入学内祝いは必要?のしや水引、表書きに関するマナーを徹底解説!

入学内祝いは必要?のしや水引、表書きに関するマナーを徹底解説!

最終更新日 2022-05-03
公開日 2021-11-24

子どもにいただいた入学祝いのお返しに贈る「入学内祝い」。特に初めての場合、のしや水引のかけ方や、表書きの書き方がわからずに戸惑ってしまいがちです。入学祝いに対する御礼の気持ちをきちんと伝えるには、マナーもしっかりと守りたいものですよね。

本記事では、入学内祝いに関する基本的なマナーについてマナー講師が解説します。

そもそも入学内祝いは必要?

子どもの成長を見守る大人たちにとって、幼稚園への入園や、小学校への入学は大きな一歩です。そのお祝いに対するお返しが「入学内祝い」と考えられていますが、実はこれは正解ではありません。

そもそも内祝いとは、「私どもにあったお祝い」「内(うち、家)のお祝い」の意味。「私どもにあったお祝い」をお裾分けするのが「内祝い」の本来の概念で、そこには「お返し」という意味は含まれていないのです。お祝い事があったとき、お赤飯を炊いて親戚やご近所にお配りした記憶はありませんか?お祝いをいただいたかどうかにかかわらず、お祝い事のお裾分けとしてお渡ししたのが「内祝い」の元々の姿です。

それが時代の流れとともに、「いただいたお祝いに対してのお返し」としての「内祝い」が一般的になってきました。昨今ではこちらの意味が多く知られていますが、そもそもの趣旨を理解したうえで「内祝い」という習慣を伝えたいものです。さて、入学のお祝いは、子ども宛てにいただくものです。子どもには経済力がありませんので、お祝いのお返しとしての「入学内祝い」は必要ないと考えられています。とはいえ、いただきっぱなしというわけにもいかないのが現実でしょう。いただいた金額に応じた品物に、お礼状と子どもからのお手紙や写真を添えてお渡しするのがもっとも丁寧といえます。

入学内祝いはいつまでに贈る?

まず、入学祝いは入学までの3か月程度を目安に贈られるものです。さまざまなお祝いの中でも、祖父母や親戚、友人といった特に親しい間柄からいただくことが多いのが、入学祝いの特徴のひとつ。それだけ近い関係なので、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と、それぞれで必要なもの・欲しいものをあらかじめリクエストする場合も多いようです。

なお、お祝いを早くいただいても「入学内祝い」を早くお届けする必要はありません。届いたお礼のみを電話など口頭で伝え、「入学内祝い」自体は、入園式や入学式が終わったあと1か月程度を目途にお送りするのが良いでしょう。

なぜなら、入学祝いでいただいた品物をどのように活用しているか、あるいは、いただいたお金で何を買ったのかなど、学校での様子も含めてご報告できるからです。成長を喜んでお祝いをくださる方にとって、その子が元気に楽しく学校生活をスタートしている様子を知ることは、何よりも嬉しいお返しになります。

入学内祝いの「のし紙」のマナー

日本では、物を贈る際には必ず「(紙で)包む」「(掛け紙を)かける」「(水引で)結ぶ」という文化があります。これは、中の品物を清潔に保つため、そして誰がどのような名目で贈るのかを明確にするためです。入学内祝いは、我が子の成長を喜ぶお祝いの気持ちを託すもの。きちんと整えた体裁でお贈りしましょう。

入学内祝いに使用する「のし紙」についてのマナー

お祝い事ですので、掛け紙の右上に熨斗のついた「のし紙」を使用しましょう。なお、内祝いでは「私どものお祝い」という意味から、へり下って「内のし」という考え方が一般的です。しかし現実的な理由としては、配送してもらう際に「内のし」のほうが、「のし」の破損や汚れを防げるので都合が良いといえます。

