ってみたくなりますね。
④丸い缶を包む
クッキーやチョコレートなどが入っていたきれいな缶、なんとなく取っておいて「いつか何かを入れて誰かにプレゼントするときに使おう」と思うことはありませんか？これからご紹介するお花のような包み方は、ちょっとしたお菓子や細かいアクセサリーなどを丸い缶に入れて、贈りものにしたいときにおすすめです。
包み方
①缶を風呂敷の真ん中に置く
②風呂敷の4つの端をまとめて上に持ち上げて、輪ゴムでまとめる
③きれいなギャザーが寄るように整える
④4つの端を、それぞれくるくると内側に丸めながら、ゴムの中に入れ込んでいく
⑤お花のようになるように、形を整える
こんな感じになります。
簡単ですが、華やかで凝った印象になり、もらった方もきっと思いがけないサプライズに喜んでくれることでしょう。
八代目儀兵衛では、熟練の職人が一つひとつ大切にお米を手で結んだ「花包み」のギフトシリーズも大好評です。
この八代目儀兵衛流の「花包み」は、職人にしかできない技術を要する特別な結び方なので、一朝一夕で真似できるものではないのです。
そんなわけで、今回は誰でもできる簡単な花包みをご紹介しました。
⑤ぬいぐるみを包む
かわいいぬいぐるみを、美しい風呂敷で包んで特別感のあるギフトにしてみるのはいかがでしょう？クレーンゲームの景品などで、ラッピングなしで手に入れたものを誰かにプレゼントしたいときなどに、包み方を知っていると役立つかもしれませんよ。
包み方
①風呂敷の真ん中にぬいぐるみを置く
②ぬいぐるみの上に風呂敷の4つの端を集める
③風呂敷の上から、ぬいぐるみの首にリボンを巻く
④風呂敷を開いて花弁のようにする
いかがでしょうか？
あえて中身を見えるように包んで、ぬいぐるみがお洋服を着ているようにしてみました。
リボンをもっと大きなものにして、思い切りゴージャスにしてみるのも素敵だと思います。
贈りものをさらに引き立て、大切に思いやりの気持ちを包む風呂敷たち。
八代目儀兵衛のギフトを贈られた方々が、また新たな誰かに、思い遣りの気持ちを包んで風呂敷をリユースしてくださったら、とても嬉しく思います。
皆さまの手から手へ、八代目儀兵衛の想いがこもった風呂敷が渡っていってくれたら、こんなに幸せなことはありません。
ぜひ、風呂敷をリユースして、大切な想いを包んだ贈りものをしてみてくださいね。
