香典返しの品物にタブーあり?よく選ばれるおすすめの品物もご紹介!

香典返しの品物にタブーあり?よく選ばれるおすすめの品物もご紹介!

最終更新日 2022-05-09
公開日 2022-05-02

香典に対し、御礼の品をお渡しする香典返し。その香典返しの品物にタブーがあるのをご存知でしょうか?知らずにタブーを犯すと、せっかくの気持ちが台無しになってしまうかもしれません。

今回は、香典返しで避けるべき品物や、香典返しによく選ばれるおすすめの品物についてマナー講師が解説します。

香典返しの品物を選ぶうえで大切な考え方

香典返しは、家族の死に際し、温かい心遣いを寄せていただいたことや、お金を包んでいただいたことへの返礼です。故人に代わり、しっかりとお返しするのが、遺された家族の務めです。

香典返しは、一般的には四十九日法要が終わった忌明け後に送ります。それまでの間に、どなたからいくらいただいたのかなど、香典の整理をしましょう。その際、お返しする先の名前、住所、お返しする金額をリストアップしておくと良いでしょう。

その作業の過程において、先様のお顔や故人との関わりが思い出され、もしかすると何か特別なエピソードなどが思い浮かぶかもしれません。このような作業のひとつひとつが、香典返しを単なる事務的なお返しではなく、故人を偲びつつ感謝の思いを託す香典返しへと昇華させるのです。

香典返しは、金額だけ合わせたお返しをすれば良いというものではありません。なぜなら、香典返しを以て、葬儀家としての一連の行事のひと区切りになるからです。心から感謝をお伝えする最後の機会だと認識することが、香典返しの品物選びで最も大切なことといえるでしょう。

香典返しでタブーの品物

香典や香典返しは、日本で古くから続く慣習です。人が亡くなると、葬儀家の負担を減らすため、地域全体が協力して弔いを出してきたことに由来するものです。決して豊かではなかった時代に、お互いに助け合って生きてきた知恵が今に残る慣習のひとつであるため、そのタブーにも日本の文化に深く関わりを持つ謂れがあります。

香典返しでタブーの品物(1)肉や魚

日本で広く信仰されている仏教では殺生を嫌うことから、仏事では精進料理を出します。お供えも同様で、「四つ足生臭(よつあしなまぐさ)」といわれる肉や生の魚はタブー。このことから肉や魚は、香典返しでは絶対に送ってはいけないものです。また、宗教的な理由だけでなく、現実的にも生ものは腐りやすいため、香典返しにはタブーです。

香典返しでタブーの品物(2)お酒

日本の行事を振り返ると、祝い酒、お神酒(おみき)、お屠蘇(おとそ)など、お酒は慶事との結びつきが強いもの。神事や祭礼で用いられる日本酒はもちろん、アルコール全般において香典返しとしてはタブーです。

香典返しでタブーの品物(3)鰹節や昆布

お酒同様、神事のお祝い事に多く用いられるのが鰹節や昆布です。鰹節は勝男節、勝男武士、昆布は子生婦とも書かれ、生命力や子宝の象徴として、結婚や結納を始めとした儀式で使用されるもの。また、昆布は「こぶ」という読みが「よろこぶ」につながるとされ、いずれにしても縁起の良いものとされています。そのため、香典返しにはタブーです。

香典返しでタブーの品物(4)金券や現金

香典返しは、いただいた金額に対し、その半分~1/3をお返しするものです。その際、「商品券や現金でお返ししたほうが楽だし、相手も好きなものを買うことができるから、合理的でしょう?」という考えがあるかもしれません。さまざまなことが簡略化されつつある昨今、これからはそのような風潮が主流にならないとは言い切れませんが、少なくとも今の時点ではタブーと心得ましょう。