入学内祝いにかける水引についてのマナー

入学内祝いは何度あっても良いお祝いであることから、蝶結び(双輪結び)を選びましょう。水引の色は、白赤です。

入学内祝いの表書きについてのマナー

表書きは、お祝いの名目を表すものです。「入学内祝い」または「内祝い」と書きましょう。

入学内祝いの贈り主の名前の書き方についてのマナー

入学内祝いは、お祝いをいただいた本人が贈り主です。そのため、贈り主の名前は子どもの名前にしてください。下の名前だけで問題ありませんが、フルネームでも構いません。

入学内祝いの文例

お手紙(メッセージ)を書く際のマナー

入学祝いをいただいたことへのお礼や感謝の気持ちは、お手紙で伝えたいものです。メールやLINEといったツールが普及した時代だからこそ、手書きの文章が持つ温かさは感謝の気持ちをよりいっそうお伝えできるはず。子どもからのお手紙も添えることをおすすめします。

お手紙を書く際のポイントは2つです。入学祝いをいただいたお礼を伝えることと、新しく始まった学校生活の中でいただいたものを活用している様子を報告すること。この2点を中心に、次のように前文→主文→末文と構成しましょう。

① 前文 

拝啓などの冒頭語で始め、時候のあいさつ

② 主文

入学祝いのお礼

新生活の様子

③ 末文

相手の健康を祈る文章で終わり、敬具などの結語

※冒頭語と結語は組み合わせが決まっているので正しく使いましょう。

※親しい間柄の相手であれば、冒頭語・結語は省略しても構いません。

子どもが小学生の場合の入学内祝いの文例

(親から)

拝啓 

満開だった桜もすっかり葉が茂り、また違う様子で楽しませてくれる頃となりました。

△△様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

さて、先日は〇〇の小学校入学に際し、素敵な文具セットをいただき、ありがとうございました。本人も大喜びで毎日学校に持って行っております。本人いわく、「一番お気に入りの宝物」だそうです。〇〇からのお礼のお手紙と入学式の写真も同封させて頂きます。

毎日お忙しいとは存じますが、また一度遊びにいらして下さい。

お体には十分にお気を付けてお過ごしくださいませ。

敬具

(小学生の子どもから)

おいわいをありがとう。

がっこうはたのしいです。1ねん1くみになりました。こくごがいちばんすきです。

また、あそびにきてください。  〇〇

子どもが中学生の場合の入学内祝いの文例

(親から)

春らんまん、穏やかな日差しに気持ちも華やぐ季節です。お元気ですか?

先日は、〇〇に入学祝いをお送り下さいまして、誠にありがとうございました。頂いたお金で、ラケットを買わせて頂きました。中学の部活で、テニス部に入部した〇〇です。毎日、部活で頑張っているようです。季節の変わり目、体調に注意してお過ごしくださいね。

尚、別便にて心ばかりの品をお送りさせて頂きました。お納め下さいませ。

(中学生の子どもから)

こんにちは、お久しぶりですがお元気ですか?

入学のお祝いを頂き、ありがとうございました。中学で、テニス部に入りました。頂いたお祝いでラケットを買わせて頂きました。初めてのラケットです。まだボールを打たせてもらえませんが、素振りをして頑張っています。小学校とは違うことばかりですが、勉強もがんばりたいと思います。

子どもが高校生の場合の入学内祝いの文例

(親から)

拝啓

春暖の候、お変わりなくお過ごしのことと心よりお喜び申し上げます。

さて先日は、〇〇の入学祝いにと図書カードをお贈り下さいまして、誠にありがとうございました。本が大好きな娘にとって、何よりうれしい贈り物でございます。おかげさまで4月5日に無事、入学式を終えました。憧れていた制服に身を包み、毎日元気に登校する姿に喜んでいます。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。またお目にかかれる日を楽しみにしております。

敬具

(高校生の子どもから)

こんにちは、大変ご無沙汰していますが、お元気でお過ごしでしょうか。

先日は、私の入学祝いにと図書カードをお送り下さいまして、ありがとうございました。

受験勉強の間は読書を我慢していたので、入学したらたくさん本を読もうと思っていたところです。頂いた図書カードで、気になっていた小説を買わせて頂きます。ありがとうございます。これからもお元気でお過ごしください。

