最終更新日:2022-01-08
引き出物や内祝いは、幸せをお裾分けするために贈るものです。これら2つは贈るシーンが異なるほか、意味も少々異なります。しかし、初めてお礼の品を準備する方の場合、これらの違いが分からないということがあるかもしれません。そこで以下にて、引き出物と内祝いの違いをご紹介します。
引き出物と内祝いの違い
引き出物や内祝いについて、ざっくりした認識で捉えている方もいるのではないでしょうか。しかし、意味や贈る際のマナーなど、知っておいたほうがよい知識はいくつかあります。
引き出物とは何を指すの?
引き出物とは結婚式・披露宴に限って使われる言葉ではなく、宴席の場で配られるお土産のことを指しています。その意味は徐々に変化し、現在では披露宴のゲストへ用意するお礼の品として定着しています。
引き出物の贈り主は、結婚式を挙げる両家だとされています。そのため、熨斗(のし)への名入れは、1品目のものに“両家の姓”を入れるのが一般的です。くわえて、複数品がある場合には新郎新婦の名前を入れるケースが多く、この名披露目(なぴろめ)と呼ばれる風習が残っている地域は多数あります。
内祝いとは何を指すの?
内祝いとは、元々は慶事の際に内輪で配られていた贈り物のことを指しています。現在では、結婚や出産などさまざまなシーンで頂くお祝いのお返しとして、頂いたお金・品物の価格の3分の1~2分の1ほどのものを贈るのが一般的です。披露宴に列席していない方からお祝いを頂いた場合も、内祝いを贈って対応するのがマナーです。
内祝いは、頂いた本人がお返しをします。そのため、熨斗に両家の名前を入れるとは限りません。たとえば、両親が知人(新郎新婦と直接的な面識がない方)からお祝いを頂いた場合は、両親から内祝いを贈ることになります。この場合、熨斗には本人(お祝いを頂いた両親)の性だけを入れるのが適切です。
このように、引き出物と内祝いは意味やマナーが異なります。結婚や出産を経験することで、お祝いを頂くケースは増えてくるため、この違いをしっかり覚えておきましょう。
こんな場合、お返しはどうするの?
一般的に、披露宴に列席してくれた方へのお返しは引き出物で十分です。しかし、“ご祝儀以外にプレゼントを頂いた”、“相場よりも高額なご祝儀を頂いた”というケースの場合は、引き出物にプラスして内祝いを贈ることをおすすめします。
内祝いを贈る際には、引き出物と被らないものを渡すのがマナー。そのため、こうしたケースを想定してあらかじめ候補の品をピックアップしておきましょう。金額別に複数をリスト化しておくことで、急な事態にもすぐに対応できます。
知識やマナーをもって、正しい対応をしよう
いかがでしたか? 引き出物や内祝いは、渡すシーンはもちろん意味やマナーも異なります。お礼の準備を初めてするという方は、これらの知識やマナーを覚えておくと安心です。上記を、ぜひ参考にしてみてください。