前述のように、香典返しは「故人にいただいたお気持ちに対しての感謝を示す最後の機会」です。このような機会を合理的に済ましてしまうと、ともすれば大事なことを端折っている印象を与えかねません。どのような理由を挙げても、金券や現金をお返しする十分な理由にはならないので、やめましょう。

香典返しで避けたい品物

次に挙げるものは、できれば避けたほうが良い香典返しの品物です。絶対にダメというわけではないですが、特にそれでないといけない理由がないのであれば、やめておいたほうが無難です。

香典返しで避けたい品物(1)置物

漆器、陶磁器などでできた置物を選ぶのは、やめましょう。一説によると、漆器は塗って作ることから「不幸を塗りつぶす」といわれたり、陶磁器は土を原料に作るので「(故人が)土に還る」という意味を持ったりするため、香典返しにすることがあるようです。

しかしながら、いただいた側の立場になってみると、ひと言でいうなら「重い」香典返しです。どれほど親交が深く大切な方であったとしても、その方の死を連想させる置物が家の中にあるというのは、いかがなものでしょうか。

香典返しで避けたい品物(2)置時計

高額な香典をいただいたときは「香典返しの一般的な額である半分~1/3は気にしなくても良い。なぜなら、高額な香典をくださる方は、遺族の今後の助けになればと包んでくださるから」とお伝えしています。

しかし、もしも例外的に、香典返しを通例通りの金額で返す必要のある場合、選びがちなのが置時計です。これもやはり置物と同様、どなたかの死に関連するものがずっと自宅にあり、しかもそれが時を刻むことになります。避けたほうが良いでしょう。

香典返しで避けたい品物(3)食器

食器は毎日の生活に使うもので、いわば消耗品。香典返しにしても良いのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これも避けたほうが無難です。

食器といえば、結婚の引き出物に多く使われる品物です。また、割れたときに嫌な思いをさせてしまうことも考えられます。あえて選ぶ必要はないでしょう。

香典返しで避けたい品物(4)紅茶やコーヒー

紅茶やコーヒーは、好き嫌いがはっきりしています。親しくしている間柄で、先方の好みを熟知している場合は良いでしょう。しかし、このような好みが出るものに関しては、失敗する可能性もあります。どうしても紅茶かコーヒーを送りたいというのでなければ、選ばなくて良いでしょう。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物

ここまでは、香典返しに選んではいけない品物、選ばないほうが良い品物について解説してきました。そうすると見えてくるのが、香典返しに最適な品の条件です。

あくまでも不祝儀のお返しであることを前提に、「慶事のイメージがない」「消えもの(食べてなくなる、使ってなくなる)」「腐らない」「好き嫌いがない」「特別な思い入れがない」といった基準で、香典返しにおすすめの品物を選んでみました。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(1)お米

日本人の主食であるお米。お米は3000年もの昔に、中国から稲作栽培が伝わって以来ずっと作られ、日本社会の中心として人々の生活に深く関わってきました。昔から伝わる豊作祈願の行事は、一般庶民だけでなく、宮中や国家の儀式にもうかがえます。このように、古くから日本人の生活と切っても切り離せないお米は、香典返しには最適です。好き嫌いがない点、食べたらなくなる点、腐らない点がそのポイントです。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(2)日本茶

日本茶は弔事によく使われる品物です。お茶は昔、日本に招かれた僧侶が持参したといわれています。それが次第に日本で広まった経緯から、仏教と関連付けて仏事にはお茶となったようです。

また一方で、お茶は境界線を区切るものとしての役割を担うといわれます。これは、お茶の木を屋敷や畑の境界に植えて目印にしたことに由来するもの。お茶を飲むことが、何らかの線引きになるというものです。香典返しにお茶を送ることは、故人がこの世からあの世に旅立ったことを確かなものにするという意味があります。お茶は好き嫌いがない点、飲んでなくなる点、腐らない点が香典返しに最適なポイントです。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(3)海苔