入学内祝いを贈るときのポイント

日本の贈り物の文化には、古くからのしきたりがあります。お祝いの品物やお金は、お祝いの心を託して贈るものです。お祝いごとに水を差すことのないように注意しましょう。

入学内祝いの金額の相場

入学内祝いの金額は、いただいたお祝いを上回ることのないよう、半分か三分の一が目安です。金額がわからない場合は、3,000円~5,000円程度のものを選びましょう。

祖父母や目上の親戚からは、高額のお祝いをいただくことが多いようです。その場合の内祝いは、半分や三分の一といった金額にこだわる必要はありません。また、内祝いは不要と言われても、感謝の気持ちとして何かしらの形に表すことをおすすめします。

避けたほうがいい入学内祝い

・お金、商品券などの金券

入学祝いでは、お金や図書券をいただくことも多いですが、お金にお金を返すのは品が悪いのでやめましょう。

・靴下やスリッパ

入学内祝いに限らず、目上の方に贈ってはいけないものです。靴下、スリッパ、靴など足

に履くものは、失礼にあたります。

・数字の9や4がつくもの(苦や死を連想させるため)

年配の方は気にする方も多くいらっしゃいます。櫛やシクラメンがそれにあたります。

・包丁、はさみ、ナイフ、ペーパーナイフ

切るものは「ご縁を切る」ことにもつながり、嫌がられます。

・ハンカチ

お別れを連想させるものとして、入学内祝いには不向きです。

・お茶

お茶は弔事で贈られる品物の代表格。お祝い事では避けましょう。

喜ばれる入学内祝いは?

祖父母や親戚からいただくことが多い入学祝い。親しい間柄である分、入学内祝いでは喜んでいただけるものを選びやすいという利点があります。

消耗品や食品などの生活必需品を贈るのは、合理的ですが失礼にもなりかねません。しかし、普段使うよりもワンランク上のものであれば、喜ばれると同時に感謝の気持ちを伝えられるでしょう。キーワードは「高級」「上質」「格」です。

例えば、日本人が毎日のように口にするお米も、「高級」「上質」「格」を感じさせるものであれば、贈答品としておすすめです。内祝いにお赤飯を配る習慣にも通じ、喜ばれるのではないでしょうか。

また、商品そのものだけでなく、その体裁にも十分に気を使うべきでしょう。彩豊かな風呂敷と高級感のある箱などであれば、入学内祝いの晴れやかさをクラシックに表現してくれます。

まとめ

人生の節目に訪れるお祝い。中でも、子どもに関わるお祝いは、その子の成長の過程を喜び祝うものです。

入学内祝いで心がけたいポイントを挙げるなら、それは子どもに経験させることでしょう。小学校、中学校、高校、大学と年齢の違いはあっても、自分の入学に際し、心をかけて下さった方への感謝をお伝えする。日本文化に根付くしきたりや習慣を、子ども自身に経験させることは、とても大事な家庭教育です。

入学祝いをいただいたら、ぜひお子さまと一緒に内祝いに添えるお手紙を書き、こちらから品物を選んでみてください。

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【執筆者プロフィール】

城戸景子
STUDIO STELLA代表
イメージコンサルタント/ビジネスマナー講師

神戸女学院大学文学部英文科卒業。コンピュータソフトウエア会社に就職後、営業秘書、営業に従事。その後転職、退職、結婚、子育てを経て、イメージコンサルタント資格を取得。外見のイメージ作りによる印象戦略の次は、内面を表すマナーが重要と考え、ビジネスマナー講師資格を取得。特にマンツーマンでのビジネスマナー研修は、内容が充実、日常のささいな疑問も解決できた、分かり易い上に印象に残ると人気。ビジネスマナー、生活マナー等マナー全般についてのオンラインコンサルティングも実施。お問合せ、ご相談はHPのお問合せから。

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