
最終更新日:2022-05-05
贈り物としても、活躍してくれる商品券やギフトカード。贈り物の品としても人気の高い商品券ですが、香典返しの品物に選んでもよいのでしょうか?
「弔事のお返しに商品券を贈るのは失礼」「ほかの品物と一緒に贈れば問題ないのでは」など人によっても考え方が分かれる話題です。
そこで今回は、香典返しに商品券やギフトカードを贈ってもよいのか、どのように贈れば失礼にあたらないのか、気になる「香典返しにおける商品券のマナー」について京の米老舗「八代目儀兵衛」が解説します。

京の米老舗 八代目儀兵衛
香典返しに商品券やギフトカードは避けるのが無難?
香典返しの金額がはっきりとわかってしまうというデメリットも
商品券の中にはお釣りが出ないものも多く、使いづらいという声も
香典返しにオンラインギフトカードを贈るのは失礼
香典返しに商品券やギフトカードを贈らない方がよい相手とは?
①上司など会社関係の人に香典返しを贈る場合
②祖父母や高齢の親戚に香典返しを贈る場合
③相手が商品券やギフトカードが使えない地域に住んでいる場合
香典返しに商品券を贈るかどうかの判断は?
香典返しに商品券・ギフトカードを贈るときのマナー
忌明けを迎えた頃に贈る
商品券・ギフトカードの金額は相場を守る
宗教に合わせた手紙・挨拶状を添える
宗教に合わせた掛け紙(熨斗)をかける
商品券やギフトカードとセットで品物を贈る
香典返しにふさわしい品物
香典返しにタブーな品物
【香典返し】どこで買う?どうやって贈る?商品券・ギフトカードの安全な送り方
①正規の販売店で配送を依頼する
②一般書留か簡易書留で郵送する
香典返しに商品券を贈るなら「八代目儀兵衛のお米券シリーズ」がおすすめの理由
①香典返しにふさわしい弔事専用ギフト
②お米は香典返しにふさわしい「消え物」
③ 注文方法が簡単!ほしい時に精米仕立てのお米を注文できる
④商品券やギフトカードの金額が相手にわからない
⑤香典返しの定番!海苔や日本茶がセットになった商品も
⑥掛け紙や挨拶状も専任スタッフがサポート
香典返しに商品券・ギフトカードを贈るときのマナー|まとめ
香典返しに商品券やギフトカードは避けるのが無難?
故人を悼んで下さった方に、お礼の気持ちを込めて贈る香典返しの品物には、後に残らない「消え物」がよいとされていましたが、近年はその選択肢も多様化しており、お相手が好きな品物を選べる「カタログギフト」などもよく使用されています。
こうした流れを考えると、お相手が自由に品物を選べる「商品券」や「ギフトカード」が、香典返しの候補に挙がるのは自然な流れなのかもしれません。
しかし、香典返しの品として商品券を贈る理由が「好きなものを選んでもらいたい」の一点に終始しているのなら、少し立ち止まって考えてみる必要があります。
香典返しの金額がはっきりとわかってしまうというデメリットも
現金と同じように使える商品券。金額の範囲で好きなものを買えるというメリットもありますが、裏を返せば贈り先に金額がわかってしまうというデメリットもあります。
「5,000円分の商品券」など、お返しの金額がはっきり記載されていると、「現金を贈られたようで少し複雑」「気持ちが伝わりづらい」など贈り先にマイナスな印象を与えてしまうことも。品物を選べるカタログギフトと、同じような感覚で商品券やギフトカードを選ぶのは、ちょっぴり危険かもしれません。
商品券の中にはお釣りが出ないものも多く、使いづらいという声も
商品券やギフトカードの中には、お釣りが出ないものも多いです。そのため、上手に使わなければ損をしてしまうことも。商品券を使える店舗が限られていると、選択肢はさらに狭くなってしまいますよね。「商品券」=「相手が好きなものを選べるお返し」とは、必ずしも言い切れないのです。
香典返しにオンラインギフトカードを贈るのは失礼
最近では、商品券やギフトカードのあり方も多様になっていますが、香典返しに「オンラインギフトカード」を贈るのは失礼に当たるため注意が必要です。
オンラインギフトカードは、SNSやLINE、メールのメッセージと一緒に贈るもの。その一方で香典返しは、会葬のお礼と忌明けの報告を兼ねて挨拶状と共に贈るものです。
前述の通り、香典返しの本質は「故人を悼んで下さった方にお礼を伝えること」にあるため、品物の内容以上に挨拶状の存在が重要になります。
残念ながらオンラインメッセージは、挨拶状の代わりにはなりません。香典返し用に商品券を準備する際には、「オンラインギフトカード」は避けるようにしましょう。
香典返しに商品券やギフトカードを贈らない方がよい相手とは?