海苔は、その色から弔事に使用されることが多い品物です。また、好き嫌いがない点、食べてなくなる点、好き嫌いがない点など、香典返しの優等生といえるでしょう。

最近では、さまざまな種類の詰め合わせがあるので、先様の家族構成や年齢に合わせてお送りすると良いでしょう。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(4)梅干し

梅干しは、消えものである点、腐らない点がおすすめです。最近では、個包装で木箱に入った、ひと粒ひと粒が大きな有名産地の高級梅干しを見かけます。食べてなくなるものだからこそ余計に、普段買わないような高級な品物を送るのが香典返しとしては良いでしょう。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(5)和菓子や洋菓子

和菓子や洋菓子は、食べてなくなるのが良い点です。ただし、人によって、好みやアレルギーがある点、賞味期限が短い商品が多い点などを考慮して選ぶようにしましょう。先方のご家族にお子さんがいらっしゃる場合は、喜ばれるかもしれません。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(6)洗剤や石鹸

消えものは、食べたり飲んだりするものだけではありません。洗剤や石鹸なども、使ってなくなる点が香典返しにおすすめのポイントです。

日常使いの洗剤や石鹸は、家庭により好みがあるかもしれませんので、普段家庭で買わないような、環境や身体に優しい自然由来のものや高級メーカーのものを選ぶと良いでしょう。洗剤や石鹸は、洗い流すもの。人の死という不浄を洗い流し、新たに出発するという意味からも選ばれることが多い品物です。

香典返しによく選ばれるおすすめの品物(7)タオル

タオルは昔から、弔事の返礼品に使われることが多い品物です。これは悲しみの涙を拭うところから来ています。また、消耗品であるので、家庭にいくらあってもいいものという点でも香典返しには良いでしょう。

香典返しに選ぶなら、高級なものを選ぶのがおすすめです。品質が少し良いものを普段使いにできる点が、嬉しい気持ちになるポイントだからです。

まとめ

香典返しは、葬儀家が故人に代わり感謝を伝える最後のご挨拶。タブーをおかさず、ご挨拶の気持ちを伝えることが、故人の死を敬い、弔うことにつながります。日本で古くから続いてきた慣習にはさまざまなタブーがありますが、そこにはすべて意味があることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

この2~3年の間にコロナが及ぼした影響は大きく、多くのことが簡略化される傾向にあるのは事実です。しかし一方で、そんなときだからこそ、昔から培ってきた文化や習慣を尊重したいと思う人たちも多いものです。香典返しの基本は、消えもの、腐らないものです。不祝儀を残さないこと、仏事にふさわしいものを選びましょう。喜ばれるのは、「いくらあってもいい」ものといえるかもしれません。

さて、香典返しとして最近注目されているのが、お米です。すべてのタブーをクリアしているだけでなく、お米はまさに「いくらあってもいい」もの。例えば、生産地や品種にこだわった、ちょっと高級なお米。これを少量ずつのパッケージとして、美しい風呂敷で包んだ詰め合わせは、ひとつのご家庭宛てだけでなく、連名でいただいたお香典への小分けのお返しにも便利です。もしも香典返しの品物に迷った場合は、下記をご覧になってみてはいかがでしょう。

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【執筆者プロフィール】

城戸景子
STUDIO STELLA代表
イメージコンサルタント/ビジネスマナー講師

神戸女学院大学文学部英文科卒業。コンピュータソフトウエア会社に就職後、営業秘書、営業に従事。その後転職、退職、結婚、子育てを経て、イメージコンサルタント資格を取得。外見のイメージ作りによる印象戦略の次は、内面を表すマナーが重要と考え、ビジネスマナー講師資格を取得。特にマンツーマンでのビジネスマナー研修は、内容が充実、日常のささいな疑問も解決できた、分かり易い上に印象に残ると人気。ビジネスマナー、生活マナー等マナー全般についてのオンラインコンサルティングも実施。お問合せ、ご相談はHPのお問合せから。

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