一周忌にお供えは必要?選ぶべき品物と渡し方のマナーの解説

一周忌にお供えは必要?選ぶべき品物と渡し方のマナーの解説

最終更新日 2022-08-31
公開日 2022-08-31

故人が亡くなって一年の節目にあたる一周忌。法要を行って供養するのが一般的ですが、招かれて参列する際にお供えを持参する必要があります。では、一周忌のお供えには何がふさわしいのでしょうか。

今回は、一周忌にお供えとして選ぶべき品物と渡し方のマナーについてマナー講師が解説します。

一周忌とは

仏教では、葬儀後、亡くなった日から忌明けまでの49日間は、7日目ごとに追善法要を行い、故人の冥福を祈ります。そして、四十九日法要を以て、故人が極楽浄土に旅立つとされています。

亡くなったその月、その日を祥月命日といいますが、死亡して丸1年が過ぎた最初の祥月命日に行うのが、一周忌の法要です。一周忌法要は、四十九日法要後に実施する最初の年忌法要であるため、大がかりな法要になるのが一般的。この法要を区切りとして喪明けとなり、次の年忌法要である三回忌からは喪の色が薄くなっていくとされています。

なお、亡くなって1年目の法要は「一周忌」ですが、それ以降は亡くなった年を含めて数えるので、三回忌法要は一周忌の翌年、亡くなって丸2年目に行います。数え年と同様の数え方と覚えておくと良いでしょう。ちなみに一回忌とは、亡くなった御命日のことをいうので、一周忌は二回忌とも言い換えることができます。

一周忌のお供えは必要?

一周忌の法要では、遺族の親戚はもちろん、故人と親しくしていた友人知人などが四十九日法要に招待されます。多くの人が参加しやすい土日や休日を選び行われることが多いようです。一周忌にお招きを受けて参列する人は、これまでの法要と同様、お供えを持参しましょう。

また法要終了後は、お斎(おとき)といわれる会食の準備があるのが一般的です。この一周忌を最後に、以降の年忌法要は家族のみで行う家庭もあります。一周忌に招かれたら、故人を供養する大切な機会ととらえ、お供えを持参し故人を偲ぶ時間を過ごしましょう。

一周忌のお供えの選び方

一周忌法要のお供えを選ぶポイントは2つです。「誰に対して供えるものなのか」と「遺族が好むものかどうか」です。故人が好きだった食べ物や飲み物、色などを反映させたうえで、遺族にも好評を頂けるお供えを選びましょう。

ただし、弔事にふさわしくないとされるものは控えるようにしましょう。仏教では、供物の基本は五供とされます。五供の「香」「花」「灯明」「水」「飲食」を意識すると間違いないでしょう。

一周忌のお供えに人気の品物

弔事のお供えには「消えもの」を選ぶのがマナーです。いわゆる食べてなくなる物、使ってなくなる物といった食べ物・飲み物・洗剤などの消耗品です。

それを踏まえてさらに条件を挙げるならば「仏壇に供えても腐らないもの」「高級なパッケージのもの」「仏壇に映える華やかなもの」「個包装のもの」「(仏事で)実用的なもの」といったところでしょうか。

ここからは、一周忌のお供えに人気の品物をいくつか挙げてみます。

一周忌のお供えに人気の品物(1)お米

日本の古くからの行事ごとでお米が担ってきた役割を考えると、今でも優秀なお供えのひとつといえるでしょう。「腐らない」「好き嫌い」がないという点から、万人に喜ばれる品です。

また最近は、2合ごとに小分けしたものや美しい包装など、パッケージに効果的な工夫がされているものがあります。仏壇にお供えした際の華やぎも、分け合って持ち帰るときの実用性も兼ね備え、おすすめです。

