満中陰志の意味とは?渡す時期や相場・掛け紙・挨拶状の書き方を解説

満中陰志の意味とは?渡す時期や相場・掛け紙・挨拶状の書き方を解説

最終更新日:2024-01-11

四十九日が過ぎるタイミングで、故人に香典をいただいた方に「満中陰志」を贈ります。満中陰志は概ね香典返しと同じものと考えて問題ありませんが、「そもそも満中陰志の意味を知らない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、知っているようで知らない満中陰志の意味や基本的なマナーについて八代目儀兵衛が解説します。記事の後半では、満中陰志に喜ばれる品物についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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【記事編集】

京の米老舗 八代目儀兵衛

江戸時代より続く、京都の米屋。風呂敷で包まれた「お米のギフト」やきめ細やかなサービスは、「贈ったら必ず褒められる贈りもの」と評判。慶弔問わず、人生の大切な日や大切な相手への贈りものとして高い評価を受けている。セブン-イレブンやHITACHI、伊藤園といった大企業ともコラボ実績多数。お米への深い愛情と知識、鍛え上げられた技術やノウハウに、メディア取材・出演も多く、テレビ・雑誌・WEBでの注目度も高い。

満中陰志(まんちゅういんし)の意味と読み方

満中陰志(まんちゅういんし)とは、忌明けの報告と香典に対するお礼を兼ねて四十九日法要の後に贈る品物のことで、別名「香典返し」とも呼ばれています。

満中陰志の「中陰」とは、仏教用語で、人間が亡くなってから49日目を意味する言葉です。

満中陰志とは、中陰(49日)が満ちたこと。つまり、無事に中陰を終えたことを意味しています。

中陰の期間は、死者は成仏できずに「天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道」の六道を彷徨うと考えられています。死後7日ごとに法要が行われるのは、死者が7日ごとに審判を受け、49日目をもって来世への行き先が決まるためです。

関東と関西では呼び方が異なる

香典返しの風習は地域によって異なります。香典返しのことを「満中陰志」と呼ぶのは、主に関西の文化で、その他の地域では「香典返し」と呼ばれています。

満中陰志と粗供養の違い

満中陰志に関しては、しばしば「粗供養」と意味が混同されることがあります。どちらも関西で使用される言葉ですが、その違いはどこにあるのでしょうか。

満中陰志・四十九日法要後に贈るお礼の品・一般的には香典返しと同じ意味で使われる
粗供養・葬儀や法要の当日に喪主、施主が参列者にお礼として渡す品・一般的には会葬御礼品と同じ意味で使われる

満中陰志が四十九日法要の後に、葬儀でいただいた香典や忌明けのご挨拶を兼ねてお贈りするものであるのに対し、粗供養は葬儀や法要の当日に参列のお礼としてお贈りするものです。

満中陰志と粗供養の両方が該当する場合は、それぞれ一つずつ用意するのが一般的。例えば、葬儀や法要の当日には参列のお礼として粗供養を、四十九日法要の忌明け後に香典のお礼として改めて満中陰志をお贈りします。

粗供養のタブーやマナーの押さえるべきポイント

満中陰志を渡す時期はいつ?

●四十九日法要から1ヶ月以内

満中陰志は、四十九日法要が終わり、無事に忌明けを迎えたことのお礼と報告を兼ねてお送りするものです。そのため、四十九日法要から間をおかずに贈るのがマナーです。

四十九日法要から1ヶ月以内を目安に品物が届くように手配しましょう。

四十九日法要の準備と並行して手配をしておくと、直前になって焦る心配もありません。葬儀後から49日までは、何かと慌ただしくなりがちなので、早めの準備を心がけましょう。

満中陰志(お返し)はいつまでに贈るべき?時期や注意点について

神教・キリスト教では満中陰志という言葉は使わない

満中陰志という言葉は、仏教用語にあたるため、神教やキリスト教では原則「満中陰志」という言葉が用いられません。

神教では、香典の代わりに「御玉串料」が贈られます。そのお返しとして、亡くなってから50日目の「五十日祭」の後、1か月以内を目安に品物を贈ります。

神式では、「御花料」に対するお返しを、亡くなってから30日目の追悼ミサの後(カトリック)または、亡くなってから1か月後の召天記念日の後、1か月以内を目安にお返しの品物を贈るのが一般的です。

当日返しの場合は表書きを「志」に変更する

近年、葬儀式場に足を運んで下さった方に直接お礼の品を渡すことも多いようです。これを「当日返し(即日返し)」と言います。

満中陰志は、49日が満ちたこと、忌明けを迎えたことを意味するため、49日を迎えていない葬儀当日に渡す当日返しにはふさわしくありません。

当日返しを選ぶ場合は、表書きを「満中陰志」ではなく、さまざまな場面で使用できる「志」を選びます。

満中陰志の金額・相場について

満中陰志の相場は、香典返しと同様、いただいた香典の半額(半返し)から3分の1程度が目安となります。

当日返し(即日返し)の場合は、いただいた香典の金額に関係なく、葬儀当日までに一律の品物を用意します。一般的な香典の相場は5,000円から1万円と言われているため、お返しは2,000円~5,000円を目安に一律の品物を選ぶとよいでしょう。

高額の香典をいただいた場合のお返しは?

