香典帳の書き方とは?必要な項目や目的・芳名帳との違いも解説

香典帳の書き方とは?必要な項目や目的・芳名帳との違いも解説

最終更新日:2023-02-02

たくさんの方が訪れる葬儀や通夜では、しっかりと管理をしていないと、誰からいくら香典をいただいたかがわからなくなってしまいます。そうならないために準備しておきたいのが「香典帳」と呼ばれるリスト表の存在です。

今回は、京都発・お米のギフトショップを営む八代目儀兵衛が、香典帳の作り方や書き方、間違われやすい「芳名帳」との違いについて詳しくご紹介していきます。香典帳の正しい書き方を知って、香典返しや法要の案内に役立てましょう。

【記事編集】

京の米老舗 八代目儀兵衛

江戸時代より続く、京都の米屋。風呂敷で包まれた「お米のギフト」やきめ細やかなサービスは、「贈ったら必ず褒められる贈りもの」と評判。慶弔問わず、人生の大切な日や大切な相手への贈りものとして高い評価を受けている。セブン-イレブンやHITACHI、伊藤園といった大企業ともコラボ実績多数。お米への深い愛情と知識、鍛え上げられた技術やノウハウに、メディア取材・出演も多く、テレビ・雑誌・WEBでの注目度も高い。
お米は法事にも最適な贈りもの

香典帳とは?

●葬儀でいただいた香典の金額を把握し、香典返しや法要の案内に役立てるためのリスト

香典帳とは、葬儀やお通夜の際にいただいた香典や供花・弔電を整理し、管理するためのリストのことを言います。記載するのは、香典をいただいた方の「名前」「住所」「香典の金額」など。遺族は香典帳のリストを元に「誰からいくらのお香典をもらったか」を確認し、香典返しの手配や今後のお付き合いのための参考資料として活用します。

香典帳は誰が書く?

●香典帳は葬儀の「会計係(遺族や喪主と関係が深い親族)」が記載するのが一般的

臨終後、遺族は悲しみにひたる間もないほど、さまざまな雑事に追われます。葬儀をスムーズに進行させるためには、喪主や遺族に代わって実務を手伝ってくれる世話役の存在が欠かせません。

核家族化が進んだ現代では、世話役を立てずに、小規模の葬儀を行うケースも増えてきましたが、規模を問わず必ず必要となるのが「会計係」と「受付係」です。

金銭トラブルを避けるため、こうした係は葬儀社では引き受けてもらえないことがあります。遺族と交流があり、喪主や遺族と関わりの深い人にお願いしましょう。

係名役割適任者
会計係・香典を預かる
香典帳の記載
・預かった香典を喪主に渡す
・親族(4親等以上の人)
受付係・参列者への挨拶、案内
・芳名帳への記帳のお願い
・喪主の友人知人
・親族

参列者から香典を預かり、香典帳に記載するのは「会計係」の仕事です。故人に近い遺族は、喪主など他の仕事で手がいっぱいになってしまうため、「会計係」には故人から見て4親等以上の親族が選ばれるケースが多いようです。

ただし、親族のみで行う家族葬の場合は「会計係」や「受付係」を立てず、喪主が直接香典を預かり、葬儀後改めて香典帳を整理します。

香典帳と葬儀の芳名帳(ほうめいちょう)との違いは?

●芳名帳は葬儀に参列いただいた方に「名前」「住所」を記載してもらうノート

香典帳と似た言葉に芳名帳(ほうめいちょう)があります。芳名帳とは、葬儀や通夜に参列してくださった人の「名前」や「住所」を記載するノートのことを言います。芳名帳の「芳名」は「名前」の敬語表現で、主に冠婚葬祭(葬儀・結婚式など)の案内状や受付で使われます。

香典帳は遺族や喪主が記載する一方、芳名帳は原則、参列いただいた方ご本人に記載してもらいます。そのため、芳名帳には「香典の金額」に関する項目はありません。

香典帳の作り方は?

