最終更新日:2024-08-27
日本にはたくさんのお米の種類がありますが、その中でも特に人気の高いお米といえば「コシヒカリ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。甘く粘り気のあるコシヒカリは多くの日本人が好む「おいしいお米」の代名詞。
この記事では、京都の米老舗八代目儀兵衛が「コシヒカリ」の特徴や歴史についてご紹介します。これを読めば「コシヒカリ」がもっと好きになるはず。
記事の後半では大手コンビニエンスストアチェーン「セブン-イレブン」おにぎりの監修をつとめる食のプロが、今すぐ食べたいおすすめのコシヒカリをご紹介します。
極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりのコシヒカリ
セブン-イレブン×京の米老舗 八代目儀兵衛【おにぎり監修記念】
コシヒカリの特徴は?なぜ人気なの?
日本のうるち米の中でもトップの作付面積を誇る「コシヒカリ」。
弾力のある芯の強い食感や余韻の長い甘味は、日本国内で圧倒的なシェアを誇っています。ここでは、まず、コシヒカリの特徴と人気の秘密について確認していきましょう。
コシヒカリの特徴と人気の理由|①弾力のある芯の強い食感と余韻の長い甘味
コシヒカリは、弾力のある芯の強い食感と余韻の長い甘さが特徴のお米です。粘り気、甘み、旨味など、おいしいお米の判断基準をバランスよく満たしたコシヒカリは、噛めば噛むほどみずみずしい甘味が口いっぱいに広がります。一粒一粒に弾力感があり、食べ応えも抜群。ごはんが主たくの献立におすすめです。
コシヒカリの特徴と人気の理由|②冷めてもうま味が残っている
もっちりと粘り気のあるコシヒカリは、冷めてもかたくなりにくく、長時間濃厚な味わいを保つことができます。
「お米は炊き立てが1番おいしいこと」は周知の事実ですが、一人暮らしをしていたり忙しい日々を送ったりしていると、お米を炊きすぎたり、一度に食べきれなかったりすることもありますよね。
その点、冷めても硬くなりにくくうま味が残りやすいコシヒカリなら、時間が経ってもおいしいごはんが楽しめます。
ちなみに多めに炊いてしまったごはんは、冷蔵庫ではなく、冷凍庫での保管がおすすめです。冷めないうちにラップに包み、さらにラップの上からアルミホイルに包んで冷やすことで、炊き立てのおいしさをキープできます。
お米の炊き方のコツは、下記の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
【炊飯器&土鍋】プロが教える本当においしいお米の炊き方をご紹介!
コシヒカリの特徴と人気の理由|③味の濃いおかずとも相性がいい
コシヒカリは、和洋折衷さまざまな料理と相性のいいお米です。
料理に負けないほどの香ばしい香り、粘り気があるので、
・ハンバーグ
・焼肉
・唐揚げ
・煮魚
など、味の濃いおかずによく合います。ごはんそのものにしっかりと甘味が感じられるので、濃厚な味わいのおかずにも引けを取らず満足度の高い食事が楽しめます。多くの焼肉店や定食屋など、ガッツリとした食事が楽しめるお店で、コシヒカリが多く用いられるのも納得ですね。
極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりのコシヒカリ
コシヒカリ誕生の歴史
●新潟県の農業試験場で「農林1号」を父、「農林22号」を母に開発がスタート
コシヒカリの開発がスタートしたのは、昭和19年(1944年)の第二次世界大戦中のことです。戦時中は多くの田畑が焼き払われ、お米の収穫は今よりもずっと大変なものでした。
そんな日本の食糧不足を支えたのが「病気に強く、沢山収穫できるお米の品種」です。
コシヒカリもこうした食糧不足を手助けするという目的から、開発がスタート。新潟県の農業試験場で、実りのスピードが早く収穫量が多い「農林1号」を父に、病気に強く粒の大きい「農林22号」を母に交配が行われました。
ところが、実際に実った当時のコシヒカリは台風などの暴雨で倒れやすく、おまけに病気にもなりやすい、なんとも農家さん泣かせのお米だったのです。私たちの食卓に届くには、さらなる改良と時間が必要でした。
昭和31年(1956年)福井県・石墨慶一郎氏によって「コシヒカリ」が誕生
開発が始まって以来「農家が育てにくいお米」として避けられていたコシヒカリでしたが、肥料のやり方や土壌を改良し、昭和31年(1956年)ついに農林100号「コシヒカリ」が誕生します。
日本で1番初めにコシヒカリを作ったのは、元福井県農業試験場長の故・石墨慶一郎氏。故・石墨慶一郎氏は「コシヒカリの父」とも呼ばれており、地元ではその功績を称える銅像が建てられています。
コシヒカリの名前の由来は?
諸説ありますが、コシヒカリの名前は新潟県を含む北陸地方の地名に由来していると言われています。コシヒカリの「コシ」は新潟県の昔の呼び名であった「越国」から、「ヒカリ」には「越しの国に、光り輝く品種になりますように」という願いが込められています。
※参考:新潟県庁 農林水産部 農産園芸課
「コシヒカリ」と「こしひかり」の違いは?
地域や商品によっては、漢字やひらがなで表記されることもありますが、カタカナの「コシヒカリ」が正式名称です。
「コシヒカリBL」の特徴は?
