香典返しはいつ贈る?シーン・宗教別に最適な時期を解説

香典返しはいつ贈る?シーン・宗教別に最適な時期を解説

最終更新日 2022-05-05
公開日 2022-02-01

香典返しは、通夜や葬儀に参列いただいた方にお礼の気持ちとして渡すもの。従来は、葬儀当日に「会葬御礼品」を手渡し、四十九日が過ぎた忌明け頃に挨拶状と一緒に改めて「香典返し」を贈るのが慣わしでしたが、最近では当日に一律の返礼品を手渡す「当日返し」が広がっています。

しかし、香典返しのマナーは宗教や宗派によっても変わるため「お返しはいつ贈るのが正解なの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、京の米老舗「八代目儀兵衛」が香典返しを贈る時期を宗教別、シーン別に詳しく解説します。記事の後半では、郵送(現金書留)で香典をいただいた場合や香典返しが必要ないケースについても解説しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

【記事編集】

京の米老舗 八代目儀兵衛

江戸時代より続く、京都の米屋。風呂敷で包まれた「お米のギフト」やきめ細やかなサービスは、「贈ったら必ず褒められる贈りもの」と評判。慶弔問わず、人生の大切な日や大切な相手への贈りものとして高い評価を受けている。HITACHIや伊藤園といった大企業ともコラボ実績多数。お米への深い愛情と知識、鍛え上げられた技術やノウハウに、メディア取材・出演も多く、テレビ・雑誌・WEBでの注目度も高い。

香典返しを贈る時期はいつ?

香典返しを贈る時期には、葬儀の当日に渡す「当日返し」と忌明けを迎えた頃に贈る2つのタイミングがあります。

かつては、葬儀に関する一切の準備を遺族が行なっていたため、香典に対するお返しは不要と考えられていましたが、現代では香典をいただいたらお礼の品物を贈るのが一般的です。

ここでは、香典返しを贈る2つのタイミングを確認していきましょう。

贈る時期|①葬儀当日に渡す「当日返し

当日返しとは、通夜・葬儀の当日に直接お香典をお渡しする方法です。

従来の香典返しは、葬儀から三十五日もしくは四十九日の忌明けを迎えた頃にお礼状と一緒にお礼の品を贈るのが一般的でした。しかし、大切な人を失った遺族にとって、香典帳の整理や品物の選定・郵送はとても大変です。

そこで、近年主流になりつつあるのが、葬儀式場に足を運んで下さった方に直接お礼の品を渡す「当日返し」です。

「葬儀後の負担が軽減される」などの理由から、当日に香典返しを行う人が増えているようですね。

しかし、香典の金額はお相手との関係性によって変わるため、一律ではありません。高額の香典をいただいた場合には、当日返しのみでお礼を済ませるわけにはいかないため、忌明け後に改めて品物を贈る必要があります。

贈る時期|②四十九日の忌明け後から1ヶ月以内に贈る

香典返しの基本となるのが、四十九日の忌明けのタイミングを待って品物を贈る方法です。

葬儀の前に香典帳を用意し、香典をいただいた方の連絡先と金額を記しておきます。市販の慶弔用記録ノートを使用すると手軽に済ませることができますが、最近では「ご会葬カード」というカードに必要事項を記載してもらい、エクセルを使ってデータベースで管理する方法も一般的になりつつあります。データベースを使ったリストの整理には、

・手書きの香典帳に比べて管理がしやすい

・兄弟間で情報の共有ができる

など、さまざまなメリットがあります。

香典帳のリストが整理できたら、氏名と住所・香典の金額を確認し、いただいた香典の半返し(2分の1)から3分の1程度の金額を目安に品物の準備を進めます。

当日返しに比べると、負担が大きくなるのは否めませんが、

・いただいた金額に応じた品物が選べる

・当日返しよりも丁寧な印象を与えられる

など、一人ひとりに対して感謝の気持ちを伝えられるといったメリットもあるでしょう。

贈るタイミングは、忌明けのタイミングから1ヶ月以内が目安。香典返しには、会葬のお礼と忌が明けたことを報告する「挨拶状」を添えて贈ります。

葬儀の後は何かとやるべきことが多く、慌ただしい日々が続きますが、故人がお世話になった人への心遣いは忘れないようにしたいですね。

▼香典返しの相場については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

“外さない”香典返しの金額と品物 一般的な相場やマナー・贈る時期を解説

【宗教別】香典返しを贈る時期と忌明けのタイミングとマナー

忌明けとは、家族・親族を亡くした遺族が故人の冥福を祈って喪に伏す期間を終える日のことを言います。

先ほど、香典返しを贈る時期は「忌明けから1ヶ月以内が目安」とお伝えしましたが、実は忌明けのタイミングは、宗教や宗派によって異なるもの。

そのほかにも、宗教や宗派による違いは、忌明けのタイミングのほかにもさまざまな事柄に影響するため、事前に宗派のマナーを確認しておくことが大切です。

ここからは、宗教別に異なる忌明けのタイミングやマナーについて一緒に確認していきましょう。

忌明けのタイミング|①仏式は四十九日

仏式の場合は、命日から49日後の「四十九日」が忌明けとなります。仏教では、亡くなった人は、この世とあの世をさまよい、7日ごとに極楽浄土へ行けるかの裁判にかけられ、49日目にその行き先が決まると考えられているのです。