「香典帳を準備したいけれど、作り方がわからない」という方もいるでしょう。

香典帳の作成方法は、大きく分けて次の3つです。

①ノートなどを使って手書きで作成する
②インターネットでテンプレートをダウンロードする
③Excelなどの表計算ソフトを使って作成する

それぞれの特徴をメリット・デメリットと共に解説していきます。

香典帳の作り方|①ノートに手書きで作成する

香典帳の作り方として最もポピュラーなのが、手書きで作成する方法です。市販の記録ノートを事前に購入し、会計係(親族)に預けておきます。

会計係は、受付係から受け取った香典が、香典袋に記載されている金額と相違がないかを確認し、金額を香典帳に記載します。

手書きの香典帳には、

・必要な情報を手軽にまとめられる

・参列者が多い場合は、香典帳のノートを増やすことで会計をよりスムーズにできる

といったメリットがある一方、会計を人の手で行う分、

・計算ミスが起こりやすい

・数字の読み間違いが起こりやすい

といったデメリットもあります。

喪主や遺族は、会計係がスムーズに計算できるように

香典帳香典の金額を記載する
電卓香典の金額の計算に使用する
筆記用具香典帳への金額の記載に使用する
輪ゴム香典袋やいただいた香典をまとめる

など、必要な道具を事前に準備しておくことが大切です。

香典帳の作り方|②Excelで作成する

表計算ソフトを使い慣れている場合は、Excelを使って香典帳を作成すると良いでしょう。Excelには計算機能が備わっているため、関数を使えばオリジナルの香典帳を自由に作ることができます。手書きの文字よりも視認性に優れており、金額の計算や並び替えも簡単です。

ただ、使い慣れている方にとっては便利である一方、パソコン作業が苦手な方にとっては、かえって負担が大きくなってしまうかもしれません。香典帳をExcelで作成する場合は「会計係をお願いする人がソフトを使い慣れているか」についても確認しておく必要があるでしょう。

香典帳の作り方|③インターネットでテンプレートをダウンロードする

香典帳のリストをパソコンで管理したいけれど、葬儀まで時間がない方には、インターネット上でダウンロードできるテンプレートがおすすめです。香典帳のリストをデータで管理しておけば、親族間での情報共有もスムーズになるでしょう。

葬儀会場の通信環境によっては、

・データがうまく保存できない

・パソコンの充電が切れてしまう

などのトラブルが起こることもあります。また、テンプレートは、予め項目が決められているため、より細かい情報を記載したい場合には不向きかもしれません。

香典帳はどこで買う?

●インターネットや文房具店・100円ショップなどで購入できる

香典帳を手書きで作成する場合は、事前に記録用のノートを購入しておきましょう。「お付き合い記録帳」「お付き合いノート」などの名目で販売されており、インターネットや文具店などで購入できます。最近は100円ショップでも、同様のノートが販売されているようです。香典帳は、手持ちのルーズリーフやノートでも代用できますよ。

香典帳の書き方とは?記載する項目を紹介

続いて香典帳の具体的な書き方について解説します。手書きで作成する場合も、パソコンで作成する場合も、必ず必要になる項目は次の4つです。

・香典をいただいた方の氏名(団体名)
・郵便番号と住所(電話番号)
・香典の金額
・供花、弔電の内容

「会計係」の人には、香典袋に書かれている内容を漏れなく記載してもらいます。詳細の情報は、葬儀後、喪主が香典帳を整理する際に追記します。

香典帳の項目|①香典をいただいた方の氏名(団体名)

香典帳の記載で必ず必要になるのが、香典をいただいた方の氏名です。香典袋の署名欄を確認し

、書き間違えないように注意しましょう。夫婦連名や団体で香典をいただいた場合には、それぞれの氏名や団体名を、会社からいただいた場合は、会社名や役職を漏れなく記載します。

香典帳の項目|②郵便番号・住所(電話番号)

香典返しの郵送や、法要の案内に必要な項目です。香典帳には、郵便番号から記載します。また、参列者の中には、香典を代理で預かってくださっている方もいます。香典袋の署名欄に「代」や「内」と書かれている場合は、代理の香典と考えて間違いありません。

住所を記載する際には、「誰からの香典なのか」を確認し、間違えのないように記載しましょう。電話番号などの連絡先がわかる場合は、併せてメモしておきます。

香典帳の項目|③香典の金額

香典袋の中袋を確認し、いただいた香典の金額を記載します。書かれている金額と、実際の金額に相違がないかもあわせて確認します。

香典帳の項目|④供花・弔電の内容

供花・弔電を頂戴した場合は、葬儀が終わった後に、その詳細を香典帳に記載し、挨拶状を書く時の参考にしましょう。これらをいただいたことへのお礼の気持ちを記載することで、より丁寧な印象になります。故人との関係性がわかる場合は、あわせて記載します。

香典帳は何のために書くの?

