最終更新日:2024-08-27
お米には等級があります。お米を購入する際には等級も参考にしてみると、よりおいしいお米が食べられますよ。
今回はお米の等級についてご紹介いたします。
お米の等級とは
まずはお米の等級と、基準についてご紹介いたします。
米の等級とは
玄米を含むお米の等級は1等級、2等級、3等級、規格外の4種類で格付けされています。
等級の格付けを行う理由は2つあります。
①お米を公正かつ、効率的に取引を行うための根拠
②小売り段階でJAS法に基づくお米の生産地や品種名の表示の根拠
お米の等級を判断するのはお米を購入する消費者ではありません。
お米の等級を格付けするのは公的機関で、基準は農産物検査法第3条にて明確に定められています。
お米の等級は卸売流通業者の評価基準になります。等級が高いものが多いほど高評価を得ることができ、需要も伸びます。
米の等級の基準
農産物検査法第3条では下記のように基準が定められています。
区分 | 整粒割合 | 含有水分 | 被害粒、死米、着色粒、 異種穀粒・異物混入の合計 |
1等級 | 70%以上 | 15%以下 | 15%以下 |
2等級 | 60%以上 | 15%以下 | 20%以下 |
3等級 | 45%以上 | 15%以下 | 30%以下 |
規格外 | 上記規格に該当せず、異種穀粒・異物が50%以上混入していないもの |
等級に関する注意
購入時にはお米の等級を参考にしたいという方もおられるかもしれませんが、等級を知るうえで気を付けておきたいことが3つあります。
米の等級と食味ランキング
お米の等級とは別に「特A」などのランク付けがされていることをご存じの方もおられると思います。あれは等級ではなく「食味ランキング」による格付けです。
食味ランキングは昭和46年度産のお米から毎年全国規模で行われおり、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準に味や香り、粘りなどを判断して格付けされています。
2つの違いとして、等級は目視で行われる格付け、食味ランキングは食味官能試験で格付けしています。また、等級は同一産地の同一商品を総合した評価であるのに対し、食味ランキングは農家以下の単位で格付けしています。
米の袋に等級が書かれていないことが多い
お米の等級を購入時に知ろうとしても、ほとんどの場合は袋に記載されていません。これは等級の表示義務がないからです。お米は原料玄米の産地、品種、産年を表示していますが、等級は事業者が自主的に記載しなければ載っていません。そのため、お米の等級を知りたくても難しいことが多くなっています。
等級と食味ランキング、どちらを参考にすべき?
等級は見た目を重視した評価が付けられますが、見た目は味にも影響を及ぼすと考えられています。
味を重視して選びたいなら食味ランキングを参考にし、贈答用などの場合は等級を参考にするなど、用途によって判断材料を変えるのも良いかもしれませんね。
お米の等級は、見た目よりも味、農薬の量などの安全性を重視する傾向に移行しつつあり、基準や検査内容の簡素化を求める声も上がっています。もしかしたら今後、お米の等級基準は変化するかもしれません。
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