一周忌のお供えに人気の品物(2)お花

仏壇にお供えして映える代表格といえば、お花でしょう。「故人に手向ける」遺族を慰めるという意味でも、何よりの選択です。通夜・葬儀・四十九日法要では、供花は菊や百合など仏事で使用するお花限定で白一色が基本ですが、一周忌からは故人が好きだった色を取り入れても許されます。

ただし、赤や濃い紫などのきつい色合いや、香りの強い花は避けたほうが良いでしょう。ラベンダー色やピンク・ブルーなど淡い色合いで、棘や毒のないお花を選ぶようにしてください。

また、持参する際は花束ではなく、デザインされているフラワーアレンジメントが良いでしょう。遺族に花瓶の準備などの手間をかけさせず、そのまま仏壇にお供えできるからです。

一周忌のお供えに人気の品物(3)ろうそくやお線香

ろうそくやお線香は、仏壇のあるお家では毎日使うものです。実用性でいうならば、一番の品といえます。

ただ、それだけに特別なお供えという感じが少ないかもしれません。特別感を出したいのであれば、香りが良く、煙が少ない高級なお線香や、1本1本に絵柄がある美しいろうそくなどが良いでしょう。仏事に関わりの深いろうそくやお線香は、仏様のご馳走ともいわれています。

一周忌のお供えに人気の品物(4)飲み物

ジュースやお茶、健康飲料などのドリンク類をお供えするのもよいでしょう。こちらも分け合って持ち帰ることができるよう、サイズの小さいペットボトルや紙パックで準備すると便利です。

一周忌のお供えに人気の品物(5)和菓子や洋菓子

お菓子は定番のお供え物です。仏壇に供えた後は、分け合って持ち帰ったり、一緒に食べたりできるのが良い点です。賞味期限の早いものは避け、冷蔵しなくても腐らないものや、幅広い年代に好まれるオーソドックスなタイプのお菓子を選びましょう。

和菓子であれば、饅頭、せんべい、一口羊羹など、洋菓子であれば、カステラ、バームクーヘン、クッキー、ゼリーなどが喜ばれます。いずれにしても個包装のものを選ぶことがポイントです。

一周忌のお供えに避けた方がいい品物

弔事のお供えには「四つ足生臭物」はNGとされています。これは仏教の教えである「殺生」を禁じるところから来ているといわれます。一周忌法要のお供えも同様に、肉や魚は、生ものか加工したものに関わらず避けたほうが無難でしょう。

しかし、昨今では気にしない方が増えてきているのも事実です。先方が気にしないのであれば、あまり厳格に意識しなくても良いでしょう。マナーは、時代の変化と共に変わることもあります。大切なことは、日本で昔から受け継がれてきた「しきたり」を知っているということです。

一周忌のお供えに避けたほうがいい品物(1)生もの

肉や生魚といった生ものは、お供えには適しません。もしも故人の好物だった物を一周忌に持参したいというのであれば、お供えとしてではなく、手土産として遺族にお渡しする方法をとってはいかがでしょうか。

先方の気分を害することなく、故人への哀悼を表す方法を探るのも大人としてのマナーです。

一周忌のお供えに避けたほうがいい品物(2)酒、鰹節

弔事では、酒、鰹節といった慶事に使用されるものはNGとされています。

あえて選ぶことはないかと思いますが、加工した形でたまたま含まれているケースなどは多々あります。そのものずばりでなければ、そこまで厳密に突き詰めることもないでしょう。

一周忌のお供えの金額の相場

一周忌法要のお供え金額の目安は、葬儀の際の香典の5~7割が相場といわれています。例えば、葬儀のときに1万円の香典を包んだ場合は、一周忌では5千円から7千円のお供えを用意します。

