最終更新日:2024-04-08
葬儀や忌明け法要の後には、一周忌、三回忌、七回忌…と、決まった回忌ごとの法要が続きます。年忌法要は、主に故人の家族やごく親しい友人などを招いて行われますが、やはり親しき仲にも礼儀あり。法事ではマナーを大切にしたいものですね。
今回は、一周忌・三周忌などの年忌法要についての基礎知識や、引き出物の選び方とその意味、掛け紙のマナーを解説いたします。
年忌法要って何?
いつ年忌法要を行うの?
一周忌
一回忌と一周忌の違い
三回忌
七回忌以降
何回忌まで法要を行うのかは、宗派や地域などで異なる
年忌法要のながれ
法要ではどんなことを行うの?
何のために年忌法要を行うの?
祥月命日に法要が行えない場合
年忌法要でもお返しは必要?
引き出物はいつまでに用意するの?
年忌法要の引き出物の選び方
引き出物に向いているもの
消えもの
カタログギフト
お米
引き出物に向かないもの
四つ足生臭もの
形に残るもの
お祝いで贈られるもの
金額がわかりやすい商品券
かさばるもの・重いもの
返礼品の金額の相場は?
会食ありの場合
会食なしの場合
引き出物ののし(掛け紙)のマナー
掛け紙の選び方
関東
関西
表書きの書き方
関東
関西
関西でよく使われる表書き『粗供養』とは?
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年忌法要って何?
一周忌や三回忌など決まった節目の年に、故人の祥月命日に行う法要のこと
「回忌」とは、毎年巡ってくる故人の亡くなった月日のことで、「祥月命日」とも呼ばれます。
葬儀や忌明け法要が終わってからも、節目の年を迎えたタイミングで、故人を偲ぶための法要を行います。この法要のことを、「年忌法要」や「回忌法要」と言います。
いつ年忌法要を行うの?
年忌法要を行う年は、故人が亡くなってから何年経ったかで決められます。
仏教では主に「3」と「7」がつくときに、年忌法要を行います。
一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌…と続いていきます。親族を招いた法要の行事は、三回忌や七回忌まで行うことが多いようです。
一周忌
故人が亡くなられた日から、満一年を迎えた祥月命日に行われる法要が一周忌です。忌が明けるのは四十九日ですが、一周忌を以って、喪が明けます。
一周忌は、故人にとって最初の年忌法要となるため、親族や縁の深かった友人などを招待し、手厚く供養を行います。
一回忌と一周忌の違い
一回忌とは、故人が亡くなったその日のことを指します。
一周忌は、一回忌から満一年経ってから行う法要なので、回忌でいうと二回忌に当たることになりますね。「命日が一回忌」というところが、「〇回忌」を数えるときのポイントです。
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三回忌
亡くなってから満二年を迎えた祥月命日の法要が、三回忌となります。
「亡くなって三年経ったから三回忌」とするのではなく、「亡くなった日も含めて、三回目の忌日だから三回忌」であると覚えておいてくださいね。
三回忌も一周忌と同様に、親族や近しい人のみで法要をするのが一般的です。
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七回忌以降
七回忌以降の年忌法要は、家族や近い関係の方のみを招き、一周忌や三回忌よりも小規模で行うのが一般的となっています。
故人の法要を終了するタイミングとしては、三十三回忌や五十回忌を最後とすることが多いようです。諸説ありますが、故人が長い修行を終え、ご先祖様たちと同列となる時期だからなどという意味合いがあります。
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何回忌まで法要を行うのかは、宗派や地域などで異なる
何回忌の法要まで行うか、何回忌を以って弔い上げ(法要を最後にすること)とするかなどは、宗派や地域、菩提寺や遺族の考え方などによって、さまざまとなります。
七回忌やそれ以降の年忌法要をどうするのかは、ご家族や親族とよく相談しておくのがおすすめです。
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年忌法要のながれ
一周忌や三回忌の年忌法要では、具体的にはどんなことを行うのでしょうか?
法要の流れを、ここでチェックしておきましょう。
法要ではどんなことを行うの?
一周忌・三回忌の法要は、主に自宅にご住職と参列者をお招きして行います。お寺やセレモニーホールで行う場合もあります。
法要は、以下のような流れで行います。
法要後の会食は、御斎(おとき)と呼ばれます。
法要を自宅で行った場合には、レストランやホテルなどの別会場に移動して行うこともあります。
何のために年忌法要を行うの?
