
最終更新日:2024-08-27
豊潤な甘みともっちりとした食感が魅惑的な「ゆめぴりか」。北海道をお米の名産地へと押し上げた銘米です。
この記事では、京都の米老舗八代目儀兵衛が「ゆめぴりか」の特徴やおいしい炊き方・食べ方をご紹介します。
記事の後半では大手コンビニエンスストアチェーン「セブン-イレブン」おにぎりの監修をつとめる食のプロが、おすすめの「ゆめぴりか」を厳選しました。
極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりの「ゆめぴりか」
セブン-イレブン×京の米老舗 八代目儀兵衛【おにぎり監修記念】
【注意】読者のみなさまへ 最近の米価高騰により、ご紹介商品の一部において実際と大きく価格が異なる場合がございます。ご留意ください。 |

京の米老舗 八代目儀兵衛

「ゆめぴりか」はどんなお米?特徴を紹介
「ゆめぴりか」とは、日本のブランド米の1つ。「日本一おいしい米を」という思いから、2008年に北海道で誕生した比較的新しい品種です。
ゆめぴりかの特徴|①甘くて粘り気のある味わい
ゆめぴりかは、北海道生まれの低アミロース米品種です。もち米とうるち米の中間のような位置付けで、一般的なうるち米よりもアミロース含量が少なく、強い粘り気と光沢感を持っています。
アミロースはお米の粘り気を決める成分で、アミロースの含有率が低いほど粘り気が強いお米になります。
もっちりとした弾力のある粒感はまさに日本人好み。一粒一粒が大きく食べ応えも抜群です。お米そのものに存在感があるため、白ごはんのままでも十分にそのおいしさを楽しめます。
ゆめぴりかの特徴|②北海道最上級ブランド米
日本の農地面積の約4分の1を占める北海道ですが、その寒冷な気候から、長年お米の栽培には不向きと言われていました。「ゆめぴりか」は、そんな北海道の寒冷な気候に適応できる強い生命力を持つ品種です。
1997年に初めて交配が行われてから、およそ10年の月日をかけて品種改良が行われ、今では全国で愛される銘米へと成長しました。
また、過去には、ANA国際線ファーストクラスの機内食に採用された実績も。「ゆめぴりか」は、まさに北海道を代表するブランド米なのです。
ゆめぴりかの特徴|③13年連続特A評価
日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」では、2010年から2022年の13年連続で、最高ランクの「特A」の評価を得ています。
食味ランキングでは複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、外観・香り・味・粘り・硬さを比較し、基準米よりも特に良好なものを「特A」、概ね同等のものを「A’」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として評価し、この結果を公表しています。
2022年の食味ランキングでは、「ゆめぴりか」の他にも、北海道産の「ななつぼし」「ふっくりんこ」が「特A」を獲得しました。
ゆめぴりか誕生の歴史
今でこそ日本を代表するお米の名産地として知られる北海道ですが、その道のりは決して簡単なものではありませんでした。
もともと北海道は、寒冷な気候で、お米の栽培には不向きな環境です。
一般的に、お米の粘り気や甘みは、お米に含まれるでんぷんの分子であるアミロースの含有率によって決まります。
アミロースの含有率が低いほど、粘り気のあるおいしいお米に仕上がるのですが、北海道で作られるお米は、本州で作られるお米よりも低い温度下で成熟するため、アミロースの含有率が高くなってしまうという課題がありました。
パサパサと硬い北海道のお米は、他県に劣るお米として「やっかいどう米」と揶揄されていた時代もあったほどです。
そんな北海道から、他県に負けない「日本一おいしい米を作ろう」という思いで開発が始まったのが「ゆめぴりか」です。
1997年から北海道上川農業試験場にて、優れた食味と収量性を持つ「上育427号(ほしたろう)」を父に、低アミロース米品種の性質を持つ「札系96118(北海道287)」を母に交配がスタートしました。
最初の交配から約10年の年月をかけた品種改良が行われ、2008年ついに「食味」「収穫量」「耐冷性」の全てを兼ね備えた「ゆめぴりか」が誕生。食味ランキング最高位の「特A」を獲得する北海道米の最高峰へと成長を遂げました。
ゆめぴりかの名前の由来は?
「ゆめぴりか」の名前は「日本一おいしい米を作りたい」という北海道の人々の「夢」と、アイヌ語で「美しい」を意味する「ピリカ」に由来しています。
この名前は、北海道内の一般公募で寄せられた3,422通の中から選ばれました。
「コシヒカリ」と「ゆめぴりか」の味の違いは?