近年注目を集めているのが「コシヒカリBL」という新しいお米です。コシヒカリBLの「BL」はBlast Resistance Lines(ブラストレジスタンスラインズ)の略で、「いもち病」という稲特有の病気に抵抗性を持つように改良されたコシヒカリのことを指します。
病気に強いため、従来よりも農薬の使用量を削減でき環境に優しいという特徴があります。「コシヒカリ」と「コシヒカリBL」は厳密には異なる品種ですが、食味や品質は従来のコシヒカリとほとんど変わらないため「コシヒカリ」の名前で販売されています。
日本で販売されている多くの品種がコシヒカリ系
「農林1号」を父、「農林22号」を母に持つコシヒカリですが、実は現在私たちがスーパーで見かけるお米のほとんどがコシヒカリの血を引いています。いわゆる「コシヒカリ系」と呼ばれるお米です。ここでは代表的なコシヒカリ系統の品種とその特徴をご紹介します。
コシヒカリ系の品種の特徴|①ひとめぼれ
父に「初星」、母に「コシヒカリ」をもつコシヒカリ系統のお米です。冷害に強く、粘り気のある甘みが印象的です。コシヒカリの食味の良さを引き継ぎながら、冷害に強いといった特徴も。ふっくらと光沢のある粒、さっぱりしすぎず甘すぎない優しい味わいは唯一無二。
●主な産地 宮城、岩手、福島、秋田、山形 |
コシヒカリ系の品種の特徴|②ヒノヒカリ
父に「コシヒカリ」、母に「黄金晴(愛知40号)」をもつコシヒカリ系統のお米。小さいながらも厚みのある粒が特徴で、食べ応えがあります。コシヒカリよりも粘り気は控えめで、後味もあっさり。しっかりとした粒感は、カレーライスやどんぶりとの相性も抜群です。
●主な産地 熊本、福岡、鹿児島、大分、宮崎 |
コシヒカリ系の品種の特徴|③あきたこまち
父に「奥羽292号」、母に「コシヒカリ」をもつ、秋田県を代表するコシヒカリ系統のお米です。秋田県の雄勝町小野の里に生まれたとされる、平安時代を代表する歌人「小野小町」にちなんで名付けられました。水分量が多く粘り気が強いため、冷めてもおいしさが続きます。お弁当やおにぎりにも人気が高い品種です。
●主な産地 秋田、茨城、岩手、長野、岡山 |
極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりのコシヒカリ
コシヒカリの有名な産地はどこ?産地ごとの味の特徴は?
コシヒカリは東北地方から九州まで全国各地で作られています。ここでは代表的な産地と味の特徴をご紹介します。
産地ごとの味の特徴|①魚沼産コシヒカリ(新潟県)
雪解け水を含むミネラルたっぷりの水質から、生み出される「魚沼産コシヒカリ」。独特の粘り気と、しっかりとした粒感は、まさに日本人が好むおいしいお米の代表格。おかずとの食べ合わせはもちろん、ごはん単体で食べても満足感があります。
産地ごとの味の特徴|②丹波篠山産コシヒカリ(兵庫)
高地盆地の地形がもたらす昼夜の寒暖差によって生まれる「丹波篠山産コシヒカリ」。しゃっきりとした歯ごたえが特徴で、冷めてもそのおいしさが続きます。爽やかでさっぱりとした食味が特徴。普段使いにピッタリなコシヒカリです。
産地ごとの味の特徴|③京丹後産 コシヒカリ(京都)
お米の味や見た目を評価する食味ランキングで最高ランクの「特A」を数多く獲得した「京丹後産 コシヒカリ」。お米通の間では「隠れた米どころ」として有名な地域です。ひと粒ひと粒のコシが強く、なめらかで余韻のある食感も印象的です。
極上の甘いお米をご自宅で。八代目儀兵衛のこだわりのコシヒカリ
八代目儀兵衛で買えるおいしいコシヒカリ・厳選米「京都府産 コシヒカリ」
京都府北部に位置する「京丹後」生まれのコシヒカリです。なめらかでみずみずしい甘さ、噛めば噛むほどに広がる余韻が特徴。お米だけを味わうのはもちろんのこと、和食のおかずとも相性も抜群です。
●おいしい炊き方のコツ ひと粒ひと粒のコシが強いお米のため、しっかりと浸水してお召し上がりください。 |
2kg | 5kg | 10kg | 20kg【お得・業務用】 |
1,480円(税込) | 3,290円(税込) | 6,580円(税込) | 12,800円(税込) |
厳選米「京都府産 コシヒカリ」(業務用)20kgの詳細を見る
コシヒカリはなぜ人気?産地ごとの特徴や味・歴史を解説|まとめ
昭和31年に誕生して以来、北は東北地方、南は九州まで、全国各地で栽培される「コシヒカリ」。お米特有の粘り気のある甘み、旨味、口に入れるとふわっととろけるような味わいは、まさに日本人の好みにピッタリです。
今回は、コシヒカリの人気の秘密や産地ごとの特徴をご紹介しましたが、お米のおいしさは、品種や産地だけではなく、お米を作っている生産者の皆さまの努力やその年の気候によって大きく変わるもの。だからこそ私たち八代目儀兵衛は、産地に縛られない「今、本当においしいコシヒカリ」を探し求め、全国各地を渡り歩いています。
「銘米だから販売する」のではなく、高いクオリティのお米のみを目利きし厳選。ブレンド・精米技術を駆使し、それぞれのお米の持つ味わいを最大限に引き出します。
「今年1番おいしいコシヒカリが食べたい」と思ったら、ぜひ八代目儀兵衛のオンラインストアをチェックしてみてくださいね!