受け取る人によって、捉え方が異なる商品券。香典返しを贈る相手によっては、商品券よりもほかの品物を選んだ方がよい場合もあります。
具体的には、以下の3つのケースが該当します。
①上司など会社関係の人に香典返しを贈る場合②祖父母や高齢の親戚に香典返しを贈る場合③相手が商品券やギフトカードが使えない地域に住んでいる場合 |
順番に詳しくみていきましょう。
①上司など会社関係の人に香典返しを贈る場合
職場の上司や先輩など目上の方への香典返しに、商品券を贈るのは避けたいものです。
部下から、商品券をもらって快く受け取る上司は多くないでしょう。「一体なぜ?」驚かせてしまったり、「マナーがなっていない」と思われてしまったりするのは、本望ではありませんよね。
目上の方への香典返しはお礼の気持ちを伝えるためにも、金額が明記されていない別の品物を贈るのが得策です。
少し話は逸れますが、香典の名義が上司の個人名ではなく会社名になっている場合は、社員への「慶弔見舞金」として支払われているため、原則香典返しは必要ありません。
職場関係の人から香典返しを辞退された場合や、連名でたくさんの方から香典をいただいた場合は、忌引休暇に小分けの菓子折りなどを持参するとよいでしょう。
香典返し|会社から香典をいただいた場合のお返しの仕方は?マナーや注意点も解説
②祖父母や高齢の親戚に香典返しを贈る場合
年配の方の中には、買い物に出かける機会が少ないという方も多いようです。香典返しに商品券をもらっても「どこで使えばいいのかわからない」「使わないものをもらっても困る」といった声も。祖父母や高齢の親戚への香典返しには、商品券やギフトカードは避けるのが無難かもしれません。
③相手が商品券やギフトカードが使えない地域に住んでいる場合
特定の百貨店や専門店でしか使えない商品券もあるようです。お相手が都心に住んでいる場合は問題ないかもしれませんが、地域によってはお店の数が少なかったり、そもそも商品券を利用できるお店が近くにないといったケースも考えられます。これでは、好きな品物を選ぶどころか、商品券を使うこともできません。
商品券やギフトカードを贈る場合は、相手の住んでいる環境への配慮を忘れないことが大切です。
香典返しに商品券を贈るかどうかの判断は?
ここまで読んで、香典返しに商品券やギフトカードを贈るべきか、それとも他の品物を贈るべきか迷っている人も多いかもしれません。
そんなときには、地域の風習に合わせて判断したり、両親や家族など身近なアドバイスを求めてみたりするのがよいでしょう。香典返しには毎回〇〇の品を贈っている」「商品券は失礼だと思う」など、仏事にまつわる捉え方は地域やその人個人によって大きく異なるもの。
事前に確認しておくことで、大きな失敗やすれ違いを防ぐことができます。
香典返しに商品券・ギフトカードを贈るときのマナー
商品券やギフトカードは実用性が高い分、どうしても冷たい印象やそっけない印象になりがちです。こうした印象も「香典返しに商品券は失礼」と言われてしまう原因のひとつかもしれません。
では、お香典をいただいた方に感謝の気持ちを伝えるためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか?
ここからは、香典返しに商品券・ギフトカードを贈るときに覚えておきたいマナーについて解説します。
忌明けを迎えた頃に贈る
香典返しは原則、四十九日の忌明けから1ヶ月以内に贈ります。家族・親族を亡くした遺族が故人の冥福を祈って喪に伏す期間を終える日のことです。
仏式では通常、命日から49日後の「四十九日」、命日から50日後の「五十日祭」が忌明けのタイミングとなります。キリスト教では、もともと香典や香典返しの文化はありませんでしたが、仏式や神式の風習に合わせて、命日から1ヶ月後の昇天記念日に記念の品物を贈ることもあります。
商品券・ギフトカードの金額は相場を守る
商品券やギフトカードを選ぶ場合は、香典返しの相場を守ることが大切です。香典返しは「半返し」といって、香典でいただいた額の半分を返す慣わしがあります。
もともと香典は、相互扶助の意味から始まったもの。高額の香典には「葬儀の費用にあててほしい」「遺族の力になりたい」といった思いが込められています。特に一家の働き手がなくなった場合など今後の生活が困難になることが予想される際には、半返しにこだわりすぎず、いただいた香典の1/3程度を目安にしてもよいでしょう。
宗教に合わせた手紙・挨拶状を添える
本来は、相手の元へ出向いて直接お礼を述べるのが好ましいと言われています。しかし、現代では生活範囲が広がり、遠方の方のお宅まで一軒ずつ伺うことが難しくなったため、香典返しは郵送で贈るのが一般的になりました。
こうした中、感謝の気持ちを文字に託したのが香典返しに添える「挨拶状」や「手紙」です。
香典返しの挨拶状には、「『たびたび』『ますます』などの繰り返し言葉は避ける」など普段の手紙とは異なるルールがあります。一通ずつ手書きで挨拶状を書ければよいのですが、葬儀後は法要の準備などで、まとまった時間が取れないこともあるかもしれません。
そんなときには、あらかじめ定型文が印刷された挨拶状を活用してみましょう。プロが監修した挨拶状なら、宗教ごとのマナーの心配も解決できて安心です。
八代目儀兵衛では、「カードタイプ」「筆箋タイプ」「奉書紙タイプ」と香典返しに添えられる挨拶状を常時3種類ご用意しております。こちらもぜひ、ご活用ください。
香典返しの挨拶状のマナーとは?書き方や手書き、文例について解説
宗教に合わせた掛け紙(熨斗)をかける
香典返しに商品券を贈る場合、熨斗はどのようなものを選べばよいのでしょうか?