ただし、同じ仏式でも「浄土真宗」では「亡くなった方はすぐに極楽浄土に向かう」と考えられているので、亡くなった日を含めて7日目に当たる「初七日」を終えたタイミングが忌明けとなります。

仏式の掛け紙と表書き

仏式の掛け紙は、黒白かグレーの結び切りの水引を印刷したものを用意します。表書きは「志」または「忌明志」とするのが一般的です。関西では黄白の水引に「満中陰志」、中国地方では「茶の子」とする場合もあります。

忌明けのタイミング|②神式は五十日際

神式の場合は、命日から50日後の「五十日祭」が忌明けのタイミングとなります。神式では葬儀後10日ごとに「霊祭」という法事が行われ、50日目に行われる「五十日祭」を通して故人の魂は家と遺族を守る守護神になると考えられています。

仏式では49日間をかけて、故人を極楽浄土に送り出すのに対し、神式では50日間をかけて故人を守護神として自宅の神棚に迎え入れる。こうした点が仏式と神式の大きな違いと言えるでしょう。

神式の掛け紙と表書き

神式の掛け紙は、銀一色もしくは白黒の結び切りの水引を印刷したものを用意します。表書きには「志」または「偲草」と記しましょう。

忌明けのタイミング|③キリスト教は1ヶ月後の昇天記念日・記念式

キリスト教にはもともと、香典や香典返しを贈る習慣はありませんでした。しかし、最近では仏式や神式に倣って、命日から1ヶ月後に行われる記念集会の際に「御花料(キリスト教における香典のようなもの)」のお返しとして、記念品を贈ることが多いようです。

キリスト教の掛け紙と表書き

キリスト教の掛け紙は、黒白または双銀・黄白の結び切りの水引を印刷したものを用意します。表書きには「志」「感謝」のほかに「昇天記念(カトリック)」、「召天紀伊年(プロテスタント)」などと記します。

こんな時はいつ贈る?シーン別・香典返しを贈る時期

香典返しを贈る時期は、原則忌明けから1ヶ月以内。お相手との関係性によって時期が変わることはありません。

しかし、いざ香典返しを準備していると「郵送(現金書留)でもらった場合、香典返しはどうすればいいの?」「職場から香典をいただいた場合、忌引き休暇後に直接渡しても大丈夫?」など、さまざまな疑問が湧いてくるかもしれません。

ここからは、葬儀や通夜に参列できない人から香典が郵送された場合や忌引き休暇中に香典をいただいた場合の対応を解説します。

シーン|①香典を郵送(現金書留)でもらった場合

近年、生活様式の変化によって家族葬を選択する遺族が増えています。家族葬では香典を辞退するのが一般的ですが、中には郵送(現金書留)などで香典をいただくこともあるでしょう。

特に四十九日よりも前に香典が届いた場合は「香典返しはいつ贈ればいいの?」と迷ってしまうかもしれません。

郵送で香典をいただいたら、まずは電話で感謝の気持ちを伝え、忌明けのタイミングを待って1ヶ月以内に香典返しを贈ります。

現金書留で香典を送ってくれたお相手は、無事届いているか心配に思っているかもしれません。郵送で香典をいただいたら、できるだけ早く連絡をするようにしましょう。

シーン|②忌引き休暇後に香典返しを直接渡す場合

身近な人が亡くなった場合、社会人ならば1週間〜10日ほどの忌引休暇を取ることも多いでしょう。

職場の上司や同僚から香典や献花をもらったら、いつお返しをするべきか迷ってしまいますよね。職場から香典をいただいた場合は、忌引き明けに初出社した際に配る場合と、忌明けの後(四十九日)に配る場合があるようです。

連名で香典をいただいた場合は、一人ひとりに配りやすく、休憩時間に食べられる小分けのお菓子やドリンクなどが喜ばれるでしょう。

香典返しが不要なケースと遺族が取るべき対応

ここまでは、香典返しを贈る具体的なタイミングについて解説してきましたが、中には香典返しが必要ないケースも存在します。

そのような場合、遺族はどのように対応するべきなのでしょうか?