相場よりも多く香典をいただいた場合は、当日返しの品に加えて、四十九日法要後に改めて満中陰志の品物を贈るようにします。

ただし、一家の担い手が亡くなった場合や親族から高額の香典をいただいた場合は「少しでも遺族の力になりたい」というお相手の思いが込められていることがあります。そのため、必ずしも半返しにする必要はありません。

状況やお相手との関係性に合わせて、3分の1返し、または無理のない範囲でお礼の品を選びましょう。なお、香典を福祉施設などに寄付した場合は、満中陰志を贈らなくてもよいとされています。このような場合は忌明けに贈るお礼状にて、寄付先や寄付の額などを伝えます。

満中陰志の渡し方とマナー

当日返しを除くと、満中陰志の渡し方は、手渡しと郵送に分けられます。かつては、四十九日法要が終わった後に忌明けの挨拶を兼ねて、通夜・告別式に参列してくださった方のお宅を訪ね、満中陰志を手渡しするのが一般的でしたが、時代の変化に伴い、現代は輸送で品物を届ける家庭も増えています。

ここでは、それぞれのマナーを確認しておきましょう。

①満中陰志を手渡しする場合

満中陰志を手渡しする場合は、香典をいただいたことへの感謝と、無事忌明けを迎えたことの報告を口頭でお伝えします。なお、手渡しの場合、挨拶状は不要です。

挨拶はできるだけ手短に、お相手の都合を優先し、必ずアポイントを取るようにしましょう。

②満中陰志を郵送する場合

満中陰志を郵送する場合は、品物と一緒にお礼状を添えるのがマナーです。先方に慶事がある場合は、日程が重ならないように到着日時を調整します。

満中陰志の挨拶状の書き方

満中陰志を郵送する場合は、四十九日法要を営んで忌明けをした報告と香典をいただいたことへの感謝を伝えるための挨拶状を用意します。

挨拶状は、奉書紙に薄黒色の筆文で印刷し、巻物のように折りたたむ形式が一般的で、主に以下の9点を記載します。

①頭語(謹啓、拝啓など)
②葬儀への参列・お香典をいただいたことへのお礼
③忌明けの法要が無事に終わったことの報告
④故人とお付き合い頂いたことへの感謝(※省略される場合もあります)
⑤満中陰志の品物を贈ったことの報告
⑥略式でのお礼のご挨拶となることへのお詫び
⑦結語(敬白、敬具など)
⑧日付
⑨差出人の名前

なお、挨拶状には、季節の挨拶や句読点は用いないのがマナーです。

八代目儀兵衛では、シンプルなカードタイプ(無料)と格式高い奉書紙タイプ(有料)をご用意しています。いずれも封筒に入れ、お品物に同梱いたします。奉書紙タイプでは、宗教に合わせた定型文をご用意しておりますので、挨拶状でお悩みの方はぜひご利用ください。

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満中陰志の掛け紙(熨斗)の選び方

正式な贈り物には、熨斗紙をかけて贈るのがマナーとされていますが、満中陰志をはじめとした弔事では、熨斗紙の代わりに熨斗のついていない「掛け紙」を使用します。

水引には、不祝儀を繰り返さないという意味を込めて、一度結んだら簡単には解けない「結び切り」を選びましょう。水引の色は黒白と黄白があります。黒白の水引が一般的ですが、満中陰志が主流の関西圏では黄白の結び切りが使用されます。

表書き満中陰志/当日返しの場合は志
水引黒白または黄白の結び切り
署名喪主の名前を入れる

満中陰志の品物を郵送する場合は、掛け紙が破れたり汚れたりしないように、包装紙の下にお付けする「内掛け」を推奨しています。

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満中陰志に喜ばれるお返しタブーの品

満中陰志には、弔事にふさわしい品と避けるべき品があります。基本的なマナーを理解し、喜ばれる品物を選びましょう。

①不祝儀を後に残さない「消え物」が喜ばれる

満中陰志では「不祝儀を後に残さないように」という考えから、食品や日用品などの「消え物」がふさわしいと考えられています。具体的には、日本茶や海苔・砂糖・お米などの日持ちのする食品、または石鹸や洗剤・白いタオルなどが挙げられます。

②四つ足生臭ものや縁起物はタブー

その一方で「四つ足生臭もの」と呼ばれる生の肉や魚は、殺生を連想させることから、満中陰志をはじめとした弔事の贈り物はタブーとされています。また、お酒などの嗜好品や昆布などお祝い事を連想させる縁起物も避けるようにします。

満中陰志に商品券を贈るのは失礼?