実は、熨斗を使用するのは、お祝い事にまつわる慶事全般と、お中元やお歳暮などの季節の挨拶のみ。香典返しは弔事に当たるため、「熨斗」ではなく「掛け紙」を使用します。
掛け紙と表書きは宗教に合わせたものを選ぶのがマナーです。
水引 | 表書き | |
仏式 | ・黒か白の結び切り・関西では黄白の結び切り | ・「志 」・「忌明志」・関西では「満中陰志」 |
神式 | ・銀一色 ・黒白の結び切り | ・「志」・「偲草」 |
キリスト教 | ・黒白または黄白の結び切り | ・「昇天記念(カトリック)」・「召天記念(プロテスタント)」・「感謝」・「志」 |
「満中陰志」は関西地方を中心に使われる表書きです。「中陰」は「四十九日」を指しているため、「満中陰」=「中陰が満ちた」つまり忌明けに法要を無事に済ませたことへのお礼という意味になります。
こちらの記事では、さらに詳しく宗教ごとの掛け紙のマナーをご紹介していますので、併せてご覧ください。
香典返しの掛け紙(のし)はどう選ぶ?内掛けと外掛けの違いも解説!
商品券やギフトカードとセットで品物を贈る
香典返しに商品券やギフトカードを選ぶなら、何かひとつ品物に添えて贈るとよいでしょう。「金額がはっきりとわかってしまう」「お礼の気持ちが伝わりにくい」と言った商品券のデメリットをカバーできるはずですよ。
香典返しの品物には「ふさわしい品物」と贈ってはいけない「タブーな品物」がありますので、事前に確認しておくと安心です。
香典返しにふさわしい品物
品物 | ふさわしい理由 |
日本茶 | 「故人との境界線を区切る」という意味がある |
海苔 | 日持ちがしやすい、消え物である |
砂糖 | 故人の白装束に由来する、消え物である |
白いタオル | 「悲しみを拭い去る」という意味がある |
洗剤・石鹸 | 「悲しみを洗い流す」という意味がある |
お米 | 日持ちがしやすい、消え物である、お香典に由来する |
香典返しにタブーな品物
品物 | タブーである理由 |
「四つ足生臭もの」と呼ばれる生の肉や魚 | 仏教ではタブーとされている |
お酒 | お祝い事を連想させるため |
昆布 | お祝い事を連想させるため |
後に残るもの | 「不祝儀が後に残る」という意味からNG |
香典返しで喜ばれるものとは?避けた方が良い品物・予算別印象の良いお返しを解説
【香典返し】どこで買う?どうやって贈る?商品券・ギフトカードの安全な送り方
現金の代わりに使える商品券やギフトカード。香典返しに贈るなら「どこで買うべき?」「どうやって贈るの?」など色々な疑問が湧いてきますよね。
商品券やギフトカードは「信書(特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書)」や現金には該当しないため、普通郵便で郵送しても問題ありませんが、紛失などのトラブルはできる限り避けたいものです。
ここからは、商品券・ギフトカードの安全な送り方についてご紹介します。
①正規の販売店で配送を依頼する
一つ目は、商品券を販売している店舗やオンラインストアで購入し、郵送してもらう方法です。
掛け紙や熨斗のサポートがある店舗もあるので、商品券とセットにして贈れる品物も一緒に購入しておくと安心です。
②一般書留か簡易書留で郵送する
二つ目は、購入した商品券をご自身で郵送する方法です。誤配や紛失を防ぐため、補償や追跡サービスのある「一般書留」か「簡易書留」を活用します。
一般書留 | 引き受けから配達までの送達過程を記録。郵便物等の破損・紛失に対する実損額が賠償される。 |
簡易書留 | 一般書留に比べて料金が割安。原則5万円までの実損額が賠償される。 |
商品券やギフトカードは現金ではないため、「現金書留」は利用できません。
香典返しに商品券を贈るなら「八代目儀兵衛のお米券シリーズ」がおすすめの理由
「高額の香典をいただいたけれど、どうお礼をすればいいの?」「相手に失礼のない形で商品券を贈りたい」そんなお悩みを抱えているなら、弔事専用ギフト「八代目儀兵衛のお米券シリーズ」を贈ってみませんか?