「コシヒカリ」「ゆめぴりか」は、どちらも日本人好みの甘くてもっちりとした食感が楽しめるお米ですが、お米に含まれるアミロースの含量は「ゆめぴりか」の方が少なめです。
コシヒカリ | ゆめぴりか | |
産地 | 全国(新潟県、長野県、石川県、京都府など) | 北海道 |
粒系の特徴 | 中形で基部がやや広く平ら。濃飴色。 | 中形で溝がやや深く頭部がと貼っている。中飴色。 |
食味 | 弾力のある芯の強い食感。余韻の長い甘さが特徴。 | 豊潤な甘みともっちりふわふわの柔らかさ。 |
どんな献立にも合う王道の「おいしいお米」をお探しの方には、国内で圧倒的な人気を誇る「コシヒカリ」、より粘り気が強くつややかで甘いお米がお好きな方には「ゆめぴりか」がおすすめです。
「ゆめぴりか」以外で北海道の有名なお米といえば?
かつては、その食味から「やっかいどう米」と揶揄されていた北海道ですが、2001年には「ななつぼし」、2003年には「ふっくりんこ」、そして2008年には「ゆめぴりか」と、おいしい北海道米が続々登場しています。ここでは、北海道の有名なお米を2つご紹介します。
北海道のお米|①ふっくりんこ
「空系90242B」と「ほしのゆめ」を親に持つ、北海道の道南生まれのお米です。ミネラルの多い土壌で栽培された「ふっくりんこ」は、その名の通り大粒でふっくらとした食感と程よい甘さが魅力的。冷めても硬くなりにくいのも特徴です。和食や魚介系との相性が良く、料亭や機内食にも採用されています。
北海道のお米|②ななつぼし
「F1(ひとめぼれと空系90242B)と「あきほ」を親に持つ、北海道で1番人気のお米です。甘みと粘りのバランスがよく、「ゆめぴりか」よりもさっぱりとした食味が特徴的。冷めてもパサつかないので、雑穀やお弁当、お寿司との相性も抜群です。
<h2>【八代目儀兵衛流】ゆめぴりかのおいしい炊き方・食べ方
ゆめぴりかをもっとおいしく味わうために。八代目儀兵衛 総料理長が、おいしい炊飯方法をレクチャーします。
【プロ直伝!炊き方のポイント3つ】 1. 研ぐのは1回、すすぎは3回 2.浸水は冷蔵庫で1時間 3.お米が炊けたらすぐにほぐす |
以下の記事では、炊飯器と土鍋を使ったお米の炊き方を詳しくご紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
【炊飯器&土鍋】プロが教える本当においしいお米の炊き方をご紹介!
ゆめぴりかに合うおかず
粘り気が強く、噛めば噛むほど甘さを感じる「ゆめぴりか」。粘り気が強くつややかで美しい炊き上がりが印象的。ごはんが炊き上がったら、まずはそのまま食べてみましょう。
冷めてもおいしく食べられるので、お弁当やおにぎりとも相性抜群です。
お米そのものの味わいがしっかりとしているため、
・肉じゃがなどの煮物
・唐揚げ
・焼肉
・生姜焼き
・ハンバーグ
・すきやき
など、味の濃い肉料理にも負けない旨味が感じられます。
・塩じゃけ
・ブリの照り焼き
・鯖の塩焼き
など和食にもよく合いますよ。
八代目儀兵衛で買えるおいしいゆめぴりか・厳選米「北海道産 ゆめぴりか」
芳醇な甘みが楽しめる、北海道産の「ゆめぴりか」です。口に入れた瞬間のやわらかな食感から、少し時間を置くことでスムースでなめらかな舌触りへと、表情が変化していきます。もっちりふわふわのやわらかさ、時間とともに変化する味わいをお楽しみください。
●おいしい炊き方のコツ 空気をたっぷり含ませてシャリ切りを行うことで、よりふんわりとした食感に! |
2kg | 5kg | 10kg | 20kg |
1,580円(税込) | 3,490円(税込) | 6,980円(税込) | 13,600円(税込) |
北海道米「ゆめぴりか」の特徴は?おいしい炊き方・歴史を紹介|まとめ
北海道から「日本一おいしい米を作る」という思いから、およそ10年の年月をかけて誕生した「ゆめぴりか」はまさに北海道の歴史を変えた銘米です。
「米の食味ランキング」では、2010年から2022年の13年連続で、最高ランクの「特A」の評価を獲得するなど、今では北海道米の最高峰としてその名を全国に知らしめています。
京都発・お米のギフトショップを営む八代目儀兵衛では、毎年現地を訪れ、その年に最もおいしい「ゆめぴりか」を厳選してお届けしています。芳醇な甘みに、 もっちりふわふわのやわらかさ。時間と共に変化する「ゆめぴりか」の奥深い味わいをぜひ体感してみてください。