新潟県産・新之助の特徴は?コシヒカリとの比較・おいしい炊き方も!

新潟県産・新之助の特徴は?コシヒカリとの比較・おいしい炊き方も!

最終更新日:2024-07-11

大粒で豊かな甘味とコクを持つ「新之助」。「魚沼産コシヒカリ」で有名な新潟県で誕生した新品種です。

この記事では、京都の米老舗八代目儀兵衛が「新之助」の特徴やおいしい炊き方・食べ方をご紹介します。

記事の後半では大手コンビニエンスストアチェーン「セブン-イレブン」おにぎりの監修をつとめる食のプロが、お米好きにぜひお召し上がりいただきたい、おすすめの「新之助」を厳選しました。

極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりの「新之助」

セブン-イレブン×京の米老舗 八代目儀兵衛【おにぎり監修記念】

【記事編集】

京の米老舗 八代目儀兵衛

江戸時代より続く、京都の米屋。全ての社員がお米マイスターの資格を持つ、お米のおいしさを追究するプロ集団(五ツ星お米マイスター9名在籍)。その技術と熱量は、ミシュランの星付き店などからも絶大な信頼を寄せられている。さらに、セブン-イレブンのおにぎり監修を2023年から務める。また、HITACHIや伊藤園といった大企業ともコラボを重ね、老舗ベンチャー”としてお米業界の常識を覆し続けるような取り組みを多数実現。メディア取材や出演も多く、テレビや雑誌・WEBでの注目度も高い。
お米番付 最優秀賞

「新之助」はどんなお米?特徴を紹介

「新之助」とは、日本のブランド米の1つ。地球温暖化が進む時代に、コシヒカリに依存しない新品種を作ろうという思いから、日本有数の米どころ新潟県で開発された新品種です。

新之助の特徴|①大粒で艶やかな見た目

新之助の特徴は、なんと言っても大粒で艶やかなルックスです。

新之助の開発は、500 種類の交配によって20万株の品種候補の卵を育成し、食味に優れた株を探すことから始まりました。最初の選抜基準は、お米を炊き上げた時の「米の輝き」だったと言います。

その後も厳しい食味検査をクリアし、およそ7年の年月をかけて完成したのが「新之助」です。

口の中でしっかりと輪郭を感じられる大粒でふっくらとした炊き上がり。噛めば噛むほどじんわりと広がる豊かな甘みやしゃっきりとした歯ごたえは、コシヒカリとは一味違った新しいおいしさを見せてくれます。

新之助の特徴|②長期貯蔵でもおいしさが続く

新之助には、古米化しにくいという特徴があります。古米化とは、時間の経過によって、お米の香りや食味が落ちることを言います。

収穫したての新米がおいしいのは当然ですが、1年を通しておいしいお米が食べられるかどうかも、大切なポイントです。

高温下における長期貯蔵のテストを行ったところ、新之助は他の品種と比べて品質の低下の指標となる「脂肪酸度」が低いことが明らかになりました。

新米の期間はもちろん、長期間に渡って味わいや香りをキープできるのも新之助の魅力ですね。

新之助の特徴|③冷めてもおいしい

新之助には、ごはんが冷めた後もお米の表面や粒が硬くなりにくいという特徴があります。

お弁当やおむすびにするなら、炊き立てだけではなく、ごはんが冷めた後にこそ実力を発揮するお米を選びたいもの。  

時間が経っても甘味やもっちりとした食感が続く新之助は、忙しい現代人のニーズにピッタリのお米なのです。

極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりの「新之助」

新潟県の新品種「新之助」誕生・開発の歴史

新潟県は言わずと知れた「コシヒカリ」の名産地。

中でも新潟県「魚沼産コシヒカリ」は、日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」でも、最高ランクの「特A」を獲得するなど「コシヒカリの最高峰」として全国にその名を馳せています。