①香典返しにふさわしい弔事専用ギフト
「弔事や香典返し用に落ち着いた彩りのものが欲しい」というお客様の声から誕生した八代目儀兵衛の弔事専用ギフト。思い出と感謝をしっとりとした上品な色取りにこめてお届けします。
②お米は香典返しにふさわしい「消え物」
弔事では、後に残らない消えものを選ぶのがよいとされています。古くから葬儀の準備や炊き出しに使われていた「お米」は、香典・香典返しにふさわしい品物。お米の個性をかけ合わせるブレンド技術、繊細な味覚で1%の違いにこだわり抜いた、八代目儀兵衛の絶品米をお届けします。
③ 注文方法が簡単!ほしい時に精米仕立てのお米を注文できる
八代目儀兵衛のお米券シリーズは、厳選した料理米の中から、お相手が「もう一度食べたい」と思ったお米をお取り寄せいただける商品券の新しい形です。
注文方法は、封筒に同梱されている「引換はがき」に希望するお米の種類と住所を書いてポストに投函するだけ。オンライン上の手続きは不要です。年配の方でも、はがきひとつで簡単にご注文いただけます。
・お米がなくなったとき ・誰かをもてなしたいとき |
など、居住地に関わらず、必要なタイミングで精米したての新鮮なお米を配送いたします。
④商品券やギフトカードの金額が相手にわからない
弔事専用「八代目儀兵衛のお米券シリーズ」は、お相手に敬意と感謝の気持ちが伝わる上質な贈り物。「お米の引換券(金額の記載なし)」と「料理米」がセットになっているため、お相手にお返しの金額が伝わる心配もありません。
⑤香典返しの定番!海苔や日本茶がセットになった商品も
高額な香典へのお礼には、ごはんのおいしさを引き立たせる15種類の「ごはんのお供」と「儀兵衛のお米券」がセットになった「貴船と儀兵衛のお米券」がおすすめです。
ごはんのお供には「海苔」や「お茶」など、香典返しにふさわしい品を厳選しました。ごはんとの相性にこだわりぬいた京の味わいをお楽しみください。
⑥掛け紙や挨拶状も専任スタッフがサポート
故人を偲んでくださった方々に心からの感謝を届けたい。そんな贈り手の思いを伝えるギフトサービスも豊富にご用意しています。
・熨斗 ・梱包 ・箱色 ・包装 ・一筆箋 ・挨拶状(カード) ・挨拶状(奉書紙)※有料 |
弔事専任スタッフが丁寧にみなさまの香典返し選びをサポートいたします。「聞いてみたい」「わからない」と思ったそのときに、すぐにご利用いただける「LINE」や「お問わせダイヤル」もご用意。どんなことでもお気軽に、私たちにお尋ねください。
香典返しに商品券・ギフトカードを贈るときのマナー|まとめ
「香典返しに商品券は失礼」などと言われることもありますが、ほんの少し工夫を施すだけでお相手への印象は大きく変わってくるはずです。
最後に、商品券・ギフトカードのマナーについておさらいしておきましょう。
・年齢を問わず使いやすいもの選ぶ・商品券単体で贈るのはNG・必ず挨拶状や熨斗、ほかの品物を添えて贈る・金額が明記されていない商品券を選ぶ |
「相手の好きなものを選んでもらいたい」そんな思いやりの気持ちが、ときに裏目に出てしまうのが商品券の難しさ。八代目儀兵衛では、一人でも多くの方が、故人への感謝の心や色とりどりの想い出を、お世話になった大切な方たちと分かち合えるように「弔事専用・お米券シリーズ」を展開しています。
風呂敷をほどくたびに、懐かしい思い出がふとよみがえるような、色とりどりの香典返しを贈りませんか?