お相手にお好きなものを選んでいただける商品券やギフトカードを、満中陰志に贈りたいと考える方は少なくありません。満中陰志に商品券を贈ることは、必ずしも失礼に当たるというわけではありませんが、お相手にお返しの金額が知られてしまうというデメリットがあります。

また、現金と同じように使えるため、お相手の考え方によっては「香典を突き返された」といったマイナスな印象を与えてしまうことも懸念されています。地域によっては近隣に使えるお店がない、年配の方には使いづらいといったトラブルも考えられますので、お相手の状況によっては控えた方がよい場合もあります。

失礼にならない形で商品券を贈りたい方には、八代目儀兵衛のお米券シリーズがおすすめです。お送りしたお米の中から気に入ったものを再注文いただけるため、お相手にお返しの金額が知られてしまう心配はありません。弔事専用ギフトなら、礼節を重んじる年配の方にも自信を持ってお贈りいただけます。

偲満と儀兵衛のお米券シリーズの詳細を見る

【弔事専用】必ず喜ばれる八代目儀兵衛の満中陰志におすすめの贈り物

いざ、満中陰志の品物を選ぼうとすると「何を選んだらいいのかわからない」と迷ってしまう方は少なくありません。故人を偲んでくださった方に感謝を伝えるためにも、お相手に喜んでいただける品物を選びたいものですよね。

ここからは、京の米料亭八代目儀兵衛が厳選した「喜ばれる香典返しの品」をご紹介します。いずれも、八代目儀兵衛のオンラインストアでご注文いただける品となっておりますので、気になる品物があれば、ぜひギフトサービスと共にご利用ください。

①お礼の気持ちが伝わる「偲シリーズ 満」

色とりどりの風呂敷に包まれた料理米がセットになった弔事専用ギフトシリーズの中でも、最も人気の高い「満」。12種もの極上米を食べ比べることができる特別感のあるギフトは、予算5,000円前後の満中陰志の品物をお探しの方におすすめです。

●ギフト内容
料理米2合×12個(極、結、和、洋、中、健、鮨、煮、丼、粥、玄、餅)

偲シリーズ『満』の詳細と価格を見る

②高額の香典へのお返しに「偲シリーズ 貴船」

彩り豊かな12種類の料理米と八代目儀兵衛のごはんのお供を贅沢に詰め込んだ「貴船」は、高額の香典へのお返しにぴったり。満中陰志の品物にふさわしい品物としてもご紹介した「海苔」や「お茶」などをたっぷりと詰め合わせました。

●ギフト内容
料理米2合×12個(極、結、和、洋、中、健、鮨、煮、丼、粥、玄、餅)
炊き込み「竹の子ごはん」×1個 / 炊き込み「丹波しめじごはん」×1個 / しおのり×2個 / ゆずのり×1個 / わさびのり×1個 / ちりめん山椒×1個 / ひじき梅×1個 / 塩吹き昆布×1個 / 梅干し×2個 / しょう油×1個 / 玄米茶「八雲」×1個 / ほうじ茶「夢かをり」×1個 / 八穀米×1個

偲シリーズ『貴船』の詳細と価格を見る

③商品券の代わりに贈れる「儀兵衛のお米券シリーズ 偲 満と儀兵衛のお米券セットA」

「満中陰志に商品券を贈りたいけれど、失礼にならないか心配」という方には、12種類の料理米とお米券がセットになった『偲 満と儀兵衛のお米券セットA』がおすすめです。12種類のお米をお楽しみいただいた後、贈り先のお好きなタイミングで気に入ったお米をお取り寄せいただけます。

お取り寄せ方法は、同梱の引換券をポストに投函するだけ。商品券を使い慣れていない方や年配の方への贈り物にも最適です。

料理米とセットになっているので、お相手にお返しの金額が知られることはありません。感謝と気遣いをこめた特別なギフトは、おいしさに自分好みを選ぶ楽しさや喜びを添えた、新しいギフトの形です。

●ギフト内容
料理米2合×12個(極、結、和、洋、中、健、鮨、煮、丼、粥、玄、餅)
儀兵衛のお米券×1枚

儀兵衛のお米券『偲 満と儀兵衛のお米券セットA』の詳細と価格を見る

満中陰志のご注文は八代目儀兵衛にお任せください|まとめ

お通夜や葬儀でお供えいただいたお香典へのお返しとして、忌明けの挨拶状と共に贈る「満中陰志」。主に関西圏で使われる言葉ですが、基本的な意味は「香典返し」と同じと考えて問題ありません。

四十九日を「満中陰」と呼ぶことから、関西では香典返しのことを「満中陰志」と呼ぶようになったと言われています。

満中陰志を準備するタイミングは、四十九日法要と重なるため、精神的にも時間的にも負担の多い時期となります。

「準備が間に合わない」「何を選んだらいいのかわからない」「宗教ごとの掛け紙や挨拶状の書き方がわからない」そんなときにはぜひ、八代目儀兵衛のオンラインストアや無料ギフトサービスをご利用ください。

八代目儀兵衛では、お客様のお声から生まれた法事専用のギフトシリーズ「偲」をご用意。オンラインストアでは、ご紹介したほかにも「予算別」「用途別」など、さまざまな弔事専用ギフトをご覧いただけます。

戸惑いがちなマナーや郵送の手配も、専任スタッフがきめ細やかに対応。商品やマナーについて。気になったときにその場で相談できるLINEアカウントもございます。満中陰志のご注文・ご相談なら、八代目儀兵衛にご相談下さい。

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