平成以降、新潟県ではコシヒカリの集中栽培が行われ、現在は県内の生産量のうち約70%をコシヒカリが占めています。

米の栽培・収穫は、その年の気候に大きく左右されるもの。そのため、新潟県内の生産がコシヒカリに集中すると、

・収穫作業の集中による生産コストの増大
・地球温暖化による自然災害や高温による不作

など、さまざまなリスクが生じます。

地球温暖化への備え、また県内の米の栽培がコシヒカリに集中することを危惧した新潟県は、コシヒカリとは収穫時期が異なる品種に着目。コシヒカリと比較してよりも早い時期に収穫できる「早生品種」、より遅い時期に収穫できる「晩生品種」の開発に舵を切りました。

2000年にはコシヒカリよりも収穫時期が早い、早生品種「こしいぶき」が誕生します。こしいぶきは同年、新潟県の奨励品種に指定。長年コシヒカリの生産が中心だった新潟米に新しい風が吹いた瞬間でした。

こしいぶきの開発に成功した新潟県が次に目をつけたのが、コシヒカリよりも収穫時期が1週間ほど遅い晩生品種の「新之助」です。新之助はコシヒカリよりも高温に強い品種です。開発に成功すれば、地球温暖化に備え、高温下でも安定した品質・収穫量を実現できるようになります。

500種類の稲を交配させ、育てられた20万株の個体から食味に優れたものだけを厳選。約7年の歳月をかけて研究を重ね、2017年ついに地球温暖化にも負けない次世代のお米が誕生しました。

極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりの「新之助」

「新之助」の名前の由来は?

「新潟県」と「新しい」の「新」と、凛として芯が強い日本男児をイメージして「新之助」と名付けられました。

「コシヒカリ」と「新之助」の味の違いは?

「新之助」は食味官能試験の結果「外観」「香り」「味」「粘り」「硬さ」「総合評価」のいずれにおいても、新潟県産コシヒカリと同等の評価を得ていますが、おいしさのベクトルが異なります。

コシヒカリ新之助
産地全国(新潟県、長野県、石川県、京都府など)新潟県
粒形の特徴中形で基部がやや広く平ら。濃飴色。口の中でしっかりと輪郭を感じられる大粒。
食味もっちりとやわらかな食感。余韻の長い甘さが特徴。弾力がありながらも、粒の硬さはしっかりめ。ほんのりした甘さが特徴。

コシヒカリの味わいを一言で表すなら「粘り気のある甘いお米」。一方、新之助の味わいは「ほんのりと広がる上品な甘さ」と表現できます。

コシヒカリと比較すると、口に入れた瞬間の甘味はやや控えめですが、噛めば噛むほど甘みが出てきます。ツヤのある大粒のお米は、ほど良い粘り気としゃっきりとした弾力が特徴的。食味のバランスが整った新品種・新之助は、どんな献立にも寄り添える懐の深さが魅力的です。

余韻の長い甘み、もっちりと柔らかな食感が特徴の「コシヒカリ」とは、また違った奥ゆかしい表情を見せてくれます。

極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりの「新之助」

「新之助」以外で新潟県の有名なお米といえば?

米づくりに最適な気候、雪解けの清流、肥沃な大地。日本一の米どころである新潟県には、新之助以外にもたくさんの銘柄米が存在します。ここでは代表的なお米をピックアップしてご紹介します。

新之助以外で有名な新潟米|①コシヒカリ

言わずと知れた新潟県のトップブランド米です。収穫時期は9月中旬の中生品種です。「新潟一般」「魚沼」「岩船」「佐渡」に地域区分され、全国に流通しています。2017年からは、いもち病に強い「コシヒカリBL」の栽培も盛んに行われています。

新之助以外で有名な新潟米|②こしいぶき

2000年に誕生したコシヒカリの遺伝子を引き継ぐ早生品種。収穫時期は9月上旬です。あっさりと柔らかな食味は、どんなおかずとも相性抜群。「越し(新潟県の昔の呼び名)」の新しい「息吹」という意味から「こしいぶき」と名付けられました。