故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを持ち続けるため
仏教の教えでは、故人が成仏できるかどうかは、善行の度合いで決まるとされています。
そのため、家族が故人に代わって善行を積んで成仏を祈る「追善供養」をする場が、忌明け法要や年忌法要です。
年忌法要は、親戚や親しい人が集まることで絆を深めたり、故人から繋がったご縁に感謝をする場でもあります。
祥月命日に法要が行えない場合
一周忌や三回忌がお正月などの慶事に当たる場合や、親族の集まりにくい日取りになりそうな場合には、前倒しで行います。
忌日の手前にある土日や祝日など、参列しやすい日取りを選ぶのが一般的です。
年忌法要でもお返しは必要?
年忌法要でも御供をいただくので、引き出物は必ずお渡しする
一周忌や三回忌などの年忌法要でも、参列者は「御供」「御仏前」「御供物料」を持参します。
参列してくれた方へは、御供や法事への参加の感謝を示すために、返礼品である引き出物を必ずお渡ししましょう。
引き出物というと結婚式のイメージがありますが、冠婚葬祭で持ち帰る品物に使われる言葉なので、法事の返礼品も引き出物と呼びます。
引き出物はいつまでに用意するの?
法要の当日にお渡しするものなので、前日までには必ず用意を
一周忌の法要の日取りと場所が決まったら、
・自宅やお寺で行う場合 法要の前日までに
・セレモニーホールなどの会場を借りる場合 法要の開始時間前までに
必ず届いているように手配しましょう。
年忌法要の引き出物の選び方
年忌法要の引き出物については、選び方や贈るときのマナーなど、基本的には香典返しと同じと考えて問題ありません。
ただし、法要に足を運んでくださった方に手渡しするものなので、持ち帰りやすさも考慮するのが良いですよ。
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引き出物に向いているもの
一周忌や三回忌の法要の引き出物には、以下のような物がおすすめです。
消えもの
「悲しみをあとに残さない」ために、消耗品を選びましょう。
具体的には、お菓子の詰め合わせのほかに、タオルや日本茶のセットなどです。
好みを問わず使っていただけて、普段よりちょっと上質なものを贈ると喜んでいただけますよ。
カタログギフト
受け取った方にお好みのギフトを選んでいただける、カタログギフトもおすすめです。
コンパクトなので、持ち帰るときの負担になりません。
お米
毎日主食として誰もが召し上がるお米は、引き出物としても満点です。
「普段より上質なもの」という点でも、八代目儀兵衛のお米はご納得いただける自信がございます。
「これまでのお心遣いに感謝」「これからも変わらぬお付き合いを」…、そんな気持ちを、色とりどりに包んだお米に込めて贈ってみるのはいかがでしょうか。
皆さまに喜んでいただける引き出物をお探しなら、ぜひご検討くださいませ。
引き出物に向かないもの
年忌法要の引き出物としては向かない贈り物は、次のようなものです。
四つ足生臭もの
お肉やお魚など、殺生を連想させる「四つ足生臭もの」は、弔事では厳禁とされています。
形に残るもの
形にのこるものは、「悲しみがあとに残る」と考えられるので、贈らないようにします。
お祝いで贈られるもの
昆布や鰹節、お酒など、慶事のお祝いとして用いられるものは、弔事には向きません。
金額がわかりやすい商品券
商品券や旅行券などは、はっきりと金額が分かってしまうため、受け取った方が「こんなにお返しをいただいたら申し訳ない…」と、気にされる場合があります。また返礼品は、お供え頂いたお金に対するお返しですので、金券を返すのは失礼にあたります。
かさばるもの・重いもの
遠方から足を運んでくださった方やご年配の方、小さなお子さまをお連れの方などには、大きな物や重いものをお渡しすると、持ち帰るのが大変になってしまいます。
葬儀や忌明け法要よりは、年忌法要の引き出物のほうが選ぶ品物の制限を少し緩めても大丈夫、という考え方もあります。
参列される方の目線になって、喜んでいただける贈り物を選べると良いですね。
返礼品の金額の相場は?