香典帳は、作成して終わりではなく、活用してこそ意味があるものです。ここでは、香典帳を作成する目的や活用シーンについて見ていきましょう。

香典帳の目的|①香典返しのリストに活用するため

香典をいただいたら、四十九日の忌明けの頃に挨拶状を添えて「香典返し」の品物を贈ります。香典返しの相場は、いただいた香典の半額〜3分の1程度。この時「誰からいくらのお香典をもらったか」が把握できなければ、香典返しの金額を決めることができません。

また、お相手の住所が分からなければ、品物を発送することはできないでしょう。香典返しの準備で困らないためにも、香典帳は必ず準備しておきたいですね。

香典返しについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。品物選びやマナーでお悩みの方は、ぜひ併せてご覧ください。

香典返しで喜ばれるものとは?避けた方が良い品物・予算別印象の良いお返しを解説

香典返し|会社から香典をいただいた場合のお返しの仕方は?マナーや注意点も解説

香典帳の目的|②法事の案内リストに活用するため

四十九日や一周忌などの法要の案内にも、香典帳が役立ちます。お相手の氏名や住所、電話番号など必要な情報がまとまっているため、案内状の送付も容易です。

香典帳の目的|③今後のお付き合いの参考にするため

香典帳が役立つ場面は、香典返しや法要の案内だけではありません。「香典返しをいくらいただいたか」が分かれば、冠婚葬祭など、さまざまな場面で「いくら包むべきか」も見えてきます。作成した香典帳は大切に保管し、今後のお付き合いの参考にしましょう。

香典帳を管理・整理して「香典返し」を準備しよう

香典返しは、故人にたむけて頂いた香典に対し「お礼の気持ち」と「忌明けのご報告」にお贈りするもの。「四十九日を過ぎた後」=「忌明け」のタイミングで、お贈りするのがマナーと言われています。しかし、葬儀から四十九日までの期間は、手続きや挨拶回りに追われ、なかなかまとまった時間が取りにくいものです。直前になって慌てることのないよう、早めの準備を心がけましょう。

「香典返しを準備したいけれど、買いに行く時間がない」

「どんな品物を選んで良いか分からない」

という方に向けて、ここでは八代目儀兵衛のオンラインストアでご購入いただける香典返しの品物の中から、人気の商品を厳選してご紹介します。

八代目儀兵衛の「香典返し」を一覧で見る

人気の香典返し|①「偲 白山」|2,900円(税込)

香典返しの定番である「タオル」と「お米」の詰め合わせギフトです。タオルには、八代目儀兵衛が目利きした「今治浴巾」のプレミアムタオルを採用しました。一流ホテルでも愛される上質な肌触りと、贅沢なボリューム感が自慢の逸品。お米には、炊き立てだけではなく冷めてもおいしさが続く「おむすび用米」を使用しています。5,000円前後の香典をいただいた方へのお返しに最適です。

●ギフト内容
・料理米2合×2個(結×2)
・約34×34cm(ウォッシュタオルサイズ)

「偲 白山」|2,900円(税込)を購入する

人気の香典返し|②「偲 満」|5,500円(税込)

12種類のお米を落ち着いた彩りの風呂敷で包んだ「偲 満」。お客様の声から誕生した香典返し・弔事専用ギフトです。「和食用米」「おむすび用米」「洋食用米」「チャーハン用米」など個性あふれる料理米を2合ずつセットにしてお届けします。その日のお料理にあわせてお米を選べば、毎日のごはんが一層楽しみになるはず。1万円前後の香典をいただいた方へのお返しに、ぜひご利用ください。

●ギフト内容
・料理米2合×12個(極、結、和、洋、中、健、鮨、煮、丼、粥、玄、餅)

「偲 満」|5,500円(税込)を購入する

香典帳の書き方とは?必要な項目や目的・芳名帳との違いも解説|まとめ

香典帳は、葬儀やお通夜の際にいただいた香典や供花・弔電を整理し、管理するための大切なリストです。ぜひ、書き方のポイントを押さえて、香典返しや法要の案内、今後のお付き合いに活用してみてください。

それでは最後に今回のポイントをおさらいしておきましょう。

・香典帳は、葬儀でいただいた香典の金額を把握し、香典返しや法要の案内に役立てるためのリスト
・芳名帳は、葬儀に参列いただいた方に「名前」「住所」を記載してもらうノート
・香典帳の作り方は、手書き・Excel・テンプレートの3つ
・香典帳には「香典をいただいた方の氏名(団体名)」「郵便番号と住所(電話番号)」「香典の金額」「供花・弔電の内容」の他、必要な情報を記載する

また、香典帳を整理するタイミングで、同時に準備したいのが「香典返しの品物」です。京都発・お米のギフトショップを営む八代目儀兵衛では、今回ご紹介した他にも、香典返しにふさわしい弔事専用ギフトを多数ご用意しています。

「消え物(消耗品)」であるお米は、香典返しに最適です。熨斗や挨拶状の書き方など、香典返しのマナーも、私たちにお任せください。

八代目儀兵衛の香典返し・弔事専用ギフト「偲」シリーズの詳細を見る

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