新之助以外で有名な新潟米|③ゆきん子舞

8月下旬に収穫できる早生品種です。高温登熟性に優れ、高温年でも安定した収穫が叶います。あっさりとした味わいが特徴で、炒飯やカレー、丼によく合います。

新之助以外で有名な新潟米|④あきだわら

コシヒカリよりも1週間ほど遅い、9月下旬に収穫される晩生品種です。コシヒカリよりも30%ほど多く収穫でき、食味、品質に優れています。さっぱりと控えめな食感は、オムライスやピラフなど洋食系の献立にもおすすめです。

新之助以外で有名な新潟米|⑤みずほの輝き

大粒でツヤのある粒が特徴の晩生品種です。食感がさっぱりとしているので、朝食やお弁当におすすめ。冷めた後もおいしさが続きます。

新之助以外で有名な新潟米|⑥ミルキークイーン

アミロースの含量が一般的なお米よりも少ない低アミロース品種です。コシヒカリよりも柔らかく、もっちりとした食感が特徴的。冷凍米飯やお弁当など加工米飯にも用いられています。

【八代目儀兵衛流】「新之助」のおいしい炊き方・食べ方

「新之助」をもっとおいしく味わうために。八代目儀兵衛 総料理長が、おいしい炊飯方法をレクチャーします。

【プロ直伝!炊き方のポイント3つ】
1. 研ぐのは1回、すすぎは3回
2.浸水は冷蔵庫で1時間
3.お米が炊けたらすぐにほぐす

以下の記事では、炊飯器と土鍋を使ったお米の炊き方を詳しくご紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

【炊飯器&土鍋】プロが教える本当においしいお米の炊き方をご紹介!

「新之助」に合うおかず

新之助は、弾力のある食感を持ち、噛めば噛むほど甘みを感じられるお米です。食味や品質のバランスが整っているため、どんなおかずにも合いますが、粒に充実感があるためどちらかというと和食向き。一粒一粒がしっかりしており、冷めても硬くなりにくいので、おにぎりやお弁当、鰻や焼肉など味が濃いおかずにもおすすめです。

八代目儀兵衛で買えるおいしい新之助・厳選米「新潟県産 新之助」

大粒から溢れる、力強い甘みが印象的な新潟県産の「新之助」です。口に入れるとしっかりとお米の輪郭を感じられ、噛めば噛むほどじんわりと甘味が広がります。

つるつるとした心地よい食感とツヤのある美しい大粒。八代目儀兵衛が目利きした「新之助」をぜひご賞味ください。

2kg5kg10kg20kg
1,580円(税込)3,490円(税込)6,980円(税込)13,600円(税込)

厳選米「新潟県産 新之助」2kg〜の詳細を見る

厳選米「新潟県産新之助」(業務用)20kgの詳細を見る

新潟県産のお米「新之助」の特徴は?コシヒカリとの比較やおいしい炊き方も紹介|まとめ

新潟県では平成20年から地球温暖化の進行に備え、高温でも安定した品質を担保できるお米の開発が進められてきました。

約20万株の候補から選抜を繰り返し「コシヒカリとは異なるおいしさを持つお米」として選ばれた新之助は、まさに新潟米の新たな顔となるブランド米です。

京都発・お米のギフトショップを営む八代目では、毎年現地を訪れ、その年に最もおいしい「新之助」を厳選してお届けしています。ツヤめく大粒に、噛めば噛むほど広がる豊かな甘味。コシヒカリとはまた違った存在感を見せる「新之助」の奥深い味わいを、ぜひ体感してみてください。

極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりの「新之助」

セブン-イレブンのおにぎり ご飯監修記念
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高品質で美味しい業務用米・お米の卸・仕入れの通販
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内祝いやお祝いに。京都のお米ギフト通販。
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ミシュラン店御用達の高級米。ご自宅用の美味しいお米通販。
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