会食の有無にもよるが、引き出物の相場は主に3,000円〜5,000円
さきほど、年忌法要でも「御供」「御仏前」「御供物料」を受け取ることがほとんどであるとお伝えしました。
そのお返しの気持ちである引き出物も、いただいた金額に合わせて、半返しや1/3返しの金額となるものを選ぶのが一般的です。
一周忌での一般的な御供物料の相場は、会食がない場合、
・近親者の場合 1万円~3万円
・友人の場合 5,000円〜1万円
となっています。
法要後に会食に参加する場合は、その分の費用として、5,000円〜2万円をプラスしてお包みしましょう。
地域によっても異なりますので、あくまでも目安となります。
故人との血縁や生前のお付き合いの深さなど、関係が近い方ほど御供物料も多く包む傾向にあります。また、法要に参列する方は、会食に参加するかどうかで御供物料を包む金額を決めることも多いです。
法要後に会食を行うかどうかは、法要の連絡をする際にお伝えしておくと良いでしょう。
引き出物は、会食の金額とは別に3,000円から5,000円ほどのギフトを、参列者全員分用意します。
用意した引き出物では足りないほどのお香典をいただいた場合は、法要から1か月以内に、追加でお返しの品を配送しましょう。
同じ品物で金額の異なるギフトセットを何種類か用意しておいて、いただいた金額に応じてお返しする、というやり方もありますよ。
会食ありの場合
会食は、参列者へのお礼のひとつとして考える
会食の費用の相場は、食事と飲み物を合わせて一人あたり3,000円~1万円です。
そのため会食を行う場合は、半返しから会食の費用を引いた金額の引き出物を用意するのが良いでしょう。
例)御供物料を3万円いただき、5000円の会食を用意した場合
半返しの金額15,000円 ー 会食費5,000円 = 引き出物の金額 10,000円
となります。
会食なしの場合
会食を行わない場合は、その分の費用も引き出物にあて、半返しとなるようにします。
会食の代わりに折り詰めなどを用意し、引き出物といっしょにお渡しする場合もあります。
引き出物ののし(掛け紙)のマナー
引き出物には、掛け紙をつけてお渡しします。
「のし」や「のし紙」と呼ばれることもありますが、弔事に使うものは「掛け紙」と呼ぶのが正式です。
▼のし・水引について詳しく知りたい方はこちら
掛け紙の選び方
掛け紙には、水引(みずひき)と呼ばれる紐が描かれています。
弔事では「悲しいことが二度ありませんように」と願いを込めて、一度結んだら解けない「結び切り」の水引が書かれた掛け紙を選びましょう。
関東
関東では、水引の色が黒白か双銀のものを使います
関西
関西では、主に黄白の水引のものが用いられます。
表書きの書き方
なんのための贈り物であるかを記す、表書き。
関東と関西では、年忌法要の引き出物に用いる表書きが異なることに注意しましょう。
表書きは毛筆や筆ペンで、濃墨を使って書きます。
関東
関東では、引き出物の表書きは『志』が一般的です。
関西
関西では、引き出物の表書きは『粗供養』となります。
そくようと読み、「法要でご供養いただいた方へのお返し」といった意味で使われます。
関西でよく使われる表書き『粗供養』とは?
主に関西や西日本などの地域では、「粗供養」という表書きが法事でしばしば使われます。
関東などではあまり見かけないので、知らなくてもまったくおかしいことではありません。
ただ、「粗供養」という表書きを初めて見かけたときには、「どういう意味だろう?」と、ちょっと首をかしげてしまうかもしれませんよね。
粗供養(そくよう)とは、葬儀や法要に足を運んでくださった方に対して、感謝の意味を込めて返礼品や粗品をお渡しすることです。
このときにお渡しする品物を「粗供養品(そくようひん)」と呼びます。
「粗供養」は、主に法事の返礼品の表書きとして使われます。
関西方面の方へ年忌法要のお供え物やお香典などを贈ったときには、お返しの品には「志」ではなく「粗供養」という表書きがある場合もあります。
これを覚えておくと、関西方面の方との法事でのやりとりもちょっとスムーズになるかもしれませんね。
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こちらの記事では、仏教での年忌法要についての品物選びやマナーをお伝えしてきました。
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しかし、年忌法要はご自宅で行うことも多いものですので、親族へのお声がけ、ご住職や会食、引き出物の手配などと、施主の方のご負担は多大であると存じます。
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