香典返しが不要なケース|① 「香典返しは不要」と明記されている場合

「遺族に負担をかけたくない」「香典に包んだ金額が少額だから」など、さまざまな理由で香典返しを辞退するケースが増えています。

特に職場や友人など複数の人たちが連名で香典を用意した場合は、一人ひとりの金額が少額になるため「遺族に気を遣わせたくない」と感じる人が多いようですね。

そのほかの事例としては、公的機関や組織で、香典返しを受け取ることを禁止されているケースが挙げられるでしょう。

このような場合は、不祝儀袋内に「誠に勝手ではございますがお香典返しはご辞退申し上げます」「お返しのご配慮は遠慮させていただきますようお願い申し上げます」などと記されていますので、香典返しを贈らなくても問題ありません。

香典返しが不要なケース| ②一家の働き手が亡くなった場合

故人が一家の働き手で、まだ幼い子どもがいる場合、残された家族の生活は困難が予測されます。こうした場合は、「今後の生活に役立ててほしい」といった思いから高額の香典をいただいたり「香典返しは不要です」と言われたりすることもあるでしょう。

申し訳ない気持ちが湧いてくるかもしれませんが、このような場合は無理をせずお相手のご厚意に甘えても大丈夫。後日改めて、手紙や電話で感謝の気持ちを伝えましょう。

香典返しを贈る際の注意点をQ &A形式でご紹介

香典返しには、贈る時期のほかにも知っておきたいマナーがあります。ここからは多くの人が疑問に思う香典返しの注意点をQ&A形式でご紹介します。

Q|①香典返しは郵送で贈っても大丈夫?

A.問題ありません。

「香典返しは手渡しが基本」と言われていた時代もありましたが、現代では郵送で品物を贈るのが一般的です。特に2020年以降は、人の密集を避けるために、ひとまず家族葬を行い、情勢が落ち着いてからお別れの会を開こうと考える人も増えています。郵送でも手渡しでも、香典返しの基本は感謝の気持ちを伝えること。直接会うのが難しい場合は、香典返しや挨拶状に加えて、電話やビデオ通話でコミュニケーションを取ってもよいですね。

▼香典返しを郵送する際のマナーについてはこちらの記事をご覧ください。

 香典返しの掛け紙(のし)はどう選ぶ?内掛けと外掛けの違いも解説!

Q|②香典を寄付する場合は?

A.忌明けの挨拶状で香典を寄付したことを伝えましょう。

故人の希望でいただいた香典の一部または全額を寄付するケースもあるでしょう。寄付をして香典返しを贈らない場合でも、挨拶状だけはしっかりと出すことが大切です。

このとき、次の例文のように、寄付した理由と事情を明記し、寄付先からの令状のコピーを同封してもよいでしょう。一部だけ寄付をし、少額の香典返しを贈る場合も同様です。

【挨拶文の例】

謹啓

先般〇〇の永眠の際には ご丁重なご弔詞とご厚志を賜り 心より御礼申し上げます

おかげさまで 本日〇〇法要を無事に営むことができました

本来であれば 供養の印の品をお届けすべきところではございますが ご芳志の一部を寄付することで 返礼に返させていただきたく存じます

まことに勝手ではございますが 故人の遺志によるためご理解賜りますようお願い申し上げます

なお 〇〇が生前より支援しこのたびの寄付を行いました〇〇〇〇(団体名)様より受領状が届いておりますので 併せてご高覧いただけますと幸いです

本来ならば直接お目にかかりましてお礼を申し上げるべきところ まことに恐縮ではありますが 書中をもちましてごあいさつとさせていただきます

謹白

Q|③香典返しで避けた方が良い品物とは?

A.四つ足生臭ものと呼ばれる「生の肉」や「魚」を避けましょう。

香典返しでは、食品や日用品といった「消え物」が喜ばれます。その一方で、タブーとされる品物も。その代表例が、四つ足生臭ものと呼ばれる「生の肉」や「魚」です。

「一体なぜ?」と思われた方も多いかもしれませんね。

実は仏教には昔から「故人が亡くなってから49日間は喪に伏す」という意味を込めて肉や魚を使わない精進料理のみを食べる習慣がありました。こうした歴史的背景から、現代でも四つ足生臭はタブーとされているのです。

▼香典返しの品物の選び方についてはこちらの記事をご覧ください。

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八代目儀兵衛の「偲」シリーズで心のこもった香典返しを|まとめ

弔事は、ある日突然やってくるもの。そのため「こんな時どうすればいいのだろう?」と選択に迷ったり、「あの時こうしておけばよかった」と後悔が残ったりするケースが少なくないようです。

大切な人の最後を考えることは、不謹慎なことのように思えるかもしれません。しかし、普段から知識を得ておくことは決して悪いことではないのです。

葬儀を行うこと。香典をいただくこと。また、そのお返しをすること。これらの意義を深く理解できれば、一切の悔いなく、故人の最後にゆっくりと向き合えるはずです。

京の米老舗「八代目儀兵衛」では、お客様の声から生まれた法事・香典返し専用ギフト「偲」シリーズを展開しています。香典返しの品物としてふさわしい「消え物」のひとつである上質なお米を華やか過ぎない、みやびな佇まいの風呂敷に包んでお届けします。

挨拶状の書き方やのし紙の種類など、お品物以外のサポートも承っておりますので、香典返しにまつわる疑問や心配事がございましたら、メールや電話・LINEにてお気軽にご相談ください。

▼香典返しのマナーについての相談はLINEでも受け付けております。

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香典返しにまつわるマナーやお役立ち情報は、こちらの記事でもご紹介しています。

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