ただし法要後、会食が用意されている場合は、その金額の1,5倍~2倍を包む心遣いが必要です。この場合は、7千円~1万円の供物または、金封を準備しましょう。

一周忌のお供えの渡し方のマナー

ここからは、一周忌のお供えの渡し方のマナーを見ていきましょう。

一周忌のお供えの渡し方のマナー(1)供物か金封のどちらかを贈る

一周忌のお供えは、供物か金封のいずれかを選んで贈ります。両方をする必要はありません。

しかし例えば、会食があることがわかった場合、1万円の金封と5千円分の供物を準備して金額調整をすることはあります。

一周忌のお供えの渡し方のマナー(2)掛け紙を使う

一周忌法要では、熨斗の付いていない掛け紙を使用します。また、四十九日以降、故人は仏様になられたと考えるため、ご霊前、薄墨は使用しません。注意しましょう。

(のし)無し

(水引)白黒結び切り、または白黄結び切り、双銀結び切り

(表書き)

 供物:御供、御仏前、御佛前

 金封:御供料、御香料、御仏前、御佛前

(名前)水引の下段にフルネーム

(墨)濃墨

(外のしか内のしか)持参する場合は外のし、郵送の場合は内のし

一周忌のお供えの渡し方のマナー(3)新札を入れるのはNG?

「弔事に新札はNG」というのは、通夜や告別式の香典に新札を入れると、まるで準備をしていたような印象を与えるという理由からです。一周忌法要は、亡くなってから1年経過しており、四十九日以降は薄墨も濃墨に代わるなど、故人の死を嘆き悲しむ段階から故人を偲び懐かしむ段階へと移行しています。

新札を入れても差し支えありませんが、もしも気になるようでしたら、真ん中で一度折ったものを入れると良いでしょう。

一周忌のお供えの渡し方のマナー(4)お供えをお渡しするタイミング

会場に着いたら、まず施主に挨拶をして、仏前でも合掌挨拶をします。このタイミングでお供えをお渡しするのが良いでしょう。「御仏前にお供えください」と一言添えて渡します。

その際は、持参したときに使用した紙袋や風呂敷から取り出し、先方が読める方向に向きを変えることを忘れずに。親しい仲だからと自分で仏前に供えるのは無礼ですので、やめましょう。

一周忌のお供えの渡し方のマナー(5)一周忌法要に参列できない場合

一周忌法要にお招きいただいたにもかかわらず、どうしても都合がつかずに参列できない場合は、早めに欠席連絡をすることが重要です。そのうえで、供物または金封を送りましょう。その場合、法要の3日前までには施主の手元に届くよう手配してください。

掛け紙は先に述べたように、内のしで準備します。これは送る途中で汚れたり破損したりするのを防ぐためです。

まとめ

故人が亡くなり1年で行われる一周忌法要は、年忌法要の中でも重要なものです。遺族にとっては、この一周忌法要で喪明けとなります。1年といえば、亡くなった当初の悲しみから立ち直り、さまざまな手続きが整い、自分たちの生活も落ち着いてくる頃といえます。改めて親戚や友人、知人と共に、故人の冥福を祈りお互いの近況を確認する貴重な機会となることでしょう。招かれたら、よほどの事情がない限り、お供えを持参して参列しましょう。お供えのマナーには、古くから受け継がれてきた意味があります。知識としてこれらを知っていることはとても大事なことです。故人を思い失礼のないお供えを準備することもまた、ひとつの供養の形です。お供え選びに迷ったら、こちらのページをご覧になってください。

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【執筆者プロフィール】

城戸景子
STUDIO STELLA代表
イメージコンサルタント/ビジネスマナー講師

神戸女学院大学文学部英文科卒業。コンピュータソフトウエア会社に就職後、営業秘書、営業に従事。その後転職、退職、結婚、子育てを経て、イメージコンサルタント資格を取得。外見のイメージ作りによる印象戦略の次は、内面を表すマナーが重要と考え、ビジネスマナー講師資格を取得。特にマンツーマンでのビジネスマナー研修は、内容が充実、日常のささいな疑問も解決できた、分かり易い上に印象に残ると人気。ビジネスマナー、生活マナー等マナー全般についてのオンラインコンサルティングも実施。お問合せ、ご相談はHPのお問合せから。

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