結婚内祝い用のメッセージカードの挨拶の例文やマナーを解説

結婚内祝い用のメッセージカードの挨拶の例文やマナーを解説

最終更新日:2022-05-03

結婚は、人生で最も大きな分岐点ともいわれています。自分の人生と相手の人生が交わり、互いの親族を巻き込んだ大きな家族として、新たな人生が始まります。そんな晴れの舞台で祝ってくださった方々へ感謝の気持ちを示すのが、「結婚内祝い」です。結婚内祝いは、自身の新しい門出に対する祝福へのお礼です。風習として、お礼の品とお礼の言葉を記したメッセージカードを贈ります。

贈る際には、相手に非礼のないように守るべきマナーがあります。ここでは、これから結婚内祝いを考えている方に向けて、共に添えるメッセージカードの挨拶文やマナー(NG事項)について分かりやすくご紹介します。

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結婚内祝いに添えるメッセージカードの基本

結婚内祝いに不可欠ともいえるメッセージカード。添えることは基本ですが、いざ準備するとなるとどう書けばよいか分からずに戸惑ってしまう方も多いかもしれません。もっとも、メッセージの内容にはある程度の決まりがあるので心配は無用です。基本的な書き方を押さえておくことで、正しく心のこもったメッセージカードを贈ることができます。

メッセージカードはなぜ必要?

結婚内祝いと共に贈ることがマナーとされているメッセージカード。これは、一般的に結婚内祝いは直接会って渡すことができないのがその理由となっています。内祝いの品を相手に直接渡せるのであれば一緒にお礼の言葉も贈ることができますが、宅配便などで贈る場合にはお礼の気持ちを伝える場がありません。そのため、感謝の気持ちをメッセージカードにこめるというのが一般的です。なお、直接会う機会があればメッセージカードは必ずしも準備する必要はなく、想いをその場で相手に直接伝えることもできます。とはいえ、メッセージカードがあればより気持ちは伝わり、受け取った相手も記念としてずっと形に残しておくことができるので、これもまた大切な想い出のひとつとなります。

手書き・印刷どちらでも問題なし

近年では自宅でも簡単にメッセージカードが印刷できることから、メッセージカードを書くときに最初に迷ってしまうのが「手書き?それとも印刷?」という点かもしれません。こちらに関しては、手書きと印刷のいずれでもマナー違反ではなく自身に合った方法で問題ないとされています。筆が得意な方であればそれを活かして筆で、または字を書くのが苦手な方であれば印刷で想いを形にするとよいでしょう。大切なのは「どうやって書くか」ではなく、「何を書くか」です。

一言だけや短文は避け、気持ちが伝わる内容に

簡素すぎるメッセージは、書き手の心がこもっていないと受け取られてしまうかもしれません。そのため、一言だけのメッセージや定型文・テンプレートのような短文は避けて、自分にしか書けない想いのこもった内容にすることが大切です。書くときは贈り相手とのこれまでの思い出や相手のこれからの幸せを願って、受けとった側が心から喜べるようなメッセージにしましょう。

もしも結婚内祝いが遅れた場合には、遅れてしまった理由を一言添えておきましょう。内祝いを贈る目安としては結婚祝いをいただいてから遅くとも1ヶ月以内と考えられていますので、それ以降になるのであれば簡潔でよいので事情と謝罪の気持ちを伝えることが大切です。たとえば、「本来であればすぐにでも御礼申し上げるべきではございましたが新生活の慌ただしさゆえに遅れてしまい誠に申し訳ございません」と書くことで、遅れた理由とお詫びの両方を伝えることができます。

結婚内祝いのメッセージに記載する内容

内祝いのメッセージを書く際に、覚えておくべき点がいくつかあります。ここでは、基本的な事柄についてみていきます。

住所・氏名・連絡先

最も基本的なことですが、メッセージには自身の住所と氏名を記載する必要があります。住所に関しては、今後も暑中見舞いや寒中見舞い、または年末年始の挨拶などでやりとりをすることもあるため正しく記載する必要があります。なお、結婚して苗字が変わった場合は、旧姓と結婚後の新しい苗字の両方を併せて書きます。また、いつでも連絡がとれるように電話番号だけでなく、近年ではメールアドレスを併記することも一般的になりつつあります。

時候のあいさつ文

結婚内祝いに限らず、祝いごとの文面にあいさつ文は必須です。あいさつ文は堅いものから柔らかいものまでさまざまなので、お互いの間柄によって使い分けるとよいでしょう。

なお、メッセージを贈る時期によってあいさつ文が異なる点に注意が必要です。たとえば春であれば「陽春の候」、夏であれば「盛夏の候」、秋であれば「錦秋の候」、冬であれば「厳冬の候」などが始まりの文言の一例です。また、四季によって異なるだけでなく、より細かく以下のように月ごとに使い分けられることもあります。

4月桜花の候
5月新緑の侯
6月梅雨の侯
7月猛暑の候
8月残暑の侯
9月黄葉の候
10月紅葉の候
11月初霜の候
12月歳末の候
1月厳冬の候
2月節分の候
3月麗日の候

四季の挨拶にするか月の挨拶にするかの厳密な決まりはありませんので、挨拶の本文と合ったものや、自身の心情に合った言葉を選ぶとよいでしょう。

お礼の言葉と近況・今後の抱負など

時候の挨拶の後には、結婚祝いを贈っていただいたことに対するお礼の言葉を書きます。お礼の言葉は、後述するように相手によって変化させるのが一般的です。また、メッセージが冗長にならない範囲で自身の近況や今後の抱負なども併せて書きます。内容は基本的には自由ですが、マナーとして守らなければならない点があるので押さえておく必要があります。

結婚内祝いのメッセージのマナー

日本では諸外国に比べて特に冠婚葬祭のマナーが厳格ですが、学校や職場で教わる機会が少ないため不慣れという方も多いかもしれません。

以下では、内祝いのメッセージを書く際に押さえるべき基本的なマナーについて詳しくみていきます。

マナーその1.句読点を用いない

基本的なことでありながら、意外と知られていないマナーのひとつとして「句読点を用いない」というマナーがあります。これは、読点である「、」や句点である「。」が文を分ける役割を担っており、それゆえ「別れ」を連想させてしまうためだといわれています。

句読点は古来の日本語には無い記号であり、文献に登場したのは1600年頃といわれています。句読点の本来の用途は「読みにくい文を読みやすくする」というものですが、もっぱら教科書などで用いられることが多く、「文を読むのが苦手な人に向けた配慮」と考えられています。すなわち、結婚内祝いで句読点を記すことは、上述した「別れ」をイメージさせるだけでなく、「文を読むのが苦手な未熟な人間」という誤ったメッセージと捉えられないためでもあると考えられています。

マナーその2.「忌み言葉」や「重ね言葉」は用いない

もうひとつのマナーとして、いわゆる「忌み言葉」や「重ね言葉」を用いないというものがあります。「忌み言葉」とは、離別や離縁などを連想させる言葉です。例えば、「別れる」「離れる」「切れる」「終わる」「消える」などがあります。他にも、数字の四や九はそれぞれ「死」や「苦」を連想させるため用いないのがマナーです。

「重ね言葉」とは、同じ言葉を二回続ける言葉で、たとえば「ますます」「いろいろ」「たびたび」「つぎつぎ」などです。これらは忌み言葉と比べてマナー違反となる理由がみえにくいものですが、二つの言葉が繰り返されることが再婚(とその前段階である離婚)を連想させるためマナー違反とされています。

マナーその3.長文すぎない

お世話になった相手に結婚内祝いを贈る際、つい気持ちがこもってしまい長い文章になりがちですが、結婚内祝いでは長すぎる文章もマナー違反とされています。これは、文章が長いと内容も冗長になり、文字も小さくなって読み手が読みづらいことが主な理由です。結婚する二人が忙しいことも考慮し、内祝いの文章は簡潔に書くことが大切です。

結婚内祝いに添えるメッセージの例文【贈る相手別】

内祝いに添えるメッセージの内容は、贈る相手によって異なります。どのような相手に対してどのような内容であるかといった厳密な決まりはありませんが、概ね「両親」「親戚・身内」「友人・同僚」「上司・目上の方」などで区別されるのが一般的です。以下では、相手別のメッセージの例文についてご紹介します。

両親

【堅い挨拶】

この度は私たちの結婚に際し御祝をいただきまして誠にありがとうございます心ばかりのお礼の品をお贈りしますどうぞご笑納ください今後とも夫婦共々何卒よろしくお願いします

【柔らかい挨拶】

結婚のお祝いをありがとうございましたささやかですが心ばかりの品をお贈りします。これからは○○さんと支え合いおふたりのような幸せな家庭を築いていきたいと思いますまだ未熟な私たちですがこれからもよろしくお願いします

親戚・身内

【堅い挨拶】

先日は結婚のお祝いをいただき誠にありがとうございましたささやかではございますがお礼の品を贈らせていただきました未熟ではございますがふたりで支え合い歩み続けてまいります今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます

【柔らかい挨拶】

おかげさまをもちまして○月○日に無事に挙式ができました温かなお心遣いをいただけたことを心より嬉しく思っておりますこれからはふたりで力を合わせて幸せな家庭を築いていきます今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

友人

【堅い挨拶】

私どもの結婚の際には温かい言葉で祝福いただき心より感謝申し上げますささやかではございますがお礼の品を贈らせていただきました今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げますお近くにお越しの際はぜひとも新居にお立ち寄りくださいませ

【柔らかい挨拶】

結婚式では○○を引き受けていただき本当にありがとうございましたおかげ様で一生の思い出となる式を挙げることができましたほんの気持ちですがお礼のしるしとして□□をお贈りいたします今後とも夫婦で力を合わせて共に歩んでいきますのでどうぞよろしくお願いいたします

職場の同僚

【堅い挨拶】

この度は温かなお心遣いに感謝申し上げますお礼のしるしに心ばかりの品をお贈りいたします今後はふたりで明るい家庭を築いてまいりますお近くにお越しの際はぜひとも新居にお立ち寄りくださいませ

【柔らかい挨拶】

先日は結婚のお祝いをいただきありがとうございましたいただいた○○はさっそく新居で大切に使っています些細なお気持ちですが内祝いを贈ります今後も夫婦ともによろしくお願いします

職場の上司

【堅い挨拶】

先日は私どもの結婚に際しお祝いをいただきましてありがとうございましたささやかではございますがお礼の品をお贈りいたしますご笑納いただけますと幸いにございますひきつづき変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます

【柔らかい挨拶】

この度はお祝いをいただき本当にありがとうございましたまだ未熟なふたりではありますが今後とも力を合わせて○○さん(上司)夫婦のように温かな家庭を築いていきますこれからもご指導のほどよろしくお願いいたします。

目上の方

【堅い挨拶】

この度は私どもの結婚に際し過分なお祝いのお言葉をくださり心よりお礼申し上げます僭越ではございますがお礼の品をお贈りいたします。ご笑納いただけますと幸いです今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします

【柔らかい挨拶】

この度は私どもの結婚に際してご丁寧なお祝いをいただきありがとうございましたいただいたご祝辞を大切に夫婦ふたりで幸せな家庭を築いていきますほんのお気持ちとなりますが心ばかりの品をお贈りいたしますまだ未熟な私どもですが今後もご指導いただけますと幸いです

結婚内祝いに添えるメッセージの例文【ケース別】

メッセージの内容は、結婚祝いをいただいた相手によって異なるだけでなく、いただいた内容に合ったものにするというのが一般的です。いただくのは、概ね「プレゼント」か「現金」に大別されます。

プレゼントをいただいた場合

【堅い挨拶】

お変わりなくご活躍のこととお喜び申し上げますこの度は私たちの結婚に際し御祝いの品をお贈りくださいまして心より感謝申し上げます夫婦でのこれからの新婚生活にてありがたくつかわせていただきますこれからふたりで支え合い温かな家庭を築いていく所存ですお近くにお越しの際はぜひ新居にお立ち寄りくださいませ

【柔らかい挨拶】

私たちふたりの結婚に際してすてきな○○をありがとうございましたさっそく新居の生活でつかわせていただいていますお気持ちのお礼として、ささやかですが□□をお贈りいたします新居の近くに来られた際にはお気兼ねなくお立ち寄りください

現金をいただいた場合

【堅い挨拶】

この度は私たちの過分な御祝いをお贈りくださり誠にありがとうございますご厚意に甘えましてぜひ今後の夫婦生活の中でつかわせていただきますまだ未熟ではございますがふたりで支え合い温かな家庭を築いてまいりますお近くにいらっしゃる際はぜひお立ち寄りくださいませなにかと忙しい毎日と存じますがご自愛くださいますようお祈り申し上げます

【柔らかい挨拶】

私たちの結婚式に際してお心遣いありがとうございましたふたりで話し合い、新しい生活でぜひとも大切につかわせていただきますささやかではありますが内祝いのお礼をお贈りさせていただきました今後とも何卒よろしくお願いいたします。

結婚内祝いでお困りならご相談ください

お世話になった方々へのお礼として欠かせない結婚内祝いとメッセージ。想いをきちんと相手に届けるために、その想いはきちんと形にしておくことが大切です。いくつかの守るべきマナーやルールはありますが、それらを守ることで受け手が喜ぶ内祝いを贈ることができます。メッセージの一言一言に心を込めて、お礼の気持ちを伝えましょう。

メッセージの内容以外に、たとえば贈り物についてお悩みの方はぜひご相談ください。ご予算に合わせたさまざまなお礼の品